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「負けヒロインが多すぎる! 1巻」感想・ネタバレ

どんな本?

負けヒロインが多すぎる!』は、雨森たきび 氏による日本のライトノベル。
この作品は、第15回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞受賞作『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』を改題・改稿し、ガガガ文庫(小学館)にて2021年7月から刊行されている。
イラストはいみぎむる 氏が担当。

また、『マンガワン』(小学館)にて、いたち 氏によるコミカライズ版が2022年4月29日から連載中。『裏サンデー』(小学館)でも同年5月6日より連載されており。
2024年7月からテレビアニメが始まる。

物語は、自称「背景キャラ」の主人公・温水和彦が、ある日偶然クラスの人気女子・八奈見杏菜が同級生で幼馴染の男子生徒に振られている現場を目撃してしまうところから始まる。
それ以降、和彦は杏菜を含めた複数の負けヒロインたちと関わっていくこととなる。
この作品は、そうした「負けヒロイン」たちと、彼女たちを友人として見守る主人公による、青春ラブコメディ。

読んだ本のタイトル

負けヒロインが多すぎる!1巻
著者:雨森たきび
イラスト:いみぎむる

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あらすじ・内容

「え? マケインって誰のこと?」
クラスの背景である俺――温水和彦は、あるとき人気女子・八奈見杏菜が男子に振られるのを目撃する。

「私をお嫁さんにするって言ったのに、ひどくないかな?」
「それ、いくつの頃の話?」
「4、5歳だけど」

それはノーカンだろ。
これをきっかけに、陸上部の焼塩檸檬、文芸部の小鞠知花など、負け感あふれる女子たちが現れて――?

「温水君。女の子は2種類に分けられるの。幼馴染か、泥棒猫か」
「なるほど、大胆な分類だ」

負けてこそ輝く彼女たちに、幸いあれ。
負けヒロイン――マケインたちに絡まれる謎の青春が、ここに幕を開ける!

負けヒロインが多すぎる!

感想

この作品は、青春ラブコメディとして展開される。
出始めは、夏休み前の学校での出来事から始まる。
主人公である温水和彦は、クラスで目立たない存在だが、ある日、クラスの人気者である八奈見杏菜が幼馴染の袴田草介に振られる場面を目撃してしまう。
これがきっかけで、温水は次々と「負けヒロイン」と呼ばれる女子生徒たちと関わることになる。

八奈見杏菜、焼塩檸檬、小鞠知花といった女子たちは、それぞれが恋愛で挫折を味わっており。
これがタイトルとなってる「負けヒロイン」とこの作品では呼んでいる。

温水は彼女たちとの交流を通じて、自分自身も成長していく。

物語は、八奈見やその他のヒロインたちが抱える悩みや葛藤を描きながら、温水が彼女たちのサポートをする様子を中心に進行。

感想としては、負けヒロインに焦点を当てた新しい試みが面白いと感じている。
ヒロインたちはそれぞれ魅力的でありながら、どこか残念な部分もあり、それが物語に親近感とユーモアを加えている。

一方で、主人公の温水があまりにも傍観者的な立場に留まっていることに対して、もっと積極的に物語に関与してほしいとも思ってしまうが、彼のキャラクターを考えると仕方ないのかもしれない。

終盤には、八奈見が袴田に真剣に想いをぶつける場面があり、彼女の成長が感じられたが、、

物語全体としては、ラブコメとしての没入感が少し薄いと感じる面もあった。

それでも、新人賞受賞作としてのクオリティは高く、特に合間にあるイラストが秀逸。

全体を通して、この作品は青春の甘酸っぱさや葛藤を描きながら、主人公とヒロインたちが互いに影響を与え合う様子を描いている。

次巻でどのように物語が展開するのか楽しみでもある。

最後までお読み頂きありがとうございます。
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