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年を重ねていくことって面白い!

 もしかして、体に色々支障きたしてくることって、マイナスに捉えられているのではないだろうかと、ふと思いまして。
 人それぞれだから、あまり多くの共感は得られないかもしれないし、そんな「良くないところ」をアピールされてもと思われているのかもしれない。色々と考えられるけど、年重ねていくことって、意外と楽しいです!……とマイクでも持って鉢巻しめて、のぼり持っている人たちを従えて、ワゴンの上から皆さんに向かって熱く訴えたい。


 もちろん人によるだろう。深刻な病気だと笑えないし、軽く表現できないこともたくさんある。
 でもこの前、スタン・リーが95歳で亡くなった時に思ったんです。ああいう風に天寿を全うできたら幸せだろう。もし病気が重くて元気がないにしても、あんな風に偉大なことをして名を馳せなくても、好奇心を持ち続けて、深いところでの心の波が動いていると良いな。


 私は自分の身体が少しずつ年取って冴えなくなっていくことを、自虐的に笑いにしようとしているところもあるけど、本心を言えば、かなり面白く思っている。だって、初めてのことだらけで。身体の変化は、それはそれでいくらでも興味がわくんですよ。
 しかも、気持ちはどんどん自由になってきています。


 若い頃は遠慮や恐縮する気持ちや羞恥心が強すぎたため、そこから少しずつ解放されて、人と関わることが面白い。特性上、一度に大勢とは関われなくても、そういったことを含め、自分のことがよくわかってきて、その中で自由に動ける。できないことを知り、諦めることがあるというのは、できることもわかるということでもある。

 身体に関しては、幼少期から軟弱だった。当然生まれつきのものです。0歳代には既に「自律神経が上手に調整できない体質」と医者のお墨付きをいただきまして。物心ついた時から、自律神経の気持ち悪い症状があった。風邪もひきやすく、嘔吐しやすく、高熱も出やすく、ベッドに横になっていることが多い方だった。最近でも血圧も100あれば良い方で、上が「70代」という驚異の数字をたたき出したことがある。看護師さんに「大丈夫ですか?」と言われて「眠いです」と答えたら「そうでしょうね」と言われた。医者にも「よく起きてるね」なんて、まるで「よく生きてるね」みたいに言われた。


 白血球は極端に少なくて、ここからここまでが正常値ですよっていう下限の数値の、半分くらいしかない。だけど血液に関して他に問題がないため、それほど気にしなくて良いと言われている。
 初めてギックリ腰になったのは、20歳の頃。メニエールが発症したのは、25歳の頃。ホルモンにも踊らされ、30歳頃は一度、深刻な自律神経失調症に。母乳も自律神経失調の症状が辛すぎて断念。風邪やインフルエンザで点滴のお世話になったことも少なくないし、胃潰瘍になったり、急性胃炎で夜間救急のお世話になったりしたこともある。
 それでも、楽しく暮らしています。菌に弱いのでちょっと怖いけど、都会で人混みに出るのも好きです。

 そして40歳になる直前、「今まで信じていたものが違って見えてきた」「人生の先が見えてきた」っていう感覚を味わう。全員じゃないだろうけど、急にやってくる。私は真正面から考えました。数年でその気持ちを克服。山田ズーニーさんも書いています。『17歳は2回くる』。それが30代後半であること。

 そこで一度、私はギアチェンジした。

 ギアチェンジしたけど、気持ちとは別に42歳辺りで老眼がやってきた。でも老眼鏡買うのがまた面白い体験でした。眼鏡屋に行った時の検査や、老眼鏡をかけた時の「見える!」という驚き。「老眼鏡をかける」ということは、私にとって全然マイナスには感じなかった。なんならちょっとウキウキすらしたものだった。今はだいぶ慣れてきてしまったけど。むしろ、ないと困るけど。


 45歳超えた辺りから、更年期の症状がやってきた。これがもう怒涛のように次々症状が表れる。夜中の動悸、吐き気、軟弱な私でも経験したことのないダルさ、眠気、イライラ、不安感、冷え。これに以前からの、メニエールだの風邪ひきやすいだのが加わって、「普通(に元気)」な日が少ない。だけど私にとっては、これも一つ一つに面白エピソードがあり、それを克服するための奮闘や病院での先生とのやり取りがいちいち面白くて興味深い。まだ真っ只中だけど、これも何年かすれば落ち着いてくるものらしい。


 そして落ち着いたら、自分がパワーアップしているのではないかと楽しみにしている。パワーアップした頃には、すっかりアラフィフだろうけど、楽しみだ! やりたいことがたくさんある。もっと外に出られるかもしれない。

 とりあえず、今はnoteを始めたことで、noteをしながらお仕事して頑張っている皆さんの文章を読むにつけ、元気をいただく。それはもうすごく。皆さん一生懸命で、楽しんでいる人も葛藤している人もキラキラして見えます。おかげで私もnoteで書きつつ勉強を始められるかもと秘かに計画している。もう書いちゃったから秘かじゃないけれど。


 若い人たちに是非知ってほしいのは、あのー誤解を恐れずに書きますが、年を重ねて体が思い通りにならないことって、そのこと自体、けっこう好奇心を刺激されます。もちろん深刻な人がいるのは知っています。難病に苦しんでいる人たちや生死に関わる病気で苦しんでいる人たちに思いを馳せることもある。身近なところだけでも兄の義母は深刻な病気で面白がるところじゃないし、4人いた祖父母のうち3人が衰えて亡くなっていく様子も大人になってからのことだったから遠くに住んでいたものの様子は知っていた。もう一人の祖母は今どんどんできないことが増えていって、母は悪戦苦闘している。友人たちの親にしても、介護の問題は身近なことになってきた。


 それでも私は自分の身体や気持ちに関して言えば、興味を持っています。どうなっていくのかな。好奇心を持って生きていくには、どのように暮らしていれば良いのかなと考えている。
 私より若い人たちに、「へえ、この人、全然うまくコントロールできていない身体で、まだまだ楽しんでいるなあ」とか「こんな風に好奇心持ち続けていたいなあ」とか「何歳になっても何か始められるんだ」とか思われて暮らすのが私の目標です。


#年を重ねていくこと #中年 #体調の変化 #好奇心 #楽しい #アラフィフ #更年期 #自律神経

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。