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美味しい珈琲と一緒に、シナモンロールが食べたい。

あぁ、なんて美味しそうなんだろう…
私はシナモンロール専門店のサイトに何分間滞在してるのだろうか。

ふんわりとした丸いフォルム。
ロール状の隙間から、とろりとこぼれ落ちるシナモンシュガー。
このお店独自のクリームチーズフロスティングが艶やかで美しい。
カロリーなんて、野暮な話だ。食べたいと思ったものを食べるのが一番!

早速開店時間を調べて入店。
シアトル発ということもあり、ディスプレイやモニターの映像内容など、
どことなく海外を彷彿とさせる雰囲気が漂っていた。
海外かぶれの私にとって、こんなにもワクワクするお店はない。

オープンとほぼ同時に入店したつもりだったけど、すでに3人のお客さんが来店していた。
お店側も、オープンと同時に入店3名になる(私を含めると4名)とは予期していなかったのか、注文までに数分待つこととなった。
その間、がっつりと店内を見渡し、モニター映像を視聴。
マグカップやお皿のグッズ展開やコーヒー豆の販売を行っていることを知った。ディスプレイされているシナモンロールのサイズに驚きつつも、見るからに美味しそうな見た目に、ぺろりと食べてしまえるだろうと予感していた。

10分後、注文の順番が回ってくる。
頭の中で何度シュミレーションしたかしれない。
それほどまでに心待ちにしていた。
「店内でお召し上がりですか?」
「はい!シナボンクラシックとコーヒーをください」
「コーヒーはホットでよろしいでしょうか?」
「アイスコーヒーをお願いします」
私は終始笑顔でスタッフさんにオーダー内容を伝えた。

「お待たせいたしました。ごゆっくりどうぞ」
私の目に映る、食べたくて堪らなかった大きな大きなシナモンロール。
「ありがとうございます!」
しっかりとトレーを両手で受け取って、まだ空いている店内の端の席に座った。
シナモンの芳しい香りと、つやつやと輝くフロスティング。
サイトで見たあのシナモンロールが今、目の前に…。

ナイフとフォークを手に取り、シナモンロールに触れた瞬間、
生地がふわふわもちもちであることが伝わってきた。
一口サイズにカットして口に運ぶと、堪らず笑顔が溢れる。

これ。これです。私が食べたかったシナモンロール…。
どこを食べても、ジューシーなシナモンがたっぷりと巻かれているため、
ひたすらに美味しい。
フロスティングがかかった部分を味わえば、更にじゅんわりとした甘さが口いっぱいに広がり、もう思い残すことはない…とまで感じられた。

そこに一口、アイスコーヒーが加わったならばもう、文句なしだった。
シナモンロール✖️コーヒー。
最高の組み合わせだった。これは沼だった。

私は無心でシナモンロールとコーヒーを楽しんだ。
ここ最近で、一番心が満たされていた。

食べ終えた私は、ゆっくりと店内を見渡した。
小さなお子さん連れの家族やカップル、友人との時間を楽しむマダムなど、
みんな楽しそうに、嬉しそうにシナモンロールを食べていた。
(パスタのようなものを食べている人もいたような気が…気のせい?)
店内の雰囲気はとても良かった。

店員さんに食べ終えたトレーを渡し、
「ごちそうさまでした」
「ありがとうございました!」
といった何気ない会話に、また心が温まった。

私、今無職だけど、来て良かった。
お金ないけど…今日だけ奮発して良かった。
美味しかったなぁという思いで、意気揚々とお店を出た。

夏空が広がる綺麗なテラスが目に入り、今度はここで食べたいな。
なんて思ったのも束の間、
帽子を忘れたことに気がついて、早々に店内に戻る私でした。

とにもかくにも、シナモンロールは最高!

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