mRNAワクチン接種者の皮膚(エクリン腺)からスパイクタンパク質が検出された件について
○○からmRNAワクチンが検出されたシリーズの第7回です。
私の記事は基本無料ですが、今回は、紹介する論文が有料であることから、私の記事も有料(500円)にさせていただきました。
今回紹介する論文は、高知大学医学部皮膚科学講座の佐野栄紀教授らの研究チームが、日本皮膚科学会の英文誌『The Journal of Dermatology』で発表した症例報告です。
論文のリンクを開いてもらったら分かるかと思いますが、この論文は、有料です。論文の48時間限定のオンラインアクセスの料金は『$12.00』、PDFダウンロードの料金は『$49.00』と表示されていますので、最低でも、日本円で『約1,660円』を支払わないと読むことができません。
今回の論文(症例報告)の正確な情報を、Twitterやnoteなどで発信している人を見たことがありませんので、私のような大学などの研究機関に所属する研究者以外に、お金を払ってこの論文を読んだ『インフルエンサー』はいないと思います。
Twitterでは、多くの匿名の医師インフルエンサーが情報を発信していますが、医師が、論文を読まずに(読めずに?)、伝聞に基づく情報を発信をするのは、正直どうかと思います。あまり誠実な態度ではないように思います。
ちなみに、ホームページ上で、論文の全文(Full text)の閲覧回数は、124回と表示されています(5/25現在)。5/8に論文が公開されてから、全世界で124人の方が全文を読んだ、と考えられますが、そのうちの一人が私のようですね。笑
さて。今回紹介する論文には、かなりショッキングが画像が出てきます。論文のタイトルにある『丘疹性紅斑』を呈した患者さんの全身像が出てきますので、その点ご留意ください。(記事を有料にした理由の一つでもあります。)
以下は、「maculopapular erythema(丘疹紅斑型薬疹)」で検索して出てきた、今回紹介する論文とは関係のないオープンアクセス(無料)の論文の画像です。今回の論文の患者さんの皮膚の状態はこれよりも悪く、異様に見えますが、患者さんの皮膚の状態のイメージはおおよそ掴めるかと思います。
今回の論文を一言で簡単にまとめると、「mRNAワクチン接種後に、皮膚が酷い状態になってしまった患者さんの病巣部(真皮深部)で、スパイクタンパク質が検出された」ということになるかと思います。裏を返せば、皮膚が酷い状態になっていなければ、「スパイクタンパク質ガー!」、「シェディングガー!」などと殊更騒ぐ必要はないように思います。
今回、私の有料記事を読まない人でも、最低限、そのくらいは頭に入れて帰って欲しいと思います。よろしいでしょうか?
では、論文を解説していきます。
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