「転生したらスライムだった件 17」感想・ネタバレ
どんな本?
“転生したらスライムだった件”とは、伏瀬 氏による日本のライトノベルで、異世界転生とファンタジーのジャンルに属す。
主人公は、通り魔に刺されて死んだ後、スライムとして異世界に転生。
そこで様々な出会いと冒険を繰り広げながら、魔物や人間との交流を深めていく。
小説は2014年からGCノベルズから刊行されており、現在は21巻まで発売されている。
また、小説を原作とした漫画やアニメ、ゲームなどのメディアミックスも展開されており。
小説のタイトルは「転生したらスライムだった件」だが、略称として「転スラ」と呼ばれることもある。
読んだ本のタイトル
転生したらスライムだった件17
著者:伏瀬 氏
イラスト:みっつばー 氏
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あらすじ・内容
感想
本編とは別の視点から描かれる短編集である。主要なキャラクターたちが異なる場面で活躍する五つの物語が収められている。
最初の話「ミョルマイルの野望」では、魔国連邦の幹部でありながら人間であるミョルマイルが、西方の国々で影から手を回す。彼の野望というよりも受難のような道のりが描かれる。
エルフの皇帝、新生のスライムの魔王と飲み友になるミョルマイルの巻き込まれ体質には爆笑。
次に、「遠い記憶」では、愛する人の残滓を追い、世界を旅するヴェルグリンドの話が展開される。彼女が関わった国の物語が語られ、彼女の旅の意味が深く掘り下げられる。
あの一瞬で戻って来たヴェルグリンドの旅路は本当に永かったようだ。
その集大成が旧日本帝国のような国、その世界ではヴェルグリンドがルドラの魂のカケラを集めるために彼等の人生に寄り添って看取る。
それまでの過程が垣間見えるシーンが印象的。
「激動の日々」では、帝国再建に動き出すカリギュリオが自身の過去と向き合いながら、新たな道を模索する姿が描かれる。
この物語では、彼の内面と帝国の未来に焦点が当てられる。
最後の妻と寄りを戻すのがなかなかに良い。
マサユキと次期皇帝と呼ばれていた皇族が意気投合する話は凄く面白かった。
あ、この国うまく行くわ。
「青い悪魔のひとり言」は、魔王ギィ・クリムゾンのメイドであり原初の青レインが主人公である。
周りの異常さにボヤキつつも、彼女なりの日常が描かれる。
いや、コレを日常と呼んで良いのだろうか?
特別収録された「ベスターの相談」では、報告の重要さを説く話が展開され、ベスターがガゼル王に報告する方法について悩む姿が描かれる。
ベスターはテンペストで充実してるのが良い。
この短編集は、本編では見られないキャラクターたちの新たな一面や、魔国連邦や帝国など『転スラ』の世界をより深く理解するための貴重な物語を提供する。各話は、それぞれが『転スラ』の世界観を豊かにし、ファンならずとも楽しめる内容となっていた。
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