思わぬ雪化粧
ゲレンデに出かけてて景色が白いのはまぁ当然の話だけれど、雪とはあまり縁がない土地でこうも降られるとは思わず。
灰色の空と、電灯の光を反射する白色の地面とが、夜をびっくりするくらい明るくしてくれる。
この明るさが結構好きだ。私にとっては非日常だから。
自分の住む地域で雪が積もる、なんてときは、かつては外に出てサクサクと足を鳴らしていたものだけど、今回はあまりそういう気が起きなかった。
年をとってしまったからか、毎週雪山へ赴いてて見慣れてしまったからか。
それら以上に気分が乗らなかったのは、今回めちゃくちゃ寒く感じたというのもある。おかしいくらいに。
なんだろうなぁ。いくら気温が1℃2℃しかないからと言っても、もっと寒いところや風吹き荒ぶところへ行くことなんていくらでもあったんだから多少慣れてるはずだし、雪が降ったときの方があったかく感じるな、と思うことが多々あったはずなのに。
今回は本当に骨身に染みるような寒さで、本当に何もする気になれなかった。遊ぼうだなんて無理無理。よかった、仕事が休みで。
心が体に追いつかなくなるって、こういう瞬間なのかなぁ、とふと思ってしまった。わくわくはするけど、体はつらさを感じてる、というか。
それが悪いことだとは思わないけれど、私が昔から寒さに弱いってことを加味しても、こんなあっさり負けちゃうもの?と少し乾いた笑いが出てしまう。
あったかい食べ物がいっそう身に染みる。昼はスープ、夜は簡単な鍋を作って食べた。じっくりゆっくり火を入れたものはなんであんなに温かく感じるんだろうな。
人間口にできる温度なんて決まってるんだから、焼こうが蒸そうが正直あまり違いがなさそうに感じるけども。不思議なもんだ。
(温かい汁物をたくさん飲みすぎても、余計に体を冷やすというけれど)
なんか文章を書きたいな、と思ったのも、結果全然まとまりがない意味がなさすぎるものになっちゃったのも、全部雪のせいだ。
こんなことになるならさっさと寝て頭をクリアにした方が絶対にいいに決まっているのは承知で、もう少し窓の外を見てから布団に入ろうと思う。
決してこたつから離れられないからじゃないよ。風情だよね、風情。