介護士はデザイナーだと思う。
2019年に実家の福島県いわき市に戻りました。理由は2つありますね。自分の身体のこと。そして親の身体をきっかけに。(詳細はぶきます)
で、仕事も辞めなければいけず、それでも家業があって、そこに入りました。恵まれています。そこはしっかり自覚して感謝を忘れないように。
今回の内容は、その家業(事業はいくつかありますが老人ホーム事業に入りました。)で働き始めて最初に取り掛かった新卒採用の仕事でのこと。
学生向けにお手紙的ビラを作りました。下記はその時書いたものですが、介護業界に対してまず感じた私自信の感覚でもあります。
今回はその時の文章をまんま載せます。よかったら読んでください。
君に届けたいメッセージ
就職活動中の君へ。
初めまして。私どもは、いわき市鹿島の地で老人ホームを営んでおります。
新年を迎え、令和も2年目となりましたね。今年の冬は暖冬で過ごしやすい気もしましたが、最近では新型ウイルスも日本にやってきています。十分な予防をしてくださいね。
新年といえば、今一番気になるのはやはり就職活動でしょうか?いよいよ本格的に始まる頃かと思います。どの企業を受けようか。志望動機を考えないと。学生時代に頑張ったことってなんだろう。と、自己分析も本腰を入れて取り組んでいる最中だと思います。大変ですよね。私どもも当時を振り返ると、なかなか骨の折れる作業だったなと思います。でも同時にこの時間は自らの人生を振り返る絶好の機会です。正直、面倒くさいんですけれども、そこをどうか面倒くさがらず取り組んでいただければ必ず価値ある時間となるかと思います。
さてさて、この度こうして筆を取らせていただきましたのは、せっかくの就職活動の時期にちゃっかり便乗させていただきまして、私どもの介護の世界のことも少しお伝えできたらと思ったからです。図々しく恐縮ですが、是非とも最後までお読みいただけましたら嬉しいです。
まず「介護」と聞いて、どんなことを想像しますか?この先を読み進める前に、是非とも想像してみてください。
想像できましたか?私どもは、「パライソの介護=人生の後半生のデザイン」と考えます。(デザインと聞くとビジュアル的なものをイメージすると思いますが、本来は相手の希望を実現させるための「設計」という意味を指します。)老人ホームは、その人が最期を迎える場所でもあります。こうして改めて言葉にしてみると中々責任ある仕事かなと我ながら実感します。「終わりよければ全てよし。」とはよく言ったものですが、人生も同じで、その人が「我が一生に悔いなし」と思えるかどうかは、最後にどんな気持ちで死を迎えるかにかかっていると言っても過言ではないと考えます。そして、そう思えるようお手伝いさせていただいているのが介護に携わる者です。
その人が最高だったと思えるよう、人生の後半生をデザインする、介護士はデザイナーなのです。
私どもの仕事は、決して簡単な仕事ではありません。その人を本当に理解しないといけないし、持てる感性、思考、体力の全てを使います。まさに全身全霊でその人に向き合わないと要望に応えることなど出来ないでしょう。なぜなら私どもが日々向き合うのは人生最後の要望、まさに本当の「一生のお願い」なのですから。そして大変ありがたいことに、仕事を通して深く人の一生と関わる中で、私どももまた人間とは、人生とは何かと日々考え、学ばせていただいております。ここまで人の人生に踏み込む仕事が他にあるでしょうか。そこには究極のクリエイティブ力が求められる分、だからこそ究極にやりがいのある、究極に楽しい仕事が待っています。
ここまで読んで、最初に想像した「介護」と印象は同じでしたでしょうか?違っていましたでしょうか?勝手な憶測では、結構違ったのではと思います。というのも、世の中的「介護」の印象は必ずしも良いとは言えないからです。それは私どもも重々承知で、だからこそその印象を好転させていくのも使命と感じております。
大まかではありますが、これが私どもの考える「介護」です。ですから当然、働く仲間にも究極のクリエイティブ力を求めます。そこに一切の妥協はありません。でも、最初からそれを求める訳ではありません。むしろ世の中にこのクリエイティブができる人が何人いるのでしょう?本当に少数だと思います。パライソも、まだ成長途中です。ですから私どもが求めるのは、日々クリエイティブ力を磨き、デザイナーとして自身を高めていこうという意欲のある方です。そんな意欲のある仲間と共に成長していきたいと強く思います。介護に少しでも関心のある方、共にパライソを究極のクリエイティブ集団にしていきましょう。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。改めて、心身の健康にだけはお気をつけください。
という感じです。本当に大事なのはクリエイティブ力。これは書いてから一年たった今、より強く感じることです。社内外両方にもっともっとこの感覚を浸透させていくというのが今の僕のミッションです。
もっと書くのはやめておいて、長くなったのでここらへんで。
ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?