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紙媒体書籍はなぜタテ書きのまま座して死を選ぶのか?


ウェブが爛熟してヨコ書きがスタンダードになっている。
ブログ、SNS、ウェブニュースなどなど、およそ活字という活字がどんどんヨコ書きになっており、このヨコ書き増加トレンドは衰える素振りすらない。

タテ書き   →→    ヨコ書き
紙媒体  ウェブの進展 デジタル媒体

だがこのデジタル花盛りのご時世にあっても、1つだけタテ書きを堅守している媒体がある。
それが紙媒体の書籍だ。 

この旧態依然とした紙媒体のタテ書き主義こそが、紙媒体そのものを殺すことになる。
本日はそのメカニズム云々を述べていこう。


タテ書きは読みやすいのか?

紙媒体書籍だけは、かたくなタテ書きを遵守している。
ところでタテ書きは、ヨコ書きよりも読み書きしやすいのだろうか?

ここでは、「読み書きのしやすさ」より、「慣れの問題」をこそ問題にすべきだ。

まず、
タテ書きが多かった時代には、タテ書きに慣れた人々が多くなり、タテ書きの使い勝手が良かった。
だから昭和においては、タテ書きがスタンダードだった。


他方、
ヨコ書きが多くなった現在では、ヨコ書きに慣れた人々が多くなり、ヨコ書きの使い勝手が良くなっている。
だから令和においては、ヨコ書きがスタンダードになっている。

要は、
利用者によるタテとヨコの多数決だ。

よって、ヨコ書きが圧倒的多数をしめる現代デジタル社会では、多数派が慣れて親しんだヨコ書きが重宝されている。

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