「誰かの初めて」をフォローすると人生が楽しく充実する話
何をするにしても「初めてのこと」にチャレンジするときは誰だって不安だ。
そんな時に「ちょっとした声がけをもらったこと」や「率先してフォローしてもらったこと」を、サポートされた人が、印象深いエピソードとして覚えていることは多い。
自分の場合、noteを書くたびに「みんなに見てもらえるだろうか?」「果たしてシェアしてくれる人がいるのだろうか?」と毎回不安を感じるのが正直なところだ。
だからこそ、毎回最初にシェアしてくれた人のことは印象深く覚えているし、別の文脈で接点を持ったとしても、「あっ、あのとき最初にシェアしてくれた人だ…!」と心の中で思うようになる。
Twitterを始めた時だって、最初は誰しもが「自分のツイートを見てくれる人なんかいるのだろうか?」と不安に感じたことがあるはず。
僕自身もフォロワーが少ない時に接点を持ってくれる人には感謝の気持ちを抱いていたし、その後にフォロワーが100人や1,000人を超えたとしても、始めたばかりの時にコミュニケーションを取ってくれた人のことは、いまだによく覚えている。
「個」がエンパワーメントされる時代に必要なフォロワーシップ
フォロワーシップを説明する上で有名な動画が、デレク・シヴァーズがTEDで繰り広げた「社会運動はどうやって起こすか」というプレゼンテーションだ。
TED内の動画では、1人目が勇気を持ち、変わり者と認識されながらも踊りを始めようとする。
そこに2人目が参加することにより、孤独な主張が文脈を帯び始める。5人、6人と集まれば、集団としての立派な「運動」へと昇華されるというのがこの動画で生じた現象だ。
デレク・シヴァーズ
「本当に運動を起こそうと思うなら、リーダーについて行く勇気を持ち、他の人達にも その方法を示すことです。素晴らしいことをしている孤独なバカを見つけたら、立ち上がって参加する、最初の人間となる勇気を持ってください」
最初この動画を見たときは、「なんかよくわからないなぁ」と自分ゴトに落とし込めていなかった。けれど、「個」がエンパワーメントされがちな現在では、フォロワーシップが大切であると感じる機会が凄く増えた気がする。
たとえば、「働き方改革」なり「副業解禁」なりが盛り上がっている現在、ここ数十年において、最も「個」がエンパワーメントされる時代が確実に近づいてきている。
言い換えれば、誰しもが「自分の言葉」で「自分の意思」を表明し、リーダーシップを取らないと生き残っていけない時代へと変化しているとも捉えられる。
それにより、「挑戦者を率先してフォローする人」のニーズが、以前よりも量的に増えてきているのは当然なのかもしれない。
また、誰しもが「自分の言葉」で語らなければいけない以上、フォロワーシップを持つ人の存在価値は、相対的に高まりつつあるようにも思える。
そうした「フォロワーシップ」のマインドを持つ人たちが増えると、「誰かの願い」が、一歩ずつ実現に近づくのかもしれない。
そう気づいてからは、「誰かの初めて」をただ眺めているだけの傍観者ではなく、「誰かの初めて」を心よりサポートする立場でありたいと思うようになっていた。
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