会議は『もやもや』を『すっきり』させる場なのではないか?

会議の定義とはなんだろう?ここでは数名が集まって話し合う場という意味で使う。定例の会議でもいいし、ちょっと集まって話すミーティングでもいい。「会議」と銘打った方が興味を引くと思いタイトルにつけた。

この記事はファシリテーター Advent Calendar 2023の22日目の記事です。

最近会議が終わるときに「すっきりした」という声をよく聞く。僕がファシリテーターをするときには「気になっていること」や「もやもやしてること」がないか小まめに聞くようにしているのだけれど、それによって会議が終わるころにはもやもやがなくなりすっきりしているらしい。

もともとは多様な意見を聞くため/誰かを置いてけぼりにしないために「もやもやしてませんか?」といった問いを投げているのだけど、そもそもみんなで集まって話し合うということは、何かしら解決したいもやもやがあるからなのだろうなと。会議ってもやもやをすっきりさせたくてみんなで集まって話し合うものなのではないか?もしくは、もやもやがないことを確認するために。

なので、会議が終わったときには全員がすっきりしているのが理想。全員がすっきりしていることを目指してファシリテートするのがよいのではないかと思う。もし、時間内に全員すっきりするのが難しい場合は、そのもやもやを言語化し、今後どうしていくといいのかを合意しておく。次の会議のアジェンダにするとか別途時間を設けるとか。そうすれば会議を始めたときよりはすっきりできているのではなかろうか。

「この会議意味あるの?」みたいに言う人は、その会議ですっきりした経験がないのだろう。その人のもやもやを聞いてみんなですっきりさせることができたら「いい会議だね」なんて言い出すかもしれない。そもそもすっきりすることがないのであれば、やはり意味はないのかもしれない。

「会議の目的がわからない」なんて言う人もいる。そういうときは『すっきりさせたいもやもやは何か』を言語化してみてはどうだろう?「この時間ですっきりさせたいもやもやは◯◯です」なんて会議の最初に提示すれば、みんなももやもやをすっきりさせたくなって協力してくれるかもしれない。

会議中に盛り上がらない/行き詰まったみたいなときは、各々のもやもやを言語化してもらおう。そのもやもやを1つ選んですっきりさせようとすると会議が前進するはずである。なぜなら、会議はもやもやをすっきりさせるために行うものだから。もし、もやもやがないということであれば、それはすっきりした気持ちで会議を切り上げることができるはずだ。

会議が順調なときももやもやしていないかちゃんと確認することをお忘れなく。反対意見もなく決まってしまったときは、もやもやを表に出せていない人がいるかもしれない。それに気づかないまま終わらせると、全員がすっきりして終われなかったことになる。そういうことがあると顕在化できなかったそのもやもやがおいおい何かよくないことを引き起こす。

まとめ

会議をうまくファシリテートするために場にある『もやもや』に注目してみる。それを『すっきり』させることができれば、参加者みんなが晴れ晴れとした気持ちで会議を終えることができる。この会議やってよかったなって思える。会議とは『もやもや』を『すっきり』させる場なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?