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『あなたは卵の殻を割る時、100%綺麗に割れますか?』

そう質問された時、自信を持って「はい」と回答する人は少ないだろう。
(もし、ここで「はい」と答えたあなたは日頃ミスしてしまう別の作業と置き換えてこの後の文章を読んで頂きたい。)

「卵の殻を割る作業は難易度が高い?」

そうではない。
実際に、うまく割る人はほとんどミスをしないからだ。

では、たまにミスをしてしまう人間の原因は何だろう?

『ミスをしたって別に構わないから』

そう思いながら作業をするからである。
料理人でもない限り、卵の殻を割る事は仕事ではない。
基本的に料理はプライベートな時間に行われるし、ミスしたとしてもそこまで大きな損害を受けることは少ない。

しかし、卵の殻が混入すると、取るのが手間だし、気付かずに調理してしまって殻が口の中に入ると誰しもが不快だ。
卵の黄身が割れてしまう失敗も、料理によっては少し不便になる。

では、なぜ何回かに1回は失敗してしまうのだろう?

その一番の原因は、卵を割るのが下手な人でも10回に8回ぐらいはうまく割れるので、油断してしまうものだ。

私の場合だと、卵を割るのは週に2回程度。
ということは、失敗するのは月に1回程度。

これが仕事だとしたらあまりに失敗率が高すぎると思う。


なぜなら卵は基本的に練習と集中力でほぼ100%綺麗に割る事ができるから。

すなわち、たまに失敗してしまう人は「適当に」割っているという事だ。
卵をぶつけるポイントも平面だったり角だったり。
力の入れ具合も強かったり、弱かったり。
それでは当然ミスしてしまう。

日頃、私たちは100%の力を出さない習慣がある

これは卵を割る行為でなくても良いのだが、日頃の習慣の中には確率は低くても失敗する可能性があるものがいくつかある。

それは人によって異なるので各自で思い出してもらいたい。

例として私の場合だと、
①食パンをトースターで焼いてテーブルまで持ってくる行為
⇒ごくたまに落とす。バターを塗っていたら最悪

②風呂前に脱いだ着物を洗濯機に投げ入れる
⇒ミスっても拾うだけ

③ズボンの買い物する時にポケットの深さを確認するのを忘れてしまう
⇒私は深いポケットをなるべく買いたい

このような「しょうもない」ミスが人にはいくつかあると思う。

失敗する度に「あ~、ついてない」と思うようなミス。

しかしこれらは運が悪いのでなく、100%真剣に物事を取り組んでいないあなたの失敗だ。

で、それはわかったけど、どうしたら良いの?【結論】

今回の話の結論として、
「日々の習慣も真剣に行ってミスをなくしましょう」
そんな事は言わない。

世の中は基本的に成功・失敗の確率でできている。
そして、失敗くじを引いてしまったら当然代償として良くない事が起こる。
そういう原理なのだ。

しかしその代償にはかなりの差がある。
仕事であればその代償が大きいから誰もが真剣にこなすのだ。

逆にプライベートではそこまで代償が大きい事が見当たらない。
しいて言うなら、ガラスのコップを割ってしまうなどの超A級ミスもあるのだが、やはり代償が大きすぎるから無意識に慎重に食器は扱っているのだろう。しかし、子どもの頃は誰でも1度は割ってしまった経験があると思う。
それを成長と共に無意識に学習し、大人になると食器を割る事はほとんどなくなるのだ。

それを私は今回、「卵を割る」ような失敗しても大した事のない行為で考えたいと思う。

卵を割るのにかかる時間は3秒程度。
もし真剣に集中してもたった3秒の話だ。

私は卵を割る行為に関しては手間の方が圧倒的に少ないため、集中するべきだと思う。

しかし私たちは、失敗した時の代償が少なく、成功率が8割を超えるような作業はほぼ集中しない。

また、そのような行為は惰性で何百回行ってもほとんど進歩がない。

成功率80%の人の1年後の成功率はいくつだろう?

ずばり80%である。
あなたが幼い子供でもない限り、もう何度失敗を繰り返しても成長は無い。
もちろん無意識に作業する場合の話。

しかし1度、ネットで「卵の上手な割り方」を検索し、実践し、習慣にしてしまえばその後の人生において成功率はずっと約100%となる。

実はこのような小さなミスが日々の生活には無数に散らばっていて、私はこの取りこぼしに気付いてからは、集中する手間と比較しながら改善することにしてきた。

あなたにこの習慣を勧める気はないし、もしそれがストレスになるぐらいならしなくて良いと思う。
しかし私は小さなミスの方がストレスになる事が多いので改善して良かったと思う。


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