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おいでよ大学生インターン

まるオフィスっていうNPOは、立ち上げ直後からずっと大学生インターンがいた会社で。インターンシップの期間は短くて数週間、長くて丸1年間。

毎年2,3月になると「大学休学するんでまるオフィスで1年間インターンさせてくださいー」と急に言ってくる人がいたんですよ。ホントに。なぜか毎年。

それがコロナでパッタリ音沙汰なくなっちゃいまして。大学がない気仙沼の小中高生にとって大変有り難い存在だったんですよね。大学生って。

失って気づくありがたさ。

ところが去年今年あたりから、初めましての大学生からまたちらほら声がかかるようになりまして。この夏はもっと呼び込もう!とこちらから積極的に声をかけて回ったら、5人もの学生が東北から東京から関西から来てくれました。

おぉ、学生たちが帰ってきたぞぉーーって感じの2023年度。

おっことぬし様の名セリフ(ジブリの公式フリー素材より)

まるオフィスのインターンシップは何か決まった仕様があるワケではなく、すべて本人と相談しながら決めます。期間も自由です。min数週間〜MAX1年間。この2023年度なら!有償か無償も選べます。

期間は長ければ長いほど充実します。まるオフィスという会社内だけじゃなく気仙沼での人のつながりがどんどん広がっていくからです。地元の人はもちろん、若い移住者や旅人も多いまちです。

インターン期間中の宿としてシェアハウスをおすすめしてますので、そこでの同年代のシェアメイトとの出会いも大きいです。今年度は「お試し移住補助金」を活用して、唐桑半島の民宿に泊まり込みで活動する学生も。そこでもたくさんの出会いがありました。

気仙沼にはスクエアシップというシェアスペースがあり、そこにいれば「ルイーダの酒場」的に自然と仲間に出会えます。えーホント?いやホントなんですよ。おせっかいお兄さんお姉さんがおりますので。(ルイーダの酒場とか知らんか…いつまでもドラクエとドラゴンボールで例える大人たち。)

有償インターンを選んだあなたにはミッションが与えられます。与えるというか一緒に考えます。この期間中に何に取り組みたいのか?というあなたのWILL(意志)と、今まるオフィスの事業に何が必要なのか?というこちらのNEED(ニーズ)が重なる部分を事前に話し合います。

インターン生るる&ともの場合

るるとともくん。目が開いてない、ごめん。

つい先日、夏休み1ヶ月半に渡ってインターンに来てくれた大学生るる&ともの2人が卒業しました。東北芸術工科大学の学生です。

2人が選んだミッションは「『中高生の問いストーリー』を地域の人にもっと知ってもらうためには?」というものでした。

マンガで分かる探究学習「中高生の問いストーリー」を知らない人は、この記事を読むのを中断して、こちらをちらっとご覧ください!シーズン2が終わり、作品数は20になりました。

「中高生がおもしろいことやってるなぁ!よし、ウチにもおいで!協力するよ」と中高生のフィールドワーク(地域活動)を快く受け入れてくれる地域の人を増やすために、やってます。

地域に協力的な大人が増えれば増えるほど、中高生の探究的な学びは加速します。地域は「学びの土壌」とも言えます。それを耕したいのです。

中高生が学校を飛び出して地域の人を集めてワークショップを開く、なんてことも増えてます

2人のインターン生と目をつけたのは「協賛企業」。中高生の問いストーリーは個人寄付や地元企業からの協賛によって運営されています。いつもありがとうございます。確かに、経営者の皆さんには取組の共有をしていますが、社員の皆さんには伝わってないかも。

地域の中でも濃いステークホルダー(関係者)は、この協賛企業の社員の皆さんだ!問いストーリーを知ってもらうなら、まずはここ!

るるは考えました。「事務所やお店にポスターを掲示してもらおう」「どんなポスターなら社員の目に留まる?」「あえて社長の顔をデカデカ載せたポスターなら社員の皆さんも『なんだコレ?』となるのでは」

協賛企業の代表の皆さま。最初の一代さんのポーズが引き継がれてくことに。

こうして会社ごとに自社の社長が前面に出て語りかけるという斬新なポスターの試作が完成。民宿「唐桑御殿つなかん」にいたっては、お宿のトイレにも貼られてまして、お客さんにも強烈にアピールされるようになってます。笑

一方、ともくんは考えました。「マンガだったら紙で読みたいよな」「スマホでわざわざ検索するのは手間だけど、冊子があれば手にとってしまうよな」「単に刷るだけじゃつまらない。中高生の活動を自分ゴトとして考えられるようにクイズを盛り込もう」

急にマンガが中断されクイズが始まる仕様
新キャラ「問いプードル」もふんだんに使ってくれてる
手にとりやすいように冊子の設置台とPOPも作成

こうして「気仙沼中高生の問いBOOK」という冊子が刷り上がりました。企業だけじゃなく学校にも配布したいなぁ。

2人をはじめインターン生の皆さん、お疲れ様でした。かなり苦悩しながら思案したり、「オフィスで考えてないで現場に行っといで!」と言われたり。少しでもみんなの成長につながったなら、私も嬉しいです。私もみんなの自由な発想にとても刺激を受けました。

また、普段の中高生との活動にも参加してもらいまして、涙ぐんで別れを惜しむ中学生がいたほどです。それを含めて、とっても有り難かったです。

またいつでも帰って来てね〜

まるオフィス社内報告会も最後に行いました。

おいでよ大学生インターン

以上、この夏のインターン生の一例でした。下半期も、春休みも、インターンシップ大歓迎です。「教育×まちづくり」というテーマに興味のある大学生にはぴったりです。よく言えば「実践型」、悪く言えば「放置」されるので、「私は人に指示されたとおりに動くんじゃなく、自律的に仕事がしたいんじゃ!」という大学生には特にぴったりだと思います。

全国の大学生からの連絡をお待ちしてますね。


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