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キャリアアドバイザーが絶対に紹介しない仕事①

こんにちは。かわもとです。
「キャリアアドバイザーが絶対に紹介しない仕事」の記念すべき第一弾!
いろいろ悩みましたが、#音楽 #伝統 というキーワードから選ばせていただきました。調べてみてむちゃくちゃ興味深かったので、ぜひこの先もお読みいただけると嬉しいです。

楽師とは

今回ご紹介したいのが、日本の古典音楽である雅楽の演奏者「楽師(がくし)」です。雅楽を日常的に聞いています!という人はなかなかいませんよね。私も初詣に流れてるあれね。程度の認識しかなかったので、この機に「雅楽とは?」ということも調べてみました。以下、日本雅樂會の解説を引用します。

雅楽は、日本古来の儀式音楽や舞踊などと、仏教伝来の飛鳥時代から平安時代初めにかけての400年間あまりの間に、中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽や舞、そして平安時代に日本独自の様式に整えられた音楽などです。

日本雅樂會HP

私たちの普段の生活の中で雅楽を耳にする機会は多くはありませんが、神社や寺院のお祭りでの演奏やや民間の演奏団体の公演などは、各地で開催されているようです。また演奏団体で一番格式高いところといえば宮内庁式部職楽部 (以下、宮内庁楽部) という内部部局の式部職に属する楽部で、雅楽の千年以上に及ぶ伝統の保存と継承、神事や皇室行事などでの演奏を行っています。

組織図

また宮内庁楽部は、雅楽以外にも、西洋音楽の演奏を行うこともあるため、幅広い音楽の知識と技術を必要とします。そんな宮内庁楽部が演奏する雅楽は世界から見ても歴史的、文化的な価値が高いと評価されています。

  • 1955年に国の重要無形文化財に指定

  • 楽師全員が重要無形文化財保持者に認定

  • 2009年にはユネスコの無形文化遺産の一覧記載

宮内庁楽部の楽師になるには

かつては世襲職だった宮内庁楽部ですが、現在は半分以上の楽師が血縁者ではないとのことです。ただし、そもそも定員が決まっており欠員募集のため、入ることはなかなか難しいのが実情です。欠員があってはじめて楽師を育成するための機関「宮内庁式部職楽部楽生科」の公募があるのですが、対象は15歳の男子に限定されるため高校生以上や女子は受験できません。(女子の受検に関しては、男女平等の観点から今後、見直される可能性もあるかもしれません。)合格すればそこで7~8年間、知識と技術習得のため勉強します。また高卒資格が取得できるわけではないため単位制の学校などとWスクール・・・かなりハードですが、こういった時期を経て、晴れて宮内庁楽部の楽師となれるそうです。

活躍の場は国内だけ?

宮内庁楽部にはこだわらないけれど、雅楽に興味があって極めていきたいという方には、演奏家や講師などの道もあります。いまは高校や大学に雅楽専攻の学科もありますし、民間の雅楽団体などでわりと気軽にレッスンを受けられるようにもなっています。また海外にも雅楽を教える大学や、雅楽サークルなど多数存在するようで、活躍の場は意外にもありそうです。

いかがでしたか?
次の更新も見ていただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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