断髪小説 強制家庭散髪(刈上げおかっぱ)
莉子は小学校4年生、いままでは見た目にあまり興味がなく、ずっと父に適当に髪を切ってもらっていたが、最近、はじめて同級生に好きな男の子ができて、リップを塗ったり、コロンをつけたり、ちょっとしたオシャレにも気を遣うようになっていた。
「莉子、お前、髪伸びたな。切るか」
「え、そんなに伸びてないよ?また今度にしよう!」
あまり気にしていないようなフリをして、話を流そうとした莉子だったが、
父の発言を聞いた母が、いつの間にか、床に新聞紙をひいて、文房具用のはさみと、父用のバリカン