また繋がれれば

　このご時世だからか、電話で改めて話すことが増えておりまして。

　私は元々友達が多くなく、さらに大学は途中でやめるわ、同じ大学だった仲のいい友達の大半は地元へ戻ってしまい、かつSNSをやらない人たちなので付き合いが途絶えてしまった。
　仲良くしてくれてたときは私と話をしてけたけた笑い合ってたくらいなので、きっと大きく嫌われているわけではないとは思うけれど、結局そこまでの関係かぁと思うのも少々悲しいもので。
　SNSでできた友達も、お互いに仲良いと思ってるのがわかっててよく話をするのはかなり少なくて。うーん。無理したってしょうがないし、会わないと友達じゃないなんて思ってもないし、0じゃないのはかなりありがたいけれど、この歳でまだ友達の結婚式に、一度も呼ばれたことがないというのはいかがなものかと。

　大丈夫かしら私の人間関係と不安になり、ちょっと久しぶりで話しかけるのが少し怖くなってきていた。元々慣れてない人に自分から話しかけられないのに、昔一緒に遊んだことあるからって、自分の都合でほいほい話しかけるのだめじゃない？と思って、さらにフェードアウトの数を自ら増やしていた。あーあ、チキン人間。

　けど最近「なんか久しぶりに話がしたいね！」なんて言われることが何回かあって、実際にLINEで通話した。20代のときぶりくらいに。

　話始めると弾みに弾んで3時間以上喋っていることもザラで。相手が話題を提供してくれるので、私はほとんどうんうん返事してることが多かった気がするけれども、それでも本当に楽しかった。私ちょっと話するの下手すぎない？とは思ったけどww

　何より何年もほとんど直接絡むことがなくとも、私のことを覚えていて、気にかけてくれていることが本当に嬉しくて嬉しくて。ありがたいよなぁ。ふとしたきっかけで遠くなることもあれば、また近づくのもふとしたきっかけ。
　本当はもっとちゃんと私がきちんと連絡を取るなり話しかけるなりすればいいんだけど。声のボリュームが大きいせいでおしゃべりと思われがちだけど、そんなことないんだなぁ！勇気がほしい！

　きっと私がつながっている人に対して、与えてる影響なんて本当に微々たるものだろうけど、少なかろうが小さかろうが、大事なご縁はそのときそのときで誠実にお付き合いしよう、と改めて思いましたとさ。
　そして、ちょっとよくない社会の機運でも、自分にとってはいいことが起こることもあるんだなぁ、と。人間万事塞翁が馬というかなんというか。ん？そこまで言うと大げさかな？

　嬉しくて気を大きくした私は、比例するかのように電話口の声もどんどん大きくなりまして。通話終わったのはいずれも午前2時だったり3時だったり。ごめんあそばせお隣の方……。めったにないんで、どうかご容赦を。そう、めったにございませんので（涙）