〔詩〕 私の中に、3人の私がいる
私は、3人の私と人生を送っている。
これを書いている私を ”イエロー”としよう。
他に、ブルーの私が1人、レッドの私が1人。
ブルーの私の性格は、ネガティブだ。
人と比べては、自分に足りないもの
ばかり数えて勝手に落ち込む。
つねに不安で、イライラしている。
これを書いているイエローの私は、
ブルーの私と一緒にいると
心が消耗する。
対して、レッドの私の性格は、ポジティブだ。
明るくて余裕があって優しい。
前向きで、いつも楽しそうだ。
だから、これを書いているイエローの私は、
レッドの私が大好きだ。
なんだったら24時間365日、
レッドの私だけで過ごしたい。
*
イエローの私は、
いつも、ネガティブなブルーの私を
厳重に見張っている。
ブルーの私がひょっこり出てきたものなら、
すかさず「なんで出てきたの?」
と、冷たく問い詰める。
そして、早く消えてもらうに仕向ける。
*
イエローの私は、
ブルーの私、レッドの私と3人同時に
会ったことが1度もない。
その理由が最近わかった。
ネガティブなブルーの私と
ポジティブなレッドの私は
表裏一体で、同一人物だったのだ。
2つで1セット。
だから、ポジティブなレッドの私だけを
えこひいきする無意味さに気づいた。
では、
今これを書いているイエローの私は誰だ?
この普遍的な問いに、
すぐには答えは見つからない。
だから、
死ぬまで「私」に飽きずにいられるのかもね。
それはさておき、
ネガティブなブルーな私、
今まで冷たくして、ごめんね。
これからもよろしく!
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