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チョコっと読書

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今日はバレンタイン。普段からそういうイベント事に対して、フラグを立てていないルート選択を送ってきたため、急にお菓子とか貰うとびっくりしちゃう人。

以前神保町の三省堂書店にて、某メーカーの板チョコ風のブックカバーに包まれた、覆面本企画が行われていた。

タイトルは書かれておらず、代わりに風味と成分がどれくらい含まれているかを提示して、お好みのチョコ(書籍)をって感じで面白い企画だった。

料理のように本にも味があって、甘い作品と言っても砂糖たっぷりの甘めの物語から、カカオ成分80%以上のビターな作品、どろどろに溶けた恋愛模様まで幅広い。

読書会でも、恋愛小説がお好きな方もちらほら。こちらも甘めから苦味多めまで様々。

まず思い浮かべる甘めの作品と言えば、少女漫画のイメージ。こう見えて椎名軽穂さんの「君に届け」は全巻実家に残している。なんかもう、ああいう青春って尊いよね。

あとは砂糖多めの恋愛作品と言うと、有川浩さんのイメージ。昔読んだ「図書館戦争」や「植物図鑑」。積読だけど「ストーリー・セラー」もその風味が多いそうで。

あとライトノベルによくある、オタク主人公のハーレム作品とかも良き。聴猫芝居さんの「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」とか、オタクの願望丸出しのやつね(最近の作品に疎くて大変恐縮ですが、今もこの路線は流行っているのだろうか?)

個人的には少し苦めの作品も好き。漫画だと眉月じゅんさんの「恋は雨上がりのように」や「九龍ジェネリックロマンス」とか。

先日読んだ綿矢りささんの「勝手にふるえてろ」だって、不恰好ながらも主人公たちの恋愛を描いている。自分から相手を受け入れる姿勢って、ちょっぴり勇気がいるのよね。

もっと苦めの作品と言うと、以前読書会で勧められた、山崎ナオコーラさんの「ニキの屈辱」などがあるが、怖くて読めない。

恋愛とは逸れるが、辻村深月さんの「傲慢と善良」でさえ、婚活がうまくいく人といかない人の違いを示されたようで、うわぁ本当そうよねぇって頭が痛くなる。

むしろ、リアルはファンタジーのように「いつまでも幸せに…」とは行かないことが多いからこそ、現実に打ち拉がれないように、苦めの作品も触れた方が良いのはわかるけど。

そんなわけで、小説もなるべく甘めなものを所望する。たまになら良いけれども、ずっとブラックだとほろ苦いじゃ済まない。

どれくらい甘いと言えば、内気な女の子が頑張ってチョコを用意したけれども、日中に渡すことが出来なくて、放課後や仕事終わりにようやく二人っきりになって、面と向かって渡せるような物語、良いよね。

そんな漫画のような展開を期待した時期もあったが、もうね、うん。ほら、こう言うのはフィクションだから良いものだから(もう何がなんだか)。それではまた次回。

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