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『アタシはいまから語ろうと思う。 福岡市を守って人知れず戦った、11人のフツーの男たち…
福岡市を縦に流れる二級河川『那珂川 (なかがわ)』 ガキの頃から、泳いだり、釣りをして…
南区で西鉄電車が暴走し、福岡市動物園で脱走騒ぎがあった夜。 兄貴とナミさんはすげえ疲…
今日は7月23日。 おれの通う東和高校は一学期の終業式で、明日からいよいよ夏休みだ…
「……てな感じで、東和高校に到着してみたら上へ下への大騒ぎ。まるで戦争さ。まさか高校ま…
タブレットをにらみながらナミが叫ぶ! 「来るよ! ボス戦だっ」 「い、いきなりかよ!」…
助教授の男によると、「大学を吹っ飛ばしてやりたい」という願望はずっと持っていたらしい。 ポケットの中には、犯行声明のほか、複雑な化学式が書かれたメモと、爆弾の設計図の一部が入っていた。 だが、肝心の『爆弾を仕掛けた場所』に関するメモは一切ない! その記憶は、悪意に取りつかれていた男の頭の中にしかなかったのだ……。 そして、俺たちが悪意から解放したことで、それは綺麗サッパリ消失してしまった……。 「くそっ。マユのときは、多少なりとも記憶が残っていたのによ……
福海大学は、街区がそのまま敷地になったような巨大な大学だ。 いくら総勢11人もの大…
「む、無理だよ! 無属性にはなんの属性補正もない! 爆発の衝撃をまともに食らう! そん…
拷問のようだった大学の爆弾探しが終わり、なんで俺までと思いながら警察から必死に逃げた…
「いーくーぜーオラアアアァァァァ!!!」 「し、シンジロー! INABIKARI! INABIKARI…
外に出ると、シンデレラパークは大混乱だった! 「あ、兄貴! ここに居たのかーっ! とん…
シンデレラパークでの長い一日が終わった。 妙にしんみりするケイに、あえて雑な別れの…
「……俺はこの物語の道化だ」 そう言って、その不吉な男は彼らの前に現れた。 あまりにも大きな壁として。 そして、彼らに乗り越えられることを予定されたような壁として。 そういう意味では、その男・ホクトは間違いなくこの物語の道化だったし、彼らも同じ、道化と言えば道化そのものだった。 アタシだってそう。マユやケイもそう。みんなそう。 この夏の福岡市で、ゲームのコマとして、彼らと関わったすべての人間が道化だった。 いっしょうけんめいに生き、笑い、泣いて