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そうだ、川崎市議会に行こう!一般質問の傍聴(前編)。当時、人生二毛作目の8歳。

神奈川県川崎市の武蔵小杉でソーシャル系大学「こすぎの大学」を開校した後、川崎市との接点も増えていきました。その一つが「川崎市議会に行こう!」。川崎市議会の傍聴を通じて市政への関心が高まってきた当時。

(※)2014年7月にハフィントンポストに寄稿した記事を編集して再掲しています

川崎市議会に行こう

僕が住まう街、川崎をより知るべく市議会を初傍聴。

2014年6月11日の代表質問の様子をブログで綴ったのですが、その後、6月23日に一般質問も傍聴。すぐにブログで綴りたかったのですが、東京都議会のセクハラやじ問題や、兵庫県議会の野々村龍太郎議員の号泣会見で地方議会があらぬ方向で注目されていたので時間をおいて綴ることにしました。

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6月11日の代表質問では自民党と公明党から延々と続く原稿読み上げと、市の準備された回答という"完成"された受け答えがされ、一見、無機質な印象なもの、実際には本会議までの諸調整の大変さが市民に伝わらないという"もったいなさ"を感じた初傍聴でした。さて、一般質問では・・・。

川崎市議会(一般質問)

当日は、「そうだ、川崎市議会に行こう!」のコミュニティメンバー、また、メンバーのお子さん(小学生2人)と共に参加。僕は午後から参加したのですが、傍聴券のNo.は14番。先着100名の傍聴席ながら、相変わらず、傍聴者は僅かです...。

それよりも小学生も傍聴できるんですよね。社会科見学にオススメです♪

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川崎市議会議員は60名。一般質問では60名の多様性を感じて代表質問より「楽しかった」というのが感想でした。6月23日は13名の議員が一般質問。僕は午後から参加だったのですが、それでも8名の議員の一般質問を傍聴できました。

前回の代表質問同様、一般質問でも、議員と市の"完成"された受け答えが続きます。ですが、代表質問と違うのは「提案の有無」。代表質問の時は「●●について議長に伺います」の一点張りでしたが、一般質問では「●●という課題があり、★★という提案をしたいがいかがですか?」と、議員と市が共創して街づくりをしようという姿勢を感じます。

この受け答えは、代表質問から一般質問までの本会議中の僅か1週間で作成されるそうです。議員から市に質問案を提示し、市から一次回答。複数回のやりとりで質問と回答の原稿が完成するとのこと。この間に市は60名の議員分の対応をします。提案型の受け答えがされているとはいえ、プロセスを知らない限り、傍聴席からは「原稿読み上げ」にしか見えず、代表質問同様にスゴイことがスゴイと伝わらない演出不足な点が残念でたまりません。

ここまで良い点だけを述べましたが、実際には傍聴を通じて共感した議員や、そうでない議員がいたのも事実です。川崎市民約145万人を対象にして本質的な行政デザインに取り組む議員もいらっしゃれば、残念ながら自分の選挙区の特定の誰かの陳情を代弁しているに過ぎない議員もいらっしゃいました。n=145万人を対象にするのか、n=1を対象にするのか、どちらが良い悪いではなく、60名という市議会議員の多様性があるからこそアプローチできる行政の姿とも感じました。

次回は、議員による一般質問の様子を思い返しながら綴りたいと思います。一人ひとりの議員を知ることが、地域事を自分事に捉えることができる最短のアプローチとも感じます。

そうだ、川崎市議会に行こう!一般質問の傍聴、を通じて学んだこと

市議会議員と市の職員の関係性を考えさせられる時間でした。僕らは一般質問というアウトプットしか知らない。代表質問から一般質問までの一週間という限られた期間。議員によって職員への態度も異なると聞きました。相互理解・相互信頼した関係性の中でありたい市政を目指してほしいものです。


(補足)
今回のnoteはハフィントンポストに寄稿した記事を一部編集して掲載しました。


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