柏書房営業部です。先月の営業部通信にて「春がきました」と書いたのも束の間にわかに初夏のような暑さがやってきました。思わず「去年の今頃はこんな暑さだったか」という考えが過ってしまいますね。誰かと共通の記憶について「そういえばあれがあった頃じゃない」と話していると自然その頃の気候も思い出せたりするものですが、具体的なエピソードがないと意外と覚えていないものです。
さて、柏書房の今月の新刊は3点。人類学者が「不要不急」のフィールドワークから考えた、「和をもって極端となす」日本社会の思考の癖、感じ方の癖『コロナ禍と出会い直す――不要不急の人類学ノート』、様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集『共感と距離感の練習』、漢字のくずし字を学ぶことに特化しこれまでにない楽しさに浸からせてくれる『漢字を極める! 古文書解読ことはじめ』です。
『コロナ禍と出会い直す――不要不急の人類学ノート』
磯野真穂 著
『共感と距離感の練習』
小沼理 著
下記にて「はじめに」を全文公開中です。小沼さんの文章、ぜひご一読ください。
『漢字を極める! 古文書解読ことはじめ』
小林正博 著
『コロナ禍と出会い直す』『共感と距離感の練習』『漢字を極める!古文書解読ことはじめ』は、いずれも5月23日(木)の配本予定です。
重版のお知らせ
『「役に立たない」研究の未来』が先月の23日に、『まとまらない言葉を生きる』が今月の16日にそれぞれ重版となりました! いずれも2021年に刊行されちょうど4年目を迎える書籍です。こちらもまだまだみなさんの手で開かれるのを待っています。この機会にぜひチェックしてみてください。
来月の新刊は1点を予定しております。それではまた次回もよろしくお願い致します。