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営業してる店のない北京首都国際空港|ヨーロッパ旅行記②


北京首都国際空港に到着

18時、北京首都国際空港トランジットターミナルに到着した。
次の飛行機は、6時間後の午前2時半発だった。
久しぶりの飛行機&ドキドキの保安検査を通り抜け、少し疲れていたので、とりあえず休憩することに。

北京首都国際空港は、中国国内の重要なハブ空港なだけあって、広いし綺麗。
ただ、びっくりするくらい人がいない。
以前トランジットで利用したシンガポール・チャンギ空港やフィリピンのニノイ・アキノ空港に比べると、ほぼ人を見かけなかった。
広い割には、利用者は少ないのかもしれない。

適当に歩いていると、コスタコーヒーを見つけた。
とりあえずアイスコーヒーを注文してみた。
何度かの海外経験で、「アイスコーヒー」が通じないのは知っていたので、ちゃんと「アイスアメリカ―ノ」と伝えると、すぐに購入できた。
確か、36元(753円)だった。ちょっと高い。

アイスコーヒー片手に空港を少し探検する。
ターミナルは弓型をしていて、中央部分に免税店や飲食店が集まっている。

中央にある噴水。人が全然いない
中国っぽい建物。近くに飲食店がいくつかある。

良い感じに飲食店がいくつかあったので、後で晩御飯を食べに行こうと決めた。
それと、トランジットが多いからか、ベンチで寝ている人が多い。北京空港のベンチは手すりがないので、フラットに寝やすい。更に、充電スポット、ウォーターサーバー、トイレと生活に必要なものは揃ってるので、長時間トランジットも耐えられそうだ。

自分も疲れたので、ベンチに座って一休憩。ダウンロードしといたアニメの続きが気になっていたので、2時間ほどベンチでアニメを見ていた

まだひったくりが怖くてワイヤーロックつけてた。今思うと警戒しすぎ。

何にもない飲食店

20時にもなると、外は暗くなり、お店も大半が営業終了していた。
飲食店も、24時間営業の謎の中国料理っぽいお店以外営業していなかったので、そこに入るしかなかった。

お店の前に行くと、入り口に店員さんが立っていてメニューを渡してくれた。どうやら、ここで注文・支払いをして番号札を受け取り、席で待つシステムのようだ。

メニューを見ても良く分からなったので、とりあえず写真を見ておいしそうな料理を指さした。
すると
「没有(メイヨウ)。」
とだけ返される。
恐らく、これは無いということなのだろう。
仕方ないので、別の料理を指さすと
「没有(メイヨウ)。」
諦めずに他の料理を指さしても
「没有(メイヨウ)。」
「没有(メイヨウ)。」
「没有(メイヨウ)。」

いやじゃあなにがあるんだよ!!!

メニューの商品ほぼ無いじゃんかよ!
もうどれ注文しても仕方ない気がしたので、
「what do you have?」
と聞いた。英語が通じているのかは分からないが、写真だとなんだか分からない料理が指さされた。
しょうがないので、それを注文。
すると、
「rice?」
と聞かれたので、ついでに頼んでおいた。商魂たくましいのだろうか。
合計88元(2000円弱)。きっちりとカードで支払い、席で待つ。

すると、次は店員が3人くらい奥から歩いてくる。
そして、俺の席の前までやってきた。
なんだなんだ、次はなんだってんだ。
ぽかんとして店員たちを見ていると、メニューを見せてきた。
何を言ってるのか分からなかったが、たぶんこんな感じだった。

店員「ごめん、君が頼んだこのメニューも無かったわ」
俺「え、俺もうお金払っちゃったよ(中国元で返金とかもいらないし……)」
店員「じゃあ同じ値段のこの料理ならあるから、これでいい?」
俺「もうそれでいいよ」

みたいな感じで結局最後まで在庫がほぼなかったお店だった。

そしてやってきた中国料理が……

そして待っていると、店員が料理を持ってやってきた。
もう自分が何を注文しているのかすら分からないのだが、運ばれてくるとびっくり。

めちゃくちゃ美味そうな匂いがする!!

何か分からない炒め物。

土鍋は熱々で、まだジュージューと音がする。肉とソースの香りが食欲をそそる。
俺はさっそく頂いた。

美味い!
肉と野菜が良い感じに炒められており、ソースの味の濃さが更に箸を進めさせる。
そして、これに合わせてご飯も口に運ぶ。
最高のマリアージュが既に中国で体験できてしまったのだ。これは米があることで、おいしさが更に10倍だ。商魂たくましいとか言ってごめん。

思いがけない最高の晩御飯にたどりつき、あっという間に食べ終えてしまった。流石美食の国、と言っていいのだろうか。
かなりの満足感を得たので、退店。
店の外では、同じようにメニューを見て「没有」と言われている旅行客がいた。

寝るには最高の空港

フライトまであと4時間ほど。
暇だったので、とりあえずベンチで横になることにした。

とにかくベンチは無限にあり、寝る場所には困らなかった。(充電スポット周辺のベンチは少し混んでる)

バックパックを枕代わりにして、横になる。
出発前日、朝までゲームをしていたせいで寝不足で眠かった。おいしいごはんで腹も満たされ、睡眠には絶好のコンディションであった。

そんなこんなで、ウトウトしているとあっという間にフライト30分前。
ちゃんと目覚めて、搭乗口を確認しに電光掲示板を見に行った。
また、その道中、スターバックスでエビアンのペットボトルを購入した。
実は、10時間を超える長時間フライトは初めてで、エコノミー症候群が怖かったのである。ネットで調べると、エコノミー症候群対策で水分を摂取するべきと書いてあったので、ペットボトルを買っておいた。

搭乗口に着くと、かなりの人数が並んでいた。どうやら、搭乗人数は多いようだ。大半が中国人。

トイレに行ってから、搭乗列に並ぶ。
正直、めちゃくちゃ眠かったので早く搭乗して寝る気満々である。

搭乗!いざパリ・シャルルドゴール空港へ

今回搭乗した航空機は、Boeing777-300ER。
飛行機には詳しくないが、比較的新しい機体らしく、個人用モニターはもちろん、コンセントもあるらしい。
座席は3-3-3であり、自分の席は中央列の通路側だった。

ただ、並ぶのが遅かったのと、自分の席は後方だったため、自分の席に着いた時には、頭上のキャビンがキャリーケースで埋まっていた。
このバックパックどうしよう……ということでCAさんを呼ぶと、
「もう置く場所ないから、足元に置いてね」
ということ。

いやこんなバックパック足元に置いたら、俺の足置き場ないじゃん!

足元パンパンで、足がはみ出てる。

どうやら、中国人の手荷物が多い&搭乗人数もそもそも多いので、皆荷物を置くことが出来ていなかった。
まあ、荷物置き場は早い者勝ちなので、遅く並んだ自分が悪いということで。

そんなこんなで午前2時27分、北京首都国際空港を離陸。
遂に花の都、パリへ向かうのだった。


次回は、「エアチャイナの機内食はそんな美味しくない」「花の都パリはちょっと怖かった」をお送りします。

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