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刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑
2022年12月25日 22:45
刀装具に興味を持ち最初の目貫である表題のものを買ってからはや8か月が経った。当時は表の意匠ばかり見ており、裏をあまり見ていなかったので今回は裏行を観察してみる事にする。①についてはこちら↓①表目貫の裏陽根は素銅で出来ている。根の根本がどのように接着されているのかは分からないのだが、一体化しているように見える事から全周を溶接するような事をしているのかもしれない。また陽の太さは直径3.5mm
2022年12月24日 22:44
前回に続き、今回は桃山期頃と見られている古金工鐔(名号歌象嵌鐔)の象嵌部をルーペで見てみる。前回のブログはこちら。当初3つの象嵌を使い分けているように思ったが改めてじっくり見てみると、象嵌部が部分的に剥落しているだけで2つの象嵌を使い分けているように見て取れるような気がしてきたので画像を載せていく。しかしどのような象嵌を施しているか自信が無いので、是非詳しい方にご教授頂きたい。以下の水
2022年12月22日 23:18
さて先日刀屋さんを訪れた時の事。古金工鐔について勉強させて頂きたいと思い、何点か見せて頂く事に。その中である鐔に目が留まる。古金工極めの保存刀装具の鑑定書の付いた鐔である。どうやら和歌らしきものが象嵌されている。櫃孔の形が山形で古い印象を受けるが形そのものは綺麗に開けられている。桃山時代頃のものだろうかとのこと。古金工といえば山銅地の鐔が多いですが、この鐔は素銅。素銅に特段興味が
2022年12月21日 22:54
刀はヤフオクで買ってないのですが、鐔は定期的にヤフオクを見たりしています。こちらの鐔も以前ヤフオクで手に入れました。・こちらが手に入れた鐔
2022年12月11日 23:35
龍の目貫と言えば後藤家の龍を思い浮かべる方も多いかと思います。中でも初代祐乗の評価は昔から頗る高く、後藤家は御家彫としてその後17代まで時の権力者のお抱え金工として高度な技術を引き継いできました。題材は多岐に渡りますが、龍や獅子は後藤家を代表する題材の一つになっています。一方で後藤家に負けず劣らず彫が繊細で素晴らしい(と個人的に思っている)一派が「古美濃」と呼ばれる金工です。美濃国は現在