ひたすらに真っ直ぐな人にホレる。
※今回の投稿は若干「あさドラ!」という漫画のネタバレにもなっています。ご注意ください。
どんな状況下でも、自分が大事にすることを大事と言える。守れる。それが「強さ」だと思います。
先日、浦沢直樹さんが連載中の「あさドラ!」という漫画の最新刊が出ました。その中での主人公の浅田アサの言葉に、熱くなってしまい、今回はその熱くなったことの共有です。
簡単にあらすじを言うと、アサはすごく大事な極秘の任務を背負っているんですね。若干まだ17歳で。(両親を亡くし、下3人の弟妹を愛情深く面倒みている頑張り屋さん。)その任務というのは国家を、世界を救うかどうかの超重要な任務。
ある日、その任務の召集がかかり出動することになったアサ。でも時を同じくして弟の孝七(おそらく幼稚園生)が高熱を出したと。そこでアサは、自分を任務場所まで連れていく国家の重鎮の実相寺 実に、途中で病院に寄って欲しいと頼むんですが、答えはNO。
その場面のセリフがこうです。
アサ「風邪ですすごい熱!!」
実「何?」
アサ「早くお医者様に連れていかなくちゃ!!」
実「・・・・・・園の人間にまかせよう。」
アサ「え・・・・」
アサ「あたしの弟です!!あたしが連れていきます、車お願いします!!」
実「お前は自分の役割を忘れたのか!?」
アサ「あたしの役割・・・・・?あたしの役割は・・・・・」
アサ「この子のお姉ちゃんだわ。」
アサ「お父ちゃん、お母ちゃん、12人兄妹・・・みんないなくなっちゃって今あたしたち4人だけ・・・」
アサ「何があったって、あたしはこの子のお姉ちゃんに決まっとるでしょーが!!」
もう一度言います。国家の危機なのです。アサはその重要な任務を担っている。一見すると、どう考えたって国家のほうが大事で、弟も命に関わるような問題ではない。ただの風邪です。でもそんなことではないんですね。国家と同じくらいアサにとって弟は大事な大事な存在なんです。
その大事なものを、真っ直ぐに守れるか。大事だと真っ直ぐ主張できるか。これはその人の強さが問われます。ともすると、国家という比べ物にならない大きな対象を提示されればどうしたっていくら大事なものとはいえ、それを主張できないのが普通だと思います。
世間の常識、人の目、そういったものを無意識にでも考慮して辻褄を合わせようとしてしまうというか、多数意見に流されてしまいがちというか。自分個人より大多数の意見が正解な気がして、それについ合わせがちというか。そうやって自分の大事なものを大事と主張できなくなる。そうこうしていると、その大事なものにさえいつの間にか気づかなくなってしまっている。そんな可能性の方が高いんじゃないかと、自分自身は思うんです。
これは決して自己中で良いんだ。という話では全く無くて。人にはこれだけは譲りたくない大事なものがあると思います。それを相手が誰であれ、どんな状況であれ、どんな時でさえ、ただひたすた真っ直ぐに大事と主張できるか、守れるか。周りからの妨害、非難、攻撃を覚悟して。という話です。
この覚悟が、人の強さなんだと思います。
じゃあ僕にはその覚悟があるか。ないとは決して思わない。でも自信を持ってありますとも言えない。あって欲しい。としか言えません。自信を持ってあると言える人間に自身を高めていこうと思います。アサのように。
何故か最後は決意表明みたいな着地をしてしまいました(だいぶ恥ずかしい)、が、アサに熱くなったということの共有でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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