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10月21日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

10月21日の夜に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日は新規の方が4名、リピーターが6名の合計11名でお酒を飲みながら読書会、その名もBOOK & BOOZE!

常連の方からお菓子やお酒を差し入れていただき、今回も大変楽しい集いとなりました。

読書会終了後に撮影
ワイン2本の差し入れ
もはや食事会の量

・紹介して頂いた本

歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」文藝春秋

なんでもやってやろう屋をモットーに素人探偵をしている成瀬は、ジム仲間から叔父が亡くなった件の調査を依頼される。どうやら蓬莱倶楽部という悪質な霊感商法が絡んでいるらしく…。

実は、東京読書交換会で私が交換したときの本であり、ご丁寧に交換時の栞まで挟まったままであった。本が繋いだご縁を感じる。

京極夏彦「書楼弔堂しょろうとむらいどう」集英社

明治を舞台に、政権の交代や内乱などを経たかつての実際の人物たちが集う古本屋。かつての偉人も同じように、こんな風に本を読んだのかと思うと感慨深い。最後のどんでん返しは思わず涙してしまったそうで。

読まれぬ本は無駄なもの、だからここは本の墓場(弔堂)。でも、その人が必要としているたった1冊の本を用意するためにここはある。この世は紐解かれていない世界という名の本ばかりである。

中山可穂「花伽藍」KADOKAWA

地元の祭で和太鼓を叩く彼女の姿は、見る者全員を魅了し感動させる。ある日とある人妻と出会い、2人は恋に落ちてしまう(物語の内容は「鶴」より)。

一番最初に出会う本は特別なものであってほしい。デビューCDというもはとにかく力を入れるように。中村さんの綺麗で美しくて、生々しい表現方法の良さを是非味わってほしい。

綿矢りさ「勝手にふるえてろ」文藝春秋

中学時代の片思いしか恋愛経験のない私(OL)は、ある日会社の同僚からアプローチを受ける。片思いしていた人(1カレ)と結婚したらどうしようかと思う反面、同僚(2カレ)には全く魅力を感じず…。

紹介者が20歳の頃に読んで非常に感銘を受けた1冊。ストーリーよりも、言葉が響いたのだと熱く語っていらっしゃた。

やなせたかし「ボクと、正義と、アンパンマン」PHP研究所

アンパンマンの著者 やなせたかしが考える、正義とは何か、自分の頭を食べさせるヒーローの背景を語るエッセイ集。戦争を経験したからこそ、描かれるものがある。

2025年の朝ドラの主題に選ばれたのをきっかけに紐解いた紹介者。やなせたかしって、本当にアンパンマンが好きなんだなって、好きだからこそ描けるんだって思った。

梨木香歩「西の魔女が死んだ」新潮社

学校にうまく馴染めない中学生の主人公が、おばあちゃんの家で魔女修行をする物語。最後におばあちゃんと喧嘩別れしてしまうのだが、約束を果たしたことにとにかく涙する。

人が死ぬことってどうなるんだろうと考えてしまうことに、共感してしまう紹介者。自分が生きる場所で生きることって、とても素敵なことなんだと思う。

大江健三郎「性的人間」新潮社

とある漁村の村民は不貞行為を働いた女性の家をずっと見つめている。これから自分たちがしようとしていることも見られるのではと、気が気でない人々。実際に不貞行為を働くのだが…。

紹介者は昔読んで途中で断念したそうだが、物語が印象的すぎてどうしても忘れられなかったらしい。解説でも語られているが、どうしてこの本が当時受け入れらてたのかは疑問である。

宮島未奈「成瀬は天下を取りに行く」新潮社

成瀬は、地元の西武デパートが潰れると聞いて夏休み期間中毎日通うという、クラスだとちょっと浮いているタイプの女の子。そんな彼女の普通の友だち 島崎との日々を描く友情青春物語。

常に我が道をゆく成瀬に最初は変わったやつだと思うけれども、徐々に成瀬という人間に興味が湧いてきて、最後には目が離せなくなる。

10月・11月の読書会スケジュール

10月28日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会 → 満員御礼!!!

11月11日(土) 14:00~17:00
散策×読書会
11月18日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会 → 満員御礼!!!
11月19日(日) 13:00~18:00
文学×ボードゲーム会
11月25日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントやPeatixにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

皆様とお話しできるのを、心よりお待ちしております。

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。