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この業界に足りないのは腕のいい料理人だと思う。

※下記写真は世界一のレストランの称号を持つnomaの料理です。本文と関係はありません。ただ、比喩ですがこんなクリエイティブな料理人にパライソごしき(働いている老人ホーム)もなりたいと思いまして。そして業界を語っていますが、あくまでも個人の考えということをご理解ください。


はじめまして。これから、ブルーオーシャンな世界のお話をします。宜しくお願い致します。

早速ですが、みなさんは介護福祉業界に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?


世の中全体から見れば、まだまだ伸びしろ沢山な業界だと個人的には感じています。ストレートに言えば不人気の部類に入る業界。

でも、改めて考えると、可能性に満ちている業界なんじゃないか!?という思いがぼんやりと生まれたので、今日はそこをお伝えできればと思います。

ちなみに私は、社会福祉法人五彩会(家業)で働いています。老人ホームと保育園を運営しています。今年で創業13年になります。https://paraisogoshiki.com/

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なぜ可能性に満ちていると感じるか。それはこの業界にいる人の多様性にあります。



年齢が多様

年齢で分けても、一番上は当然お客様であるお年寄りの方々ですね。100歳を超える方も珍しくない。そうして70代の方などついこの間まで現役バリバリだった世代の方もいます。そして職員に目を向ければ60〜10代までズラーっと勢ぞろいしていますね。(ここはどの業界もそうかもしれませんが。)

そして保育園に目を向けると一番下は0歳。老人ホーム施設では一緒に保育園を運営している法人って結構あるんですね。パライソごしきを運営する社会福祉法人五彩会もその一つ。パライソエンジェル・アネラという2つの保育園を運営しています。これからの未来を作る子供たち。子供たちの視点はこれまた刺激的です。脳味噌を金槌で殴られた様な衝撃。その発想に嫉妬してしまう。

年齢で見てみてもこの業界はピンからキリまで勢ぞろいなんです。



バックグラウンドが多様

年齢だけではありません。パライソに入所する前は漁師だったとか、大きな農家さんだったり、バリバリのビジネスマン、立派な経営者、ダンサーや医者、そして戦争を経験している方。様々な経歴や人生経験をお持ちなのが我々のお客様です。

職員に目を向けてもそうです。みんながみんな大学を卒業して就職という経歴の方だけではありません。高卒で入社する人、専門学校で専門として極めつつ入社する人、転職で全くの異業種から来る人、別企業で定年を迎えた後からパートとして来る人、紆余曲折あって最終的に行き着いた人。本当に多様です。だからこそ様々な価値観であふれていてい面白い!


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ここまでを読んで、本当に「多様」の一言がぴったりな業界であり会社だと思いませんか?ここにいると、本当に人生はいろいろなんだなと実感します。普段生きていると、人生いろいろとは言いつつも、それを実感はしにくい。

ここまで多様性がある業界、会社って他にあるのでしょうか?本当に濃いな〜って思います。この多様性が僕の感じるこの業界の可能性です。

これだけの人がいるんです。本来なら、もっと面白い事、世の中のためになることが、この業界からなら生み出せるんじゃないかと思うのです。



真実と現実のギャップ

現状、この業界はキツイ、汚い、危険の3Kで割りに合わない、みたいな声も聞こえてきます。そして面白くない、という声も。

でもこれはそう認識している世の中が悪いなんては思いません。むしろ当然かと。なぜならこれほど魅力的な可能性を業界の中にいる我々自身が気づいていないからです。(これはあくまでも個人的意見です。)我々自身がキツイ、汚い、危険、割りに合わない、面白くないと感じているからです。(そうじゃない方も大勢いますよ。パライソにもやる気に満ち溢れた職員が沢山います。)

発信者側が魅力を感じてないのですから、発信して世の中に理解してもらいようがありません。

それでも最近は、魅力をどんどん伝えて動いている人たちが少しずつ増えてきました。そういう人たちは業界でも注目されています。

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でもそれではまだまだ足りない。もっと多くの人が自分たちの業界の、職場の魅力に気づいていかないと。

単に「ご利用者様の喜ぶ笑顔がやりがいで」だけで終わるような業界ではないのです。(もちろんそこってめちゃくちゃ魅力だし深いんですけれど。)

人の死と真っ向から向き合う中で貴重な人間学を学べるし、人生を考える教科書にもなる。そして、社会に警鐘を鳴らすこともこの業界からならもっとできる。社会への新しい価値も生み出せる。そんなポテンシャルがあると思います。そこに我々がもっと気づいて、考えなければ。



世の中に仕掛けていこう

お年寄りの方を、サービスを提供するお客様という認識だけでなくても良いのではないでしょうか。最高のリスペクトの心は持ちつつ、向き合うというより、一緒に同じ方向を向く仲間でもあるのではないでしょうか。余生ではなく、第二の次の第三の人生を桜花してもらえるために出来ることがあるのではないでしょうか。

「多様性」という武器を手に、お年寄りの方と子供たちと働く我々と、広義の意味で協力関係を結び、業界として世の中にもっと面白い価値を仕掛けることが出来るんじゃないでしょうか。

あとはそのポテンシャルを生かせる、料理できる料理人がいるかどうか。まさにnomaのシェフのように。そこが鍵かと思います。


想像と創造ができるクリエイティブな人。僕自身、そんな人になりたいと日々精進しています。


ここまで読んでくれた皆様、一緒にこの魅力的な素材を生かす料理人になって、もっと面白い世界にこの業界をしてみませんか?そして社会に向けて仕掛けてみませんか?

伸び代だらけの業界から、皆様のジョインをお待ちしております。


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(宣伝ではないです。nomaのドキュメンタリー映画も面白かったので。)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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