玉木雄一郎の「裏の顔」
こんにちは、今回はいつも以上にネガティブな記事を書きますので、あらかじめ宣言しておきます。
私としても本意ではないのですが、正しく、玉木代表の実像という判断材料があってこそ、「対決より解決」の国民民主党代表選挙が実現するという考えで、あえて手を汚させていただきます。
この記事自体の「対決」色が強いことを自覚していますがやがて見る「解決」の扉を開くためにこそ、心の鬼にしたいと思います。
発端は、このツイートです。
一見、ごくごく普通のツイートです。
8月6日は広島原爆投下の日となっており、広島でも例年通り式典が行われています。
玉木代表は国民民主党という国政政党の代表として、参加した際にシュプレヒコールが聞こえて来たのです。
これは、毎年のことです。
私としても、静謐なる式典の妨げになるという観点からも、明確にこのシュプレヒコールについては否定的な意思を示したいと思います。
その点について、私と玉木代表の間で認識の相違はないかと思います。
そのうえで問題なのが、玉木代表はシュプレヒコールに対する批判と「カッコ付きリベラル」とを組み合わせた批判を行ったという点です。
カッコ付き「リベラル」
ではこのカッコ付き「リベラル」とは一体何なのか、その意味を紐解いていきます。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
かく言う私も恥ずかしながら、この言葉の意味を正しく知ったのは今回のことがあってからです。
一緒に、この言葉の意味を見ていきましょう。
文章を書く際に、強調したい言葉に「」を付けるということは「一般的」かもしれません。
しかし今回の「カッコ付き」とはこういった強調表現のことを示すわけではありません。
上のキャプチャの通り、「実体が言葉通りであるかどうか疑問があるという意」を表します。
今回の話で言えば、カッコ付き「リベラル」と言うように、式典中にシュプレヒコールを行う、いわゆる「リベラル」と呼ばれる人達は必ずしも本来の意味における「リベラル」ではない、という意味で、カッコ付きとしているわけです。
素直に受け取れば……
素直に玉木代表の発信を受け止めれば、式典中に問題を起こすけしからんリベラルを叩くという意味では「正論」とも言えるのでしょう。
感情的には理解できますし、毎年毎年同じことをやられてしまえば、流石にげんなり来るというものです。ここも間違いありません。
しかしながら、穿った見方をすれば話は別です。
式典中にシュプレヒコールを行う人々は、紛れもなくカッコ付きの「リベラル」と言えるでしょう。
しかしながら、昨今においてカッコ付きリベラルを指し示す対象は、他にも存在するのです。
似非リベラル政党
そう、いわゆるリベラル政党です。
具体的には、立憲民主党、社会民主党、日本共産党などを指すでしょうか。
その代表格をあえて定義すれば、「立憲」というリベラル的な価値観を表す用語を党名に冠する立憲民主党となるでしょうか。
これらの政党は、憲法改正を否定し、憲法審査会の開催にすら否定的であり、「対話を主張するのに対話をしない」という意味でも、似非リベラルの政党であるという見方は、ネット世論においては一般的かもしれません。
そういう意味で、カッコ付き「リベラル」と言えば、彼らリベラル政党のことを指し示していると解釈する方がいても、決しておかしくはありません。
「カッコ付きリベラル」とは、リベラル政党のことを指す?
政治知新さんの記事からの引用です。
かの記事では、"「カッコ付き「リベラル」の限界」と言われたのが癪に障ったのだろうか。他にも立憲民主党の議員らが絡んでいる。"といった記載がされており、立憲民主党議員が「カッコ付きリベラル」と言われて癪に障ったからこそ、玉木代表に絡んでいるという風な言い回しがされています。
これはあくまでも、政治知新さんの解釈ですが、単に現地でシュプレヒコールを上げていた人のみを指して「カッコ付きリベラル」と解釈したのではなく、リベラル政党も含めた「カッコ付きリベラル」であるという認識において、この記載をしていることが推察できます。
次いで、保守系のYoutuberであるKAZUYA氏の発信です。
政党格の話はしていないものの、狭義の意味で式典の現場でシュプレヒコールを上げていた人のみならず、ネットで日頃「ネトウヨガ―」と騒いでいる人たちが、「カッコ付きリベラル」と「揶揄」されているという認識で、発信をされています。
これは要するに、シュプレヒコールを上げている人のみならず、いわゆるリベラルとされている人たちをも含めて「カッコ付きリベラル」なのであるという風に、KAZUYA氏は解釈されたということです。
「リベラル一般を批判しているようにとらえている方がいて当惑」
しかし玉木代表としては、どういう意図で「『カッコ付きリベラル』と表現されたのか」という質問に対して、このように答えています。
玉木代表としては、リベラル一般を批判している意図は持たないというものです。
これ、なかなか解釈が難しい発信だと思います。
「リベラル一般」を批判していないというところまでは理解できます。しかしながら、「リベラル一般」という用語に関しての解釈が分かれます。
より具体的に言えば、玉木代表自身は「リベラル一般」の中に立憲民主党を含んでいるのかという点がポイントです。
こればかりは範囲が明確にされていないので、玉木代表の意図を断定することは玉木代表にしかできません。
しかしながら、先述のように、玉木代表の主張に肯定的な方まで含めて「カッコ付きリベラル」の中には立憲民主党、ないしは政党格ではなくとも、現地にいる以外のリベラルを指し示す方もおるわけです。
それゆえ結果的にではありますが、玉木代表は彼らからの支持や肯定を得るという成果を得ていると言えるわけです。
玉木代表の真意は?
これらの支持に玉木代表に打算があったとは断定しません。
しかし、結果的にはこういった形での支持を得ていることは目に見えて明らかなことです。
あくまでも、玉木代表の考える「リベラル一般」の範囲は、玉木代表に示していただかないことには、断定ができません。
なので、私として玉木代表の真意を言及することはこの場では控えたいと思います。
あくまでも、可視化の意味を込めて判断材料を示すにとどめたいと思います。
まず、あらかじめ申し上げます。
ここからご紹介するのは「たかが」いいね欄です。
「いいね」は必ずしも賛同の意味を示すものではありませんし、それ以上でもそれ以下でもない、「既読」の意味をも持っている機能ですし、必ずしも、玉木代表の意思を示すものとは断定できません。
しかし私は、示唆に富む一つの判断材料になり得ると感じました。
これ、先ほどのKAZUYA氏のツイートなんですが、玉木代表が「いいね」を付けています。
この「いいね」にどういう意味があるのかについては、解釈にお任せします。
そしてこれは、あくまでもその一片、中には一般人の方のツイートも含まれているので、あえてここには載せませんが、実際に玉木代表の「いいね欄」をご覧いただくことは、一つの判断材料になるのではないかと思います。
玉木雄一郎(国民民主党代表)(@tamakiyuichiro)さんがいいねしたツイート / X (twitter.com)
あなたがもし気になったのであれば、実際にご覧いただくことをお勧めします。
まとめ
「リベラル一般」の範囲を正確に言語化すべきでは?
この記事には「解釈」というワードを多用しています。
というのも、玉木代表自身が明確に言語化していない情報が多すぎることに起因しています。
「リベラル一般」の範囲が明示されていない以上は、推察以上の話はできないのです。
私は、立憲民主党などを含む「カッコ付きリベラル」を玉木さんが批判されるならされるで、筋は通っていると思います。
しかしそれは、玉木さんとして、「カッコ付きリベラル」の範囲を堂々と明示してこその話です。
玉木さんとしては、「カッコ付きリベラル」の範囲を明示していない中で、シュプレヒコールを行っていた人々以外も「カッコ付きリベラル」に含まれるかのように解釈するツイートに「いいね」を付けています。
何度も言いますが、「たかが」いいねであります。
それ以上でも、それ以下でもありません。
しかし結果的に間接的にはそういった解釈に対する正当性を与えてしまっていると見なすことも、不可能ではないとも思います。
いずれにせよ、玉木さんとして「カッコ付きリベラル」や「リベラル一般」の範囲を、堂々と明示された方が好ましいのではないかと思います。
以上、玉木雄一郎の「裏の顔」でした。ありがとうございます。