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【うちのシスターはマザーテレサなんかじゃない】

5歳から18歳まで児童養護施設にいました。
父は、5歳になったらピアノを習わせてくれると言ったのに、何故か施設送りにしたんですね。

その日、教育テレビで苺の苗植えかなんかを見ていて、父に呼ばれるまま玄関の方ままで行くと、義母に向かってお世話になりましたって言いなさい、って頭を下げさせられたんですよ。
地べたを見ながらなんだなんだ、の気持ちでしたけど、それがまさか義母と会う最後だなんて思わないじゃないですか。
ここは私の家だし、私が記憶として留めることが出来た始めた場所だし、宝物のミッキーの鍵の形のネックレスやわたしと同身長のうさぎのぬいぐるみみみちゃんもある。ましてや二度とここに帰って来れないことになるなんて、思わないじゃないですか。

見上げた義母の顔がどんなだったのか、今となってはあんまり覚えて無いんだけど、悲しい別れの顔じゃなかったのは分かりました。子供は何も覚えてないなんて、思わないで欲しい。
危機管理能力と、察しする能力は異常に身についているのですから。多分、私をお払い箱にして、せいせいしたの顔と、前妻の子供を追いやってしまったのきまり悪い顔なんだろうな、と回想します。

そんな訳で児童養護施設に入る前の一時保護所、所謂児童相談所の施設に半年程いたんですが、その話はまた別でして、半年後入所が決定した施設の話を。

カトリック系の団体が管理している広大な土地に、乳幼児、幼児、高学年の児童が共同生活を送る施設があるんです。
そこに、十数年間お世話になりました。
ドラマで良くその設定を耳にするので私達は「お前ら全然分かってねえな!」「ドラマの度にその設定使いやがって」とおかんむりなのですが、実際のところ、私が入ってた時代では陰湿ないじめとか、職員のいびりとか、そんなもんは一切なかったですよ。(入所がぎり90年代なので、それより前の世代はめちゃめちゃ不良が多くて荒れてて暴走族とか〇ディースみたいなのはいた、らしいけど)
時代は変わりましたね。
各年代に5~6人位同い年がいるのでバカデカマンモス学校エレベーター式、みたいな。

300人?は言い過ぎか、低学年だけだと100人位親戚がいる、とゆうか兄弟がいる感じです。
低学年までは男女同じで各部屋6~10人ずつ、担当保母さんが居て寝食共に過ごす感じですね。
毎日みんなでドッチボールやってました。
(ドッジダンペイのアニメもあり空前のドッチボールブーム)
で、いよいよ本題です。
カトリック系の施設なので担当保母さんとは別にシスターが居ます。
シスターは各年代毎にトップがいて、保母さんの指導と児童の健やかな心身の育成にあたります。年齢は大半が50代位ですかね。
そうゆう訳でこの施設の園長先生はシスターが務めています。
私達の低学年クラス全体のボスはシスタースガハラ(仮名)でした。
このシスターがまあ機嫌が悪い。
機嫌がいい時は、お小遣いの申請とか外出許可とか頼みやすいのですが機嫌が悪い時は、外出許可が出なかったりする。
あと当時は体罰当たり前ですから、手が出たり暗闇部屋に閉じ込めたりとわりかし恐れられる存在だったシスタースガハラ。
神経質で、気分にムラがあって、扱いづらいけど乗せるとめちゃめちゃテンションが高いおばあちゃん。神聖な教会にゴキブリ〇イホイが平気で2.3個置いてあるような所に週一お祈りに行かされシスタースガハラの機嫌を取ったりいがみ合ったりする生活を送っていました。

そう、シスターも意外と人間くさい。
このシスターは最後、教育方針について糾弾され、くしくも自分の育てた子供たちによって施設から追放されるのですが、そうなる前の平和だった頃のお話を。
人間通しの繋がりが希薄になりつつある中で、彼女がしてきた事がなんだったのか、彼女は聖女ではなかったけど、沢山の子供に、その生き様を通して伝えた事はなんだったのか今になって思い返しています。
とにかく面白かった私の家族を紹介します。

シスタースガハラ
保有スキル:絶対的支配、制御不能な癇癪、夢見がちな少女、パーティーホリック、出現する暗がりの部屋

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