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人生二毛作目の僕を生み出してくれた5人の恩人。当時、人生二毛作目の7歳。

今でこそ仕事でブランド戦略を担当し、「公ではブランド戦略を、私では地域デザインを。」という肩書き(コピー)を使用していますが、5人の恩人との出会いを通じて「ブランド」を意識するようになりました。

脚本家 原田佳夏さんから学んだ仕事の“その先”

1995年にNECホームエレクトロニクスに入社して僕の社会人としての生活がスタートしました。ワープロの事業部に配属になり、企画に近い仕事を携わっていた当時、当たり前ですが僕はワープロを世の中に提供していると思っていました。ワープロの商戦期である年末、量販店でワープロの販売支援をしていた際、NECのワープロ「文豪」を購入してくださったのが脚本家 原田佳夏さんでした。接客の時に貰った舞台のチラシ。数日後、その舞台を観劇し、原田佳夏さんがワープロで書いた脚本が舞台になっているのを体感して身震いしました。僕はワープロだけでなく、ワープロの先にある台本や舞台をつくることに携わっているんだと気づいた瞬間でした。
原田佳夏さんに出会わなければ、僕は単に商品を提供することしか意識しなかったと思います。その後、ワープロに続いてケータイやスマホの商品企画も担当しましたが、商品を提供するだけでなく、商品を通じてユーザの生活や未来の創出にも携わっていることを忘れないように仕事に向き合い続けました。

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佐藤敏明さんから学んだ日本電気の“気”

Nケータイのデザインを統括していた佐藤敏明さん。Nケータイだけでなく、僕自身をデザインしてくれた恩人。東芝→ソニー→NECと渡り歩いてきたからこそ、NECの中にいる僕らは灯台下暗しで気づいていなかったNECらしさを教えてくれました。数ある「でんきメーカー」。三菱電機、松下電器、日本電気、・・・。パナソニック(松下電器)は生活に食器のように溶け込む家電をつくるから「電器」。NEC(日本電器)は人と人、人と社会の気持ちをつなぐから「電気」。佐藤敏明さんとの出会いは2006年。入社から10年以上経って、はじめてNECらしさに気づいて、腑に落ちた瞬間でした。

AR三兄弟 川田十夢さんから学んだ「拡張」という考え方

黒船と言われたiPhoneが上陸して越境や共創活動を続けていた時に出会ったAR三兄弟 川田十夢さん。イベントで一目惚れしてtwitterでアプローチして上述した佐藤敏明さんと共に色々なお話しを聞きました。AR(Augmented Reality)は拡張現実のこと。当時、新しい価値創造に向けて奔走していたため、旧態依然のやり方を否定して変えようとしていました。しかし、川田十夢さんが繰り広げる日常を拡張するという考え方に触れて、変えるのではなく「拡げる」という考え方になりました。今の考え方と180度違うことをするならば、真逆のことをするのではなく、自分の価値観を10度・20度・...と少しずつ広げていけば180度になる。今を否定して新しいことを導入しても、今度は僕らが否定される。否定の繰り返しではなく、拡張して包含するという考え方に至りました。

ボブ・スリーヴァさんから学んだ「Thinking out of the box.」

越境=Thinking out of the box.
新しい価値を共創するためには、まずは仲間を見つけること。ボブ・スリーヴァさんがデンソーさんと共に主催するCreators' Talkという場を通じて、越境は共創の第一歩であることを学びました。

企業間フューチャーセンターの仲間から学んだ多様性を通じた社会価値創造

多様性あるメンバーが集ってワールドカフェ形式による対話で社会課題の解決を目指す企業間フューチャーセンター。志を同じくしたメンバーが集って、真剣に社会課題解決や社会価値創造に向き合い続けた時間は本当にかけがえのない経験でした。

5人の恩人による学びとNEC Way

2013年4月に日立ソリューションズさんが主催する「ブランドカフェ」で当時勤務していたNECのグループ会社のコーポレートステートメントと、5人の恩人による学びを照らし合わせて紹介したことがありました。

それから7年。2020年4月にNECグループが共通で持つ価値観であり行動の原点である「NEC Way」が刷新されましたが、5人の恩人による学びはPurpose(存在意義)に通じるものがあります。

Purpose(存在意義)
NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。

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5人の恩人との出会いを通じて学んだこと

今、ブランド戦略を担当してNECのブランドを社内外に伝えることが僕の役割であり責務。Purpose(存在意義)を会社事として代弁するのではなく、自分の経験を通じて納得感をもって自分事として伝えられることが大切だと痛感しています。そして、自分事として伝える経験を育んでくださった5人の恩人に感謝します。

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