「嘆きの亡霊は引退したい 3」感想・ネタバレ
どんな本?
「嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターによる最強パーティ育成術〜」は、槻影 氏による日本のライトノベル。
この作品は、ファンタジーコメディジャンルに属し、なろう系小説として連載されている。
物語は、世界中に存在する宝物殿と、そこに眠る特殊な力を持つ宝具に焦点を当てている。
富、名誉、そして力を求めて、危険を顧みずに宝物殿を探索するトレジャーハンターたちが大暴れする時代を描いており。
主人公のクライ・アンドリヒは、「嘆きの亡霊」のパーティーリーダーとして所属しており、同時に「始まりの足跡」のクランマスターも兼任。
彼はハンターレベル8でありながら、才能もやる気もなく、凡庸な存在。
一方、ティノ・シェイドはソロとして「始まりの足跡」に所属しており、ハンターレベル4に上達しています。彼は「嘆きの亡霊」に入ることを目指しており、クライの後輩として彼を慕い「ますたぁ」と呼ぶ。
この作品は、ライトノベルとして小説家になろうで連載されているほか、GCノベルズ(マイクロマガジン社)からライトノベルとして刊行され。
メディアミックスとして漫画化もされており、2024年にはテレビアニメ化も決定している。
読んだ本のタイトル
嘆きの亡霊は引退したい ~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 3巻
著者:槻影 氏
イラスト:チーコ 氏
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あらすじ・内容
その男――稀代の英雄か、 それともただの人か。
感想
今巻も勘違いが勘違いを呼び、クライを敵視しているハンターは一時的には暴利を貪ったが、後々には不利益を被る。
巨額の借金を背負った主人公、クライの苦悩から始まる。
趣味である宝具の購入を一時休止する決意を固めたものの、クライは欲しい宝具がオークションに出品されることを知り、金策に奔走することになる。
しかしながら、アークをはじめとする周りの人々からの支援を断られてしまうが、シトリーが借金させてくれるとクライに言う。
クライはさらに、シドリーへの借金が膨れ上がってしまう。
シトリー曰く、解決策は結婚しね預金を同じ口座にしたら相殺されるらしい。
一方で、「《千変万化》が欲しがっている」という噂が立ち、事態は予想外の方向へと進んでいく。
クライは、この噂を利用して宝具を手に入れようとするが、彼の計画は周囲の勘違いにより、思わぬ方向へと転がっていく。
魔術師の妹、義妹のルシアはクライの行動を背後で支えつつも、彼の無計画さに頭を悩ませており。
クライの周囲では、宝具を巡る騒動や、地方から来たレベル7のハンターたちとのやりとりが繰り広げられる。
中でも、ある宝具のオークションを巡っては、クライのナチュラルな煽りやシトリーの策略が光る。
クライが「呪いの肉面」という宝具を高額で手に入れようとオークションに入る場面でクライマックスを迎えるが、、
まさかの展開になってしまう。
この宝具を巡る一連の騒動は、クライの運の良さとシトリーの詐欺師としての腕前を示すものとなる。
最終的には、クライの借金問題は解決せずに終わるが、彼の周囲の人々の誤解と勘違いにより、彼の伝説はさらに色濃くなっていく。
本巻では、クライが意図せず周囲を振り回しながらも、彼らに成長の機会を与えている様子が描かれる。
味方はクライの神算鬼謀に慄きながらも崇拝し、敵対者は心折られるか、より敵愾心を募らせる。
最弱のハンターでありながら、最強のパーティを育成していくクライの物語は、笑いあり、時には感動もありの展開で楽しませてくれる。
同シリーズ
その他フィクション
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