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映画「君の名は。」ファンの聖地となっている四谷「須賀神社」へ

ヒタカミのホツマ旅の続き、唐松神社の記事を書こうと思ったのですが、久しぶりに都内の神社を2社参拝したので、先にこちらをシェアしますね。

これ偶然じゃなく必然だったら?

この日は父のお墓参りへ。せっかく天気もいいし、浅草から少し足をのばしてみました。なんだか無性に歩きたい気分でもあったので。

行先は赤坂にある日枝神社だったのですが、、、なぜか四谷の須賀神社へ行くことに(笑)

なぜそうなったのかというと、、、

浅草で父のお墓参りを終えて稲荷町から銀座線で赤坂見附へ。一応と思い、電車の中で日枝神社のHPの交通アクセスを見てみると、溜池山王駅の方が近いことに気づきます。

「よし、溜池山王で降りよう」と思っていたのですが、気づいたら赤坂見附。「あっ、乗り過ごした!」とっさに降りて、一駅戻ろうと向かいの電車に乗りますが、、、あれ???次に止まる駅が「四谷!?」

向かいのホームなので、銀座線の反対方向の電車だと勝手に思っていたのですが、僕が乗ったのは丸の内線でした(笑)一瞬「あーっ」と思いましたが、仕方ない、次の駅で降りて引き返せばいいや、と。地下鉄あまり乗らないから慣れてないんですよね(笑)

でも次の瞬間「待てよ、これ偶然じゃなく必然だったら?」という思考に変わります。そのとき浮かんだのが「須賀神社」だったのです。

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「君の名は。」のラストシーンで登場したのは須賀神社

実はこちらの神社、映画「君の名は。」のファンの間では聖地と言われている場所。ラストシーンで瀧くんと三葉が再会した場所は、須賀神社の境内へと至る階段なのです。まあ、ご存知の方は多いでしょうが(笑)

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以前、にんげんクラブで開催している「いときょう先生のホツマツタヱ講座」に通っていたとき、最寄り駅が四谷だったので、一度だけ参拝したことがあります。ファンというほどではないのですが、せっかくだからと。でも、行ってみると、これがなかなか雰囲気のよい神社だったのです。

あの雰囲気がふっと蘇ってきて「あっ、また行ってみたいかも」と思ったんですね。

須賀神社は四谷駅から徒歩約12分。新宿通りを新宿方面へ。しばらく進むと左手に100円ローソンがあります。そこを左に曲がって真っすぐ進むと、

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到着です。

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階段のところで写真を撮ろうとしたのですが、他に撮影している人もいてなかなか撮影するタイミングがきません。ファンの人たちの撮影ポイントですからね(笑)仕方ないと思い、先に参拝することにしました。

ご由緒書きに記されているたくさんの神々たち 

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鳥居に向かって右にもう一つ境内へ至る階段があり、そこにご由緒書きがあります。

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こうして見ると、たくさんの神様がお祀りされていることが分かりますね。

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主祭神は、建速須佐之男命(たけはやすさのうのみこと)と宇迦能御魂大神(うかのみたまのおおかみ)です。

こんなにたくさんの神様がお祀りされているのを見ると、神話や神様についてよほど詳しい人でない限り、サッと流し見て終わりだと思います。以前の僕もそうでした(笑)

こちらでお祀りされている神様の名を見て、チョットだけホツマのお話をしたくなったのでご紹介しますね。

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五男神と三女神とありますよね?

五男神
・天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
・天穂日命(あめのほひのみこと)
・天津彦根命(あまつひこねのみこと)
・熊野樟日命(くまのくすひのみこと)
・活津彦根命(いくつひこねのみこと)
三女神
・多紀理姫命(たぎりひめのみこと)
・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
・多岐都姫命(たぎつひめのみこと)

この八柱の神々は古事記や日本書紀では天照大御神と須佐之男命(すさのおのみこと)が誓約(うけい)をして誕生したことになっています。

この誓約(うけい)って、いかにも神話っぽくて分かりづらいのですが、
ものすごくカンタンに説明すると占いみたいなものです。

・天照大御神の「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠(やさかのまがたまのいおつのみすまるのたま」
・須佐之男命の「十拳剣(とつかのつるぎ)」

お互いの持ち物を使って「須佐之男命が高天原を奪う邪(よこしま)な心がないこと」の正邪を判断するために行いました。その際に、二柱の神様の持ち物から生まれたのが五男三女の八柱の神々となっています。

一方、ホツマでは、、、アマテルカミ(天照大御神)と13人いるお妃との間に生まれた8人の御子となっています。神話としてではなく、実在した人として、より現実的に記されているのがホツマの特徴。ちなみに跡を継いだのはヲシホミミ(天忍穂耳命・あめのおしほみみのみこと)で母は内宮(正室)であるセオリツヒメ(瀬織津姫)です。

神社を参拝する際、ご由緒書きを読んだ方がいい理由

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ご由緒を見ると、もともとは稲荷神社だった、とあります。寛永20年(1643年)に神田明神内に祀ってあった守護神を四谷の氏神様として勧請し、翌年にもともとの稲荷神社と合祀したようです。明治維新まで「四谷の天王様」として親しまれ、須賀神社という名になったのは明治元年なんですね。

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神社に入るときは、こうやって、簡単にでもご由緒書きを読むといいと言われています。

例えば、あなたが自分よりもスゴイ人に会うとします。たぶん、その人のことを調べたり、本を出版していたら、買って読んだりしますよね。

相手の目線で考えても、自分のことを何にも知らない人より、知ってくれている人に好感をもつものです。まあ、神様は大らかな気持ちで受け止めてくれるとは思いますが(笑)

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一礼して境内に入ります。

そうそう、鳥居をくぐるとき僕が心がけていることが2つあります。

①左側なら左足から、右側なら右足から入る。
②「失礼します」とか「おじゃまします」など心の中で思いながら一礼して入る。

神社にはご眷属さん(神様と人を繋ぐお役目をしている存在)がいらっしゃって、人が神社に入る際はその様子をじーっと覗っているそうです。神様よりご眷属さんの方が厳しいのかもしれませんね(笑)

まあ誰かの家に入るときも「おじゃまします」って普通に言いますしね。

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手水舎で手と口をすすぎ、

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拝殿で手を合わせます。

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境内はあまり人がいないので、少しゆっくり手を合わせていたのですが、なんかス~っとすがすがしい気持ちになりました。

そう言えば、須賀神社の社名「須賀(すが)」はスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した後、クシイナタヒメを娶り、出雲国の須賀という地に至り「我が御心すがすがし」と言って宮を作ったのが由来だそうです。

ホツマの9アヤにはこう記されています。

くしひより すがはにきつく
みやのなも クシイナタなり
サホコクニ かえてイツモの
くにはこれ

くしひ(神秘的な力)により 「すがは」に築く
宮の名も クシイナタなり
サホコ国 変えてイツモ(出雲)の
国はこれ

※くしひ・・・くしび(霊び・奇び)で「不思議なこと。霊妙(神秘的な尊さ)なこと」の意味だと解釈します。

サホコ国(根の国の一部)はシラヒト・コクミ事件とかハタレの乱とか、とかく動乱があった国。その地がソサノヲ(※ホツマで記されている名)によって鎮められ、清らかな地になった。「すがは」という地名はそれを表しているのだと思います。この「すがは」が後に「須賀(すが)」に変わったのかもしれません。そして、国の名がサホコからイツモ(出雲)となったということですね。

でも、妻となったイナタヒメの名前「クシイナタ」を宮の名にしたなんて、ソサノオは粋じゃありません?(笑)

本殿以外の見どころをご紹介

本殿のすぐ左には大国主命の像がお祀りされています。

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その左手に行くと、三十六歌仙の絵が飾られています。

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ちょうど外国の方、20代くらいの西洋系の青年が写真を撮っていました。

その奥には天白稲荷神社があります。

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本殿に向かって右側には祖霊社があります。

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その奥に社務所があって、その前にいるのがこちらの狛犬です。少し上を向き口を開いています。ちょっとユニークですね(笑)

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聖地の象徴(?)である階段にいたカナダの青年

参拝を終え、帰り際に「君の名は。」の聖地の象徴(?)である階段の写真を撮りました。

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同じく、写真を撮っている外国の方がいます。よく見ると、先程境内の三十六歌仙の絵の辺りで見かけた西洋系の青年です。

目が合ったので「どちらから?」と聞くと、
青年は両手を上に向けるゼスチャーをしながら「Eigo(英語)」と言います。

思わず日本語で聞いたことに気づいた僕は(笑)、
「えっと、Where are you from?」
となんとか思い出した英語で聞き直しました。

すると青年はニッコリ笑って、
「Canada」と答えます。

おお、通じた(笑)

「君の名は?(名前を聞いたわけではありません 笑)」
と聞くと、
「Oh、yes!」
とまたニッコリ。

「天気の子、観た?」
(また日本語だ 笑)

でも青年は「Yes」と。
これは通じたらしい(笑)

青年は自分が持っているカメラを指さして
「picture(写真)?」と僕に言います。

「ああ、階段のところで写真撮ってほしいのね」
と青年からカメラを預かり、3枚写真を撮りました。

「チェックして?OK?」
と僕がカメラを返しながら言うと、
「OK!」とニッコリ。

「じゃあ、また」
と青年に手を振りながら別れを告げると(また日本語だ 笑)、

「Mata(また)!」
と彼はニッコリ笑って手を振ってくれました。


それにしても「君の名は。」の人気はスゴイな、と改めて思います。あの映画は単なる青春ものとしても楽しめますが、その奥にある世界観が無茶苦茶奥深いです。たぶん観る人によって受け取る情報が全然違う映画になるのではないかなと。

「天気の子」も観ましたが、ラストで東京が水没しているシーンは「縄文海進を再現しているのでは?」という見解もあって「なるほどな」と妙に納得してしまいました(映画館では気づかなかったのですが 笑)。もちろん、この映画には、もっと奥深い要素がたくさん込められています。

新海誠監督が伝えるメッセージって、まさに今の時代、これからの時代への問いかけがたくさん込められているなと改めて感じますね。


そういえば、「天気の子」にはホツマツタヱで使われている神代文字であるヲシテ文字も出てきます。占いオババのシーンですね。

あっ、主人公の帆高を雇ってくれた男性は「須賀」という名でしたが、もしかしたら「君の名は。」の聖地である須賀神社から付けたのかも???


この後、もう一社参拝しました。次の記事で書いていきますね。


須賀神社のHPはこちらになります。



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