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ごめんね、よりも、ありがとう。

きのう、子どもの登園の帰りに、
孵化の途中のセミを見ました。


窮屈そうな固い殻から、頭を出そうとモゾモゾと動かし、
少しずつ外の空気に慣らしている、そんな感じ。

なんとなく目が離せなくて、信号待ちの間、眺めていました。


がんばれっ!


・・・


仕事先での出来事です。


いつも気を遣って、
「大丈夫でした?〇〇できなくて、ごめんね」
と言ってくれる人がいます。


「時間いま大丈夫ですか?相談したいことがあって。忙しいのにすみません。」


と小首をかしげながら、遠慮がちに。


・・・


わたしも以前、そうでした。


 忙しい人に時間をもらうってなんだか悪い。

 わたしのしょーもない相談に乗ってもらって申し訳ない。

 相手もいろいろやりたいことがあるだろうに、ジャマをしている。
 

こんなふうに気兼ねして、
「わたしのために、申し訳ない」と思っていました。


そんなあるとき、
上司に仕事の相談があるというと、忙しいスケジュールをオフにしてくれて、
ガッツリと時間をとってもらったことがあります。


そのときのわたしの気持ちは、
うれしいけれど、それ以上に申し訳ない!!!
という思いでいっぱい。


そんな気配を感じ取ったのか、

「もしかして気兼ねしてる?

 そんなときは、

 「ごめんね」じゃなくって、「ありがとう」だよ」


こう思えると世界は楽しくなるよね、
うふふ、と大人の微笑みを浮かべながら、ぽんぽんと肩をたたくのです。

 「ごめんね」じゃなくって、「ありがとう」

このことに気づいたとたん、
わたしが これまで信じてきた世界は遠いどこかのことで、
いま、わたしは微笑みの世界に旅しに来た、と思いました。

それから、

 忙しいのに、時間を作ってくれてありがとう。

 わたしのしょーもない相談に乗ってもらってありがとう。

 相手もいろいろやりたいことがあるだろうに時間を作ってくれたのだから、
 いい報告ができるようがんばります。


こんなふうに「ありがとう」の気持ちを感じる時間が増えました。


いえいえ、
最初は意識的にです。ずっと「ごめんね」と思ってましたから。

道を譲ってもらっても、「ごめんね」から「ありがとう」。

お店で接客されても、「すいませんね」から「ありがとう」。

ママ友に「明日からは夏服だよ」と教えてもらって、「いつも抜けててすみません」から、「いつも教えてくれてありがとう」。

「ごめんね」よりも「ありがとう」のほうが気分もいい。

「ありがとう」は、実は、探せばいっぱいある。

・・・


ってね、わたしにそんなことがあったんだよ。


あなたがもし、


以前のわたしみたいに、


いっつも気兼ねして、自分なんかって、申し訳ないって思ってたら、


「ごめんね」よりも「ありがとう」って思ってみない?


きっとこれまでとは違う世界を感じると思うよ。


ね♪


あのときの上司の微笑みのワケを感じながら、
目の前の、ちょっと困ったように小首をかしげたあなたを見つめました。


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