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Scrum Alliance 認定スクラムマスター、CSPO、アジャイルコーチ。ファシ…

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Scrum Alliance 認定スクラムマスター、CSPO、アジャイルコーチ。ファシリテーション/チームビルディング/組織開発/人材育成が趣味。ドメイン駆動設計も好物。かつてはハウスやソウルの DJ したり Nintendo DS-10 でライブしてたことも。

最近の記事

会議は『もやもや』を『すっきり』させる場なのではないか?

会議の定義とはなんだろう?ここでは数名が集まって話し合う場という意味で使う。定例の会議でもいいし、ちょっと集まって話すミーティングでもいい。「会議」と銘打った方が興味を引くと思いタイトルにつけた。 この記事はファシリテーター Advent Calendar 2023の22日目の記事です。 最近会議が終わるときに「すっきりした」という声をよく聞く。僕がファシリテーターをするときには「気になっていること」や「もやもやしてること」がないか小まめに聞くようにしているのだけれど、そ

    • 2023年に自分が関わってきたふりかえりをふりかえる

      ※ふりかえりアドベントカレンダー2023の6日目の投稿です。 日報はふりかえりになるなぁとあらためて思った 個人的には日報が嫌い。上意下達マインドにアレルギーがあって、日報は上司へ報告するものという古い感覚が残ってる。なので日報は自律や自己組織化を阻害するものと考えてる。僕は極端な日報不要論者なのである。とはいえ、『所感』などがよいふりかえりになるということもわかっている。三行作文など日記感覚で日報を扱うとその日をふりかえれる。 今年の頭に参加したチームでは、チームから

      • 「共感を得るタイプ」のリーダーシップ

        最近、僕が意識してうまくいっているなぁと思う「共感を得るタイプ」のリーダーシップについて言語化しておく。 いろんなタイプのリーダーシップリーダーシップといってもいろんなタイプのリーダーシップがある。昔ながらなイメージだと「引っ張るタイプ」とか。最近は協同や協働が大切だといわれ「支援するタイプ」のリーダーシップが話題になることが多い。 僕はかつては「引っ張るタイプ」だった。自分のやりたいことに他者を巻き込み引っ張っていく。あるとき気づいた。ついてきていない人がいる。あと、自

        • 自己開示と傾聴による情報共有の大切さ(情報を制するものがあなたの周りの世界を制す)

          システムは情報の流れが重要。システムとは、複数の要素が繋がりを持って存在しているもの。社会や組織もシステムである(システム思考)。複数の要素が相互に影響し合うためには情報が必要である。 かつては一部の人が情報を牛耳ることで権威を得ていた。大量生産大量消費の時代は均一な価値提供が必要だったため一部の人に情報を集めていた。 一方、多様性のある時代では一部の人が処理できる情報量だけでは対処できない。なのでより多くの人で情報を共有する必要がある。「全体は部分の総和に勝る」と言われ

        会議は『もやもや』を『すっきり』させる場なのではないか?

          ファシリテーターを司会や進行役で終わらせないために「やってみせ」る

          ※ファシリテーター Advent Calendar 2022の8日目の投稿です。https://adventar.org/calendars/7526 今年は複数のチームを俯瞰して見る立場で、各チームのミーティングに中立的に参加することが多かった。明示的にファシリテーターという役割を担ったわけではないが、話がうまく噛み合ってないなとか同じ話がぐるぐるしてるななんて思ったときに、さりげなくこれまでの話をまとめてみたり話し合いの見える化を促してみたりチームを支援した。 そうい

          ファシリテーターを司会や進行役で終わらせないために「やってみせ」る

          2022年に自分が関わってきたふりかえりをふりかえる

          ※ふりかえりアドベントカレンダー2022の3日目の投稿です。 https://adventar.org/calendars/8001 僕はスクラムマスターやアジャイルコーチとしてふりかえりを設計したりファシリテーションをしたりしている。この一年に自分が関わってきたふりかえりをふりかえってみる。 スクラムマスターとして2チームでふりかえりを取り入れた。1つはチームの立ち上げからだったので最初からふりかえりやろうということに。もう1つは途中から参加で、スクラムやるならまずはふ

          2022年に自分が関わってきたふりかえりをふりかえる

          心理的安全性にはレベルというか種類がある

          心理的安全性についていくつかの書籍を読んだり、社内で場を設けてみんなで話したり、雑談で話したりと、結構いろいろ考えている。そしてもやもやしている。 書籍『恐れのない組織』にもあるように心理的安全性=仲良しグループという誤解がある。「心理的安全性 ぬるま湯」で検索するとたくさんの記事がでてくる。心理的安全性を実現するのに仲良しになる必要はあるのかと。初めましてなメンバーでも言いたいことを言い合える場面もある。「お互いのことを知ろう」とか「笑いのある場を作ろう」みたいなのって本

          心理的安全性にはレベルというか種類がある

          アジャイル/スクラムと『マイケル・ポーターの競争戦略』

          違和感ない文章かと思う。これは書籍『マイケル・ポーターの競争戦略』にある一節を一部書き換えたもの。本来はこちら。 バイアスが効いてるからこそ気づいたことだが、マイケル・ポーターの考え方は非常にアジャイル/スクラムと親和性がある。これなんてまさにアジャイル。 完璧な計画作りは現実的ではなくゴール(方向性)を明確にしながらも変化していくことが大事だと説く。 また、「戦略の本質は、何をやらないかを選択することだ」とポーターはトレードオフが重要と言う。アジャイルでもコスト/納期

          アジャイル/スクラムと『マイケル・ポーターの競争戦略』