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「負けヒロインが多すぎる! 3」感想・ネタバレ

どんな本?

負けヒロインが多すぎる!』は、雨森たきび 氏による日本のライトノベル。
この作品は、第15回小学館ライトノベル大賞のガガガ賞受賞作『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』を改題・改稿し、ガガガ文庫(小学館)にて2021年7月から刊行されている。
イラストはいみぎむる 氏が担当。

また、『マンガワン』(小学館)にて、いたち 氏によるコミカライズ版が2022年4月29日から連載中。『裏サンデー』(小学館)でも同年5月6日より連載されており。
2024年7月からテレビアニメが始まる。

物語は、自称「背景キャラ」の主人公・温水和彦が、ある日偶然クラスの人気女子・八奈見杏菜が同級生で幼馴染の男子生徒に振られている現場を目撃してしまうところから始まる。
それ以降、和彦は杏菜を含めた複数の負けヒロインたちと関わっていくこととなる。
この作品は、そうした「負けヒロイン」たちと、彼女たちを友人として見守る主人公による、青春ラブコメディ。

読んだ本のタイトル

負けヒロインが多すぎる!3巻
著者:雨森たきび
イラスト:いみぎむる

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あらすじ・内容

ツワブキ祭、恋の華は咲くや散るや――?
10月、俺たち1年にとって初めての学園祭――ツワブキ祭が近づいていた。

3年生はここで引退し、残された俺たちが部を引き継ぐ。
文芸部の展示や部誌、クラスの出し物もあって準備に追われるなか、次期部長に指名された小鞠の様子はどこかおかしくて……? 

生徒会メンバーや姫宮華恋にまで絡まれて、気ままな背景キャラだった俺の高校生活はどうなってしまうのか――。
あ、八奈見は今日も元気です。モリモリ食べてます。なんか安心するな。

大人気負け確ラブコメ、第3弾。――それは、感謝とさよならのラブレター。

負けヒロインが多すぎる! 3

第1章:ツワブキ祭の準備

10月、1年生の主人公・温水たちは初めての学園祭、ツワブキ祭の準備に追われていた。
文芸部では展示や部誌の制作、クラスの出し物などで忙しい日々が続いている。
3年生はここで引退し、残された1年生たちが部を引き継ぐことになる。
次期部長に指名された小鞠は、重圧を感じながらも準備に奮闘していた。
生徒会メンバーや姫宮華恋に絡まれる温水の高校生活は、次第に波乱に満ちたものとなっていく。

第2章:小鞠の苦悩

文芸部の展示内容は「食べる読書」というテーマで、文学作品に登場する食べ物をモチーフにしたお菓子を提供することに決まった。
次期部長に任命された小鞠は、恋愛を終わらせるための決意を持ちながらも、重圧に押しつぶされそうになっている。
温水や友人たちの助けを借りながら、少しずつ自分を取り戻していく過程が描かれる。

第3章:八奈見と佳樹のキャラクター

相変わらず食いしん坊な八奈見は意外な人気を誇り、温水の妹・佳樹は兄への愛情が過剰であり、その様子に笑いがこぼれる。
しかし、佳樹の存在が温水の行動や思考に影響を与えていることが明らかになる。
八奈見の食いしん坊キャラと佳樹のブラコンぶりが、物語にユーモアと温かさをもたらしている。

第4章:温水と小鞠の衝突

学園祭の準備が進む中で、温水と小鞠の間に衝突が起きる。
小鞠は一人で全てを背負おうとするが、その姿勢が逆に孤立を招いてしまう。
温水はそんな小鞠を支えようとするが、思わぬ誤解から二人の関係はぎくしゃくしてしまう。
本音でぶつかり合うことで、二人の絆は深まり始める。

第5章:文芸部の結束

学園祭当日、文芸部の展示が無事に始まる。
多くの来場者が訪れ、展示は成功を収める。
小鞠を中心に、部員たちの結束が強まり、彼らの努力が実を結ぶ。
展示を通じて、文芸部のメンバーは互いの絆を再確認し、今後の活動に対する意欲を新たにする。

第6章:新たな始まり

ツワブキ祭が終わり、3年生の引退が正式に発表される。
新部長としての小鞠の奮闘が描かれ、温水もまた成長を見せる。
彼らの新しい日々が始まることが示唆され、物語は次巻への期待を高めつつ幕を閉じる。
温水と小鞠、そして文芸部のメンバーたちのこれからの成長と挑戦が楽しみである。

感想

学園祭の準備と小鞠の苦悩

温水たちにとって初めての学園祭、ツワブキ祭が近づく10月である。文芸部の展示や部誌、クラスの出し物もあり、準備に追われる日々が続く。小鞠は次期部長に指名されるが、その重圧に押しつぶされそうになる。特に三年生二人の引退が近づく中、小鞠は部の未来を背負う責任を感じ、余裕がなくなってゆく。

八奈見の食いしん坊キャラと妹の佳樹

相変わらず食いしん坊な八奈見は意外な人気を誇り、温水の妹・佳樹のブラコンぶりには笑いがこぼれる。しかし、苦労する小鞠を温水や友達が協力して助ける展開には、彼らが積み重ねてきた絆を感じさせる。物語は次第に盛り上がり、続巻への期待が高まる。

恋と友情の絡み合い

今巻では、文化祭での展示が中心となり、「食べる読書」として本に登場する食べ物をモチーフにしたお菓子を提供する。小鞠は新たに部長に任命され、その理由は自分の恋を終わらせるためである。切ない理由で奮闘する小鞠を皆で支える中、温水との衝突もあるが、最終的には本音でぶつかり合い、絆を深める展開が心に響く。

主人公の成長と変化

温水も徐々に変わってきている様子が描かれている。彼の優しさが周囲のキャラクターたちに影響を与え、物語が進む中で彼自身も成長していく。彼の行動は妹の佳樹によって影響されている部分もあり、彼の優しさが際立つ。

終わりのない恋と新たな始まり

知花が重圧に襲われながらも、彼女の終われぬ恋を終わらせるために学園祭での出来事が描かれる。温水はその中で彼女を助けるために動き、新たな恋の終わりと未来への願いが織り交ぜられている。物語は彼らの新しい日々を期待させる終わり方をしており、次巻への期待が高まる。

文芸部の活躍と次なる展開

学園祭編では、文芸部が一丸となって展示を成功させる姿が描かれる。特に新部長としての小鞠の奮闘が光り、彼らの絆が強まる様子が印象的である。温水を中心にして、文芸部の今後の展開が楽しみになる巻である。

軽快なラブコメ

妙に癖になるラブコメであり、軽い雰囲気で進む中で失恋が挟まることで物語が締まる。キャラクターたちの掛け合いが絶妙であり、読者を引き込む。次巻も温水とその仲間たちの動きが楽しみであり、続きが気になる。

最後までお読み頂きありがとうございます。
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