アメリカの若者の恋愛事情

ゲイとしてアメリカに住んでいるとよく耳にする言葉。
「彼氏いるけどOpen Relationship だから大丈夫だよ。」
あまり日本では聞かなかった言葉。

「オープン・リレーションシップ」

意味はというと、
「彼氏・彼女はいるけど、身体の関係は他の人とも持っていい恋愛関係にある」
ということ。

最初聞いた時は・・・
ん?
それは単に浮気では?
浮気の進化系?
何?
言い訳がましい男?
これが未来?
とか思ったけど、

「お互い了承の上での関係」
なので、浮気ではないらしい。

え?相手が他の輩と諸々を行うのを了承するんか?
強靭な精神をしている。
「しょうがないよね〜」とかじゃなくて「やってOK、GO」って感じ?
とても強靭なメンタリティ。

ちなみにこれは、(欧米の)同性愛の中ではよく聞く単語で決して珍しくない関係性だけど、もちろん異性愛の中にも存在する。

日本でもこういう子、最近多いのかな?どうなんだろう。

今の彼と付き合う前に会った男とデートに行った時、
(あー、この人いい感じだなあ。この人好きになるかもしれんなあ。もしかしたら付き合うのかなあ。)
なんてぱやぱや思ってた矢先、
「実は彼氏がいて、Open Relationship中なんだ」
と言われたことがある。
欧米にいるゲイなら誰もがこの体験をしたことがあるはず。
地獄である。
これはつまり
「とても楽しい時間を過ごしているところ申し訳ないが、おまえとは身体の関係以上にはならん」
という宣告である。
とてもつらい。
後出しされるとさらにつらい。
え?でもこんなに楽しい時間を過ごしてるやん?
だったらなぜそもそもこの楽しい時間を提供した?
と思ってしまうやん。

個人的な感想としては
他の人と身体の関係を持ち続けたいなら最初から特定の誰かと付き合わなければいいでしょうよ・・・。
と思ってしまう。
でも、普通のデートだったり、特別な行事だったりは特定の誰かと過ごしたいらしい。
もしくは、それらを過ごしたい特定の誰かがいるらしい。
ただ、単に身体の相性がよくなかったり、
一人相手では満足できなかったり(これは傲慢では?)、
理由は色々あるけれど、
「恋愛感情」だったり「安定」だったりは特定の彼氏・彼女と。
「恋愛感情」を含まない関係は他の誰かに求める。
つまり、
言ってみればとてつもなく合理的な関係なのかもしれない。
都合がいい関係・・・という言い方をしてしまえばそれまでではある感じもするけど。

「身体の相性は悪いけど、それを乗り越えてでも付き合っていたい!」
という相手がいると考えればロマンチックかもしれない。そうでもない?
でもないよねぇ。

でも、
自分の好きな相手が他の人と身体の関係を持つことを許すのって難しくない?
おれはできない。
嫉妬深い人はできないのかも。
「自分も他の人と関係を持つから〜平等〜一緒〜」なんて割り切れるもの?
信頼関係が強いのか希薄なのか、どちらなんだろう。

中には、
「関係を持ったとしても報告しない」
「関係を持つなら、どんな相手か必ずお互いに報告する」
「その相手とカップル、3Pのときのみオープンにする」
「デートはしない」
「キスはしない」
なんて色々な決まりごとを設けているカップルもいる。

難しい。
深い。

2020年だし、
アメリカだし、
視野を広くしまくって考えようと思ってはいるが、

だったら独り身でいればいいじゃん・・・

と思ってしまうのは、
私の頭が硬いからでしょうか・・・

独り身のように振る舞いたいけど、彼氏・彼女がいるマウント取りたいから付き合ってるんやろ・・・インスタにラブラブストーリー載せたいから付き合ってるだけなんやろ・・・

と思ってしまう。

頭がもにょもにょする。

あ、
一応、とても一応言っておきたいのだけど、
「それはあんたがおっさんだから、若者が理解できないんだよ」
なんて思われたら寂しいので、言いますが、


おれは平成生まれよ。ヤングでかわいいね。


それでも頭がもにょもにょする。

塩でも撒いとくか。

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