読書記録「フォレストアイビー」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、甘酒縞さんの「英国浪漫戯画 フォレストアイビー」KADOKAWA (2024) です!
・あらすじ
仕事終わりに寄ったブックオフにて漫画を爆買いした際に、「英国浪漫」という言葉と表紙のイラストに惹かれて購入した1冊。
海外旅行するならばどこに行きたい?と聞かれたら、大体「イギリス」と答える人。
なぜと聞かれても困るのだが、昔から妙に英国に対する憧れがある。
まぁこれも、私が英国紳士としての風格があるがゆえかもしれないが(嘘です)。
おそらく、一番古い記憶だと、名探偵コナンの劇場版 第6作目「ベイカー街の亡霊」かもしれない。
漫画やアニメでイギリスが舞台として使われる作品は多い。武田日向さんの「異国迷路のクロワーゼ」は全2巻ながらも特に好きな作品だ。
かきふらいさん原作の劇場版「けいおん!」で、唯たち放課後ティータイムが卒業旅行で訪れたのもロンドン。
原悠衣さん「きんいろモザイク」のアリスやカレンだってイギリス出身。荒木飛呂彦さんの「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部だってイギリスだ。
要はそういう作品で印象付けられているから、としか言いようがない。実際私が京都が好きな理由も、森見登美彦さんの「四畳半神話大系」の影響を受けたからである。
それはさておき、「フォレストアイビー」の話であったな。
過去のトラウマから絵が描けなくなったオスカーと、この城の元使用人の代わりにやってきたエビィ。
喧嘩は日常茶飯事だけど、お互いに心に傷を負っている者同士、どこか惹かれ合うところがある。
大学を停学になって以来、絵を描くことができなかったオスカーだが、エビィにお願いされるとなぜか筆が進む。落書きだったとしても、彼にとっては心の支えになっていた。
場所であれ人であれ、人間は何か心の拠り所が必要なものである。それは大人も子どもも変わらない。
だいぶ前に呼んだ大泉洋さんの「大泉エッセイ」にもあったが、帰るところがあるから、人はまた旅に出ることができる。
ここにいれば、また一からやり直せる、安心できる場所というのは、誰しも必要なものであろう。きっとね。
とは言え、まだオスカーの過去は断片的にしか語られていない。今後の展開を楽しみに待つとしよう。それではまた次回!