いつ死ぬかも分からぬ日を僕らは生きているんだ。という話。
10m先に物陰が見えた。近づいてみると大人の男だとわかった。周りに4人大人がいる。どうやらその様子を伺っているようだ。最初は酔っ払いを開放しているのかと思った。
違う。口からは大量の血反吐が出ていて、それが地面に流れ出ている。真っ赤に染め上げている。周りの大人は二人は近くのビルの警備員。AEDの準備をしていた。もう二人はおそらくカップルで、第一目撃者だろうか。電話をしていた。
この光景を見れば誰だって一瞬でわかる。ただごとではない。そうこうすると、警官が向こうから走りやってく