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からだと呼吸のこと②



呼吸のワークの中に「深呼吸の衝動」
というワークがあります。

文字通り、
深呼吸がしたくなったら
気持ちよく深呼吸をする。

ただそれだけなのです。
 
面白いなとおもうのは、
ここでいう深呼吸は、
「するもの」ではなく
深呼吸を「引き出すもの」という
考え方で深呼吸をすること。

そして、自分が1番気持ちよく
深呼吸できるタイミングで、
ただ鼻から息を吸って、
口から吐く。
 
シンプルだけど、
最初のうちは、
 
「そもそも気持ちよく
深呼吸するタイミングがわからない」

ただ、それを探していくワークでもある。

やってるうちに、
「いまかな?」と思って、
深呼吸していく。

手探りで
自分の心地良いを
決めて、する。

はじめはなんだか、
よくわからない。
 
合ってるのか、合ってないのかも
正直よくわからない。
 
わたしはわからなかった。

けれど、
やってみると、
やる前の自分と
やったあとの自分が
「違う」ことはわかる。

そして、そこに静かな自分がいることも。
 

1年間、呼吸DOJOで
やってきたことの積み重ねに、
この深呼吸の衝動の体感が
一段と深くなったことがある。

1番気持ちのいいタイミングで
深呼吸ができた時、

肋骨、肩甲骨、肩周りが
ゆるやかに広がることを感じながら、
たっぷり息を吸う中で、
 
その呼吸が太腿の上に
のせてある指の先まで
伝わる感覚は、

1年前の自分にはなかった。

こんな細部まで伝わる深呼吸を、
わたしは知らなかった。

たかが深呼吸、されど深呼吸。

毎回同じ深呼吸が
できるわけではないけれど、
 
それを意図してやっていく、
それを目指していく。

身体のことをやってるのに
「自分のタイミングで
自分の心地良いを決める」ことが

日々の自分の日常の
一挙手一投足につながって、

それが自分の人生の選択にまで及んでくる。

ただ、
身体と自分に向き合っていたら、
人生のこともやっていた。
それがおもしろい。

人間は1日で約3万回呼吸している。
 
呼吸の影響の大きさが
計り知れないとおもうことのひとつ。

呼吸ひとつ見直すことは、
やっぱり日常からは切り離すことはできないよね。

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