言語化する力
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
ここ数日の記事で何度かボヤいていたが、もっと自分のやりたいことや考えていることを、自分の言葉で伝えるようになりたいと思う次第。
そこで手に取ったのが梅田悟司さんの「『言葉にできる』は武器になる。」日本経済新聞出版社 (2016)である。
梅田さんはジョージアの「世界は誰かの仕事でできている」、タウンワークの「その経験は味方だ」など数々の銘文を残したトップコピーライターである。
表紙に書いてある「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じであるという文言に惹かれ、自分に足りていないものが得られると思い紐解いた。
「内なる言葉」と向き合う
私自身話していて、意見が薄っぺらいな、深く考えていないなと自分で気づくことがよくある。
自分では(それなりに)考えがまとまっている、やりたいことがはっきりとしていると思っていても、いざ口に出すとそうでもないな、口先だけだなと感じることがある。
自分でそう思うのだから、受け手である相手も当然同じように感じるだろう。
言葉というものはコミュニケーションの道具である。ゆえにどんなに口から出る言葉に磨きをかけたとしても、心から出てくる言葉を汲み取れていないならば、ちぐはぐな言葉しか出てこないのは必然である。
そのため、まずすべきことは"意見を育てること"だと仰る。
私たちは毎日思考している。しかし思考していることに気づくことは少ない。面白い、楽しい、哀しい、辛いなどの感情が浮かんでも、なぜそう思うのかと考えることは少ない。
「将来こういうことがしたい」「仕事でこんなことがしたい」と思うことはあっても、どうしてそう思うのかを考えることは少ない。
私たちの心では常に「内なる言葉」が発せられているにも関わらず、それを汲み取ろうとすることを怠ってしまう。
私には「誰かの心に言葉を届けたい」という想いがある。
だがそれが誰になのか、どうしてなのかとか、その思いはどこから来るのだろうかなどが断片的にしか言葉が出ていないため、いざ自分の口から発すると薄っぺらい言葉しか出てこない。
それゆれに、まずは自分の「内なる言葉」を書き出して、意見の解像度を高めるのが先だと梅田さんは仰る。
解像度が高ければより細かいところが見やすくなるように、自分の意見に抜けや漏れが少なくなり、言葉に説得力が生まれる。
まずは私の「内なる言葉」に耳を傾けることから始めよう。自分の想いをもっと胸を張って言えるように、断定して言えるように。それではまた次回!
・追記
そのために具体的に何をするべきかについては是非本著を読んでいただきたい(この本のアウトプットするよりも「内なる言葉」を書き出す方が大事であろうから)。
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