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【KAWAII探訪】vol.1 兵庫県*有馬温泉編(第一話)

日本に古くからある「カワイイ」を探し求めて

知っているようで知らない、日本各地に古くからあるものやこと。
実際に足を運んで訪ねてみれば、まだ見ぬ「カワイイ!」にたくさん出あえるかもしれない。そんな期待を胸にあっちへこっちへ旅する、その名も『KAWAII探訪』
記念すべき第一回目に向かった先は……

第一回目は兵庫県・有馬温泉へ

こんにちは。「KAWAII COMPANY」取材部記者のザックです。
はじめての『KAWAII探訪』で訪れたのは、神戸支部から電車を乗り継ぎ30分ほどで着く、兵庫県神戸市の有馬温泉

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「日本最古の温泉」のひとつといわれ、おそらく誰もがきっと耳にしたことがある有名な温泉地ですが、神戸市民にとっては近すぎて逆にふだん行かないパターンかもしれません。ちなみにわたしは今回がはじめて。

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同行したともだちモンスターのチャーミーももちろん初訪問。有馬温泉駅へ向かう電車や駅の看板もレトロな風情で、着いた時からわくわく感と期待が高まります。

調べてみると有馬温泉の起源は、はるか昔に神様が見つけたと伝えられているそう。
「神様が有馬を訪れたときに、三羽の傷ついたカラスが水たまりで水浴びをしていた。数日後、カラスたちの傷は治っていた。どうやら、その水たまりは温泉だった。」というエピソードがあります。
‟カラスの行水”といわれる生き物なのに、温泉に浸かっていたなんて……なんとカワイイエピソードなのでしょうか!

さて、有馬温泉編では、ここならではのお店を3軒ご紹介。全3話に分けて探訪記をお届けします。

【第一話】有馬銘菓・炭酸せんべいの「平野屋本舗」

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有馬温泉のお土産として定番の銘菓・炭酸せんべい
「炭酸せんべい」って不思議なネーミングだと思いませんか。あのシュワっとした飲み物とせんべい……どゆこと?

そこで、1軒目は炭酸せんべい一筋の老舗「平野屋本舗」を訪ねました。

まぁるくてクラシカル。明治生まれのハイカラさん

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炭酸せんべいの見た目は、まんまるで模様や文字が刻印されているのが特徴的。

平野屋さんの炭酸せんべいは、中央部に菊の紋章のようなもの、その上に「御幸煎餅」と書かれ、ふちにぐるりと「ARIMA MEISAN MIYUKI SENBEI」とローマ字が書かれています。(さらに「炭」と「酸」の文字も離れて置いてある)
一見、素朴な色味なのですが、見れば見るほどレトロでクラシカルな雰囲気に「カワイイ……」と心を奪われてしまうのです。
明治後期に誕生したといわれる炭酸せんべい。この和洋折衷なデザインは、当時のハイカラなセンスがそのまま残っているんですね。

※御幸煎餅というのは平野屋の炭酸せんべいの商品名で、有馬温泉に多くの天皇が訪れたとされる歴史にちなんで名づけられたそう(店主談)

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こちらが炭酸せんべいの焼き型。重厚感があって神々しい……。

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平野屋さんの店頭では、一枚ずつ手焼きした焼きたてを食べられるコーナーがあります。パリッとした歯ざわりが特徴の炭酸せんべいですが、焼きたてはやわらかく、2秒後にはもうパリパリになっているそう。おっとりしているようで、意外と俊敏!

たった2gくらいの薄くて軽いせんべいを1枚ずつ丁寧に手で焼く姿を思い浮かべると、とても大事にされている御令嬢のように思えてきます。

一方、同じビルの工場で作られるものは6枚一組になった焼き型を使用。

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焼きあがると、まるで六つ子のようにコロコロと仲良く機械の上を転がるそうです。その姿を見ることは残念ながらできませんでしたが、想像するだけでかわいらしい様子が目に浮かびます。

ピンク色した炭酸せんべいに
思わず「カワイイ!」が飛び出しちゃう

炭酸せんべい=ナチュラルなベージュ色のイメージですが、鮮やかなピンク色をしたものを発見!

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店主に聞けば、やはり女性のお客さまから「カワイイ!」と人気なのだそう。梅ペーストで色と味付けをされたこちらは、平野屋さんのオリジナル。他店にはない新しい炭酸せんべいを考案して、伝統のお菓子を現代風にアップデートしているのです。

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他にも、グリーンの抹茶炭酸せんべいや胡麻・竹炭を練り込んだ真っ黒な炭酸せんべいも。

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7種類の味を詰め合わせた、その名も「レインボーせんべい」声に出して読みたくなるカワイイ商品名にキュン!

お行儀よく並んでお客さまを待つ姿がいじらしい

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筒状のパッケージできちんと縦に陳列できるのは、まんまるで平べったい炭酸せんべいならでは。片手でひょいと掴みたくなるかたちをして、お客さまの手に取られるのを待っているような姿が、なんだかけなげでカワイイ

炭酸せんべいが「炭酸」である理由

最初にふと感じた疑問「なぜ炭酸せんべいという名称なのか」について店主にたずねてみると、もともとは有馬温泉に含まれている炭酸泉水を使ってせんべいを作っていたからだそう。なんでも、炭酸を入れることできれいなベージュ色に焼きあがるのだとか。

その当時、炭酸泉は毒水と恐れられていましたが、飲んでも大丈夫なことが判明したとたん「これを活用して名物を作ろう!」となり、炭酸せんべいが生まれたそうです。

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ちなみに、同じく有馬温泉の炭酸泉水を使って同時期に誕生した『ありまサイダー』は日本のサイダーの草分けといわれています。

有馬を愛する先人たちの知恵と、それを今に受け継ぐ人たち――薄くてまんまるの炭酸せんべいには100年以上続く愛の物語があると知り、ますます愛おしく思えるのでした。

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「平野屋本舗」の店主・平野雅之さんとチャーミー

《SHOP DATA》
平野屋本舗
住所:〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町288
電話番号:078-904-0601
営業時間:8:00~21:00 年中無休
WEBサイト:https://www.arima-hiranoya.com/(オンライン販売あり)
※営業日・時間は変更になる可能性があります。事前にご確認いただくことをおすすめします。

KAWAII COMPANYとの出会いで生まれた

「カワイイ炭酸せんべい」

今回ご紹介した「平野屋本舗」とKAWAII COMPANYの出会いから、あらたな炭酸せんべいが生まれました。

カワイイ炭酸せんべい

カワイイカンパニーオリジナル仕様のパッケージに包まれ、本商品限定である淡いパープルのブルーベリー味をはじめ、5種類の詰め合わせ。有馬温泉ならではの伝統銘菓がもつ「カワイイ」がもっと弾けて、ハッピーな気分になれる炭酸せんべい。プレゼントに贈るのもおすすめです。

◎商品の購入はこちらから

誕生までの詳しいエピソードはまた今度ご紹介します!

有馬温泉のKAWAII探訪はまだ続く

次回の探訪記は「こんなカワイイ筆があったなんて!」と探訪メンバー一同感動をおぼえた、有馬名産・人形筆のお店を訪ねます。

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第二話はこちら


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