虚無僧が登場する御家騒動『仙石騒動』のお話📖
仙石騒動とは、但馬(兵庫県)出石藩に起きた藩政改革を巡っての守旧派と改革派の対立事件。御家騒動として知られている。
お家騒動(御家騒動)とは、江戸時代の大名家における内紛。
世間に語り継がれる、一般的な仙石騒動情報は、超簡単に説明しますと、
・・・と、「善」対「悪」、「忠」対「不忠」とはっきり描かれており、家老の左京が悪者、虚無僧友鵞が善者となっております。
やはり、絵になるのは虚無僧。
こちらが歌舞伎の『千石船帆影白浜』。
市川団十郎演じる神谷転です。
読み物では以下のものに虚無僧の挿絵などあり。
いかにも、時代劇に登場するような虚無僧像。
ですが、大体虚無僧は隠密をはかる胡散臭い奴ですが、こちらでは正義の虚無僧!
が、実際は・・・、
是非是非、こちらの本を読んで頂きたい!
中途半端にここで私が説明するよりも、この本にはこの事件の全容と歴史的意味が全面的に解明されております!
(先日の古典尺八楽愛好会では前編ということで、みっちり説明させていただきましたが、お話するにはちょっと複雑でみなさん眠そうでした笑)
ざっとあらすじを理解したい方はWikipediaが分かりやすいかと思います。
幕府の断罪の裏に隠される派閥争い、個人的な恨み、面子が入り交じり・・・、
読み進むうちに、こっちがしんどくなってきます😓
あ〜あ、何でこんなことに・・・。
しかも、仙石家は岐阜出身だそうで、親近感ばつぐん。
同級生に仙石くんっていたな…。
こちらの著書も参考にしました。
福田千鶴 編の内容は、宿南氏の本を元に要約されており分かりやすいです。
村上 元三 著の時代小説『仙石騒動』は、虚無僧の実生活などが描写されていて面白い!そうかそうか、虚無僧寺ではこんな生活だったのか、など虚無僧描写多めで楽しい。当然脚色されているので事実かどうかはハテナですが。
実は神谷転が演奏したと言われる『転菅搔』という曲もあります。
今回は、ひとまず仙石騒動に関する著書、浮世絵などのご紹介でした。
浪人が虚無僧になったというせっかくの史実、次回は一月寺の愛璿の活躍ぶりを探求したいと思います。
年表も後日書いてみたのでこちらもご参考に↓
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