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6月20日 病人と美容、あるいはただの雑談

抗がん剤の内服を始めて3日が経つも、服用前と比べて、特にこれといった変化はない。点滴初日にあった手先のしびれも消えてきたし、冷蔵庫の物を素手で掴んだときに軽くピリッと感じて「あ、手袋するの忘れてた」なんてようやく思い出す程度には平常運転。

でも、薬の副作用は吐き気や倦怠感みたいなわかりやすいものだけじゃなくて、気づかないうちに皮膚……特に手や足先、足の裏が黒ずんでしまうこともあるらしい。そうならないためにも、体への負担は最小限に留めて、あとは保湿。とにかく保湿。病院から「週に1本使ってください」と、ヘパリン類似物質油性クリームとやらを25g×3本も処方してもらったので、ことあるごとに腕や脚、ついでに顔にも塗りたくって過ごしている。ヘパ放(※)に加入できたの、癌になってよかったことその2かもしれない。その1は、入院中に保険適用でビタミン点滴を投与してもらいまくったことです。

※ヘパリンクリーム使い放題プランの意。もちろんわたしが勝手にそう呼んでいるだけだし、別に使い放題でもなんでもない

個人的に美容ケアで大切にしているのは、心に叶恭子様をお招きすること。以前、恭子様が「わたくしは全身がお顔💋✨」とお話しされていたので、それに倣って「わたくしも足の裏までお顔🦶✨」と思いながらせっせとクリームを塗っています。わたしは心に叶姉妹とギャルがいて、弱ったときには彼女たちに登場してもらうようにしているのですが、イマジナリー叶姉妹&ギャルがメンタルに及ぼす効果は、本当に絶大。なんか嫌なことがあっても「関係なくね?」「他人の声なんて、風が吹いていると思えばいいのですよ」とか言ってくれて、たしかに〜!って思う。嫌なこと、あんまりないけど。皆さまもぜひ、お一人、お二人、いかがでしょうか。

ちなみに、心のギャルは舞城王太郎の『阿修羅ガール』の主人公のイメージ。読んだことある人いる?昔の本だけど、疾走感すごくておもしろいよ。

それにしても、iPhoneで「びよう」って打ったら「美容」じゃなくて「病院」って出るようになってしまったの、THE 病人という感じでテンションが下がる。「びよう」どころか「び」って打つだけで「病院」って出るもんね。間違わないように「びよう → 美容」でユーザ辞書に単語登録しようかとも思ったけれど、実際「病院」のほうがよく使うワードと化しているのが現状。自覚が足りていないだけで、ちゃんと病人…

「や、考えすぎじゃね?」
たしかに。ありがと、ギャル。

そもそもわたし、iPhoneユーザ辞書の単語登録って全然使いこなせていなくて、唯一「すし」って打つと「( ◜ ᆺ ◝)」が表示されるようにだけ設定してある。おしゅしだよ。可愛いでしょう、使ってもいいよ。もっと有意義な単語登録は山ほどあるかと思いますが。

おしゅし 絵文字 - LINE絵文字|LINE STORE

美容トーク、さして深掘りできることもなかったな。とにかく、足の裏まで毎日保湿してまっせという話でした。かわむらは全然元気です。明日は会社の健康診断。


父とのSMS。めっちゃ脅すじゃん

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