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福岡ファイト!

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世紀末の福岡市を舞台とした仕組まれた物語「福岡ファイト!」
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2020年8月の記事一覧

6-4 こころの闇 友情の光

『ふふふ。面白いカタチができあがっているじゃないか』  パペットマスターのねっとりした…

3

幕間6 これからの道

 いつのまにか大学の屋上に西日がさしていた。  オレは、落日に溶けるようにホクトが消え…

4

番外編 ファイターの日常

ハヤトの日記より抜粋。 8月◯日 ウンザリするほど晴れ  朝からナミとモーニング食いに…

3

7-1 悪意の娘

 ―― ねっとりした香の匂いのただよう暗い部屋。  長身の男が、忌々しげにワタシに言っ…

2

7-2 硝子の時間

 キーーンーーコーーンーーカーーンコーーン。  真夏の昼間。静かな教室に響く、チャイム…

3

7-3 名もなき/小さな/恋のうた

 ―― 酒の匂いと男の体臭のこもった暗い部屋。  ワタシは父親からの仕置きに耐えていた …

2

7ー4 シモカワ一点突破!

 コノミを後ろに乗せ、僕らは海を目指す。  高宮駅の近くにさしかかったとき。 「シモカワ!」  はあはあ荒い息をつきながら、夜の駅前を走ってきたのはシンジローだった。 「シンジロー?」 「ここに居たのかっ。たいへんなんだ! 兄貴とナミさんがおまえを探してる!」  自転車の後ろに乗るコノミに気づき、シンジローの顔色が変わった。 「こ、コノミ? ……コノミと一緒だった、のか……」 「どういうことだ?」 「……ナミさんが、ものすごい悪意の反応を感知したって……

7ー5 炎よりも熱い氷 氷よりも澄んだ炎

 ハヤトさんの象徴のような、その青いバイク。  僕たち東和校生は、そのバイクにまたがる…

2

7ー6 さよなら悪意の娘

「くそっ。ナミ! マユやケイのときみたいに、あの子を悪意から目覚めさせること、できねー…

3

幕間7 教団にて交わる嘲笑と雌伏

  「……というわけで、福岡市東区大岳付近にて、私が【素体H】とともに遭遇したときには…

2

8-1 惑いの剣士ヤギハラ

 今日も今日とて、悪意退治。  にぎゃーーーーい。ちっとも楽しくにゃーーーーい。  だ…

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8-2 果敢の剣士イオリ

 夏まっさかり。  海の中道の、広ーい直線道路をドライブ。  にぎゃーーーーーい。ちっ…

2

8-3 厳冬 VS 酷夏

 ブスブス煙を引きながら砂浜に転がったおれを見下ろし、誰かが立っていた。 「……ヤギハ…

4

8-4 持たざる者の剣

 ……おれたちは、夏の海辺で、色々なおしゃべりをした。  イオリさんは風理座高校 (ふうりざこうこう)。  年上の幼馴染であるササオミは風理座大学 (ふうりざだいがく)に、それぞれ通っている。  イオリさんのお兄さんというのは、酷夏流格闘術の師範をしていて、ササオミはその門下生なのだと。  当のイオリさんは、身体が小さく、徒手格闘は向いていなかったため、剣の道を選んだらしい。 「あの…………夜羽の剣というのは……?」 「あ。あはは……あれ、私が考えた必殺剣なん