のろける回① 『出会い』

noteを始めてからなんだか主語が大きなものが続いていて、
ああ、こんなはずでは・・・と思ってるので、
ここは一つロマンチックでぴゅあぴゅあな投稿で浄化をば。

今の彼氏とは付き合って、やっと半年。
まだたった半年ではあるのだけど、
直近2回の恋愛よりも長く続いている。
その元彼ズとは半年経つまでの間に喧嘩しまくったり泣きまくったりしたけど、
今の彼氏とはそんなことが全くなく、
とてもスムーズに半年が経とうとしている。
峠らしきものが一つもない。
不満が一つもない。
みんな長続きしてる人たちはこんな楽(語弊)な恋愛をしていたのか・・・!ってくらいに円滑である。
浮気をしない彼氏ってこんなに安心するのか・・・!!という発見もある。

そんな彼とはアプリで知り合った。
Grindr。
当時、マッチングアプリはグラインダーとティンダーの2垢持ちだった。
(欲求不満すぎて3垢持ちだったこともあるけどそれは割愛)
使ったことのない人に説明すると、
グラインダーって、ナイモンみたいに距離で近い人がどんどん表示される形式だけど、
ナイモンやティンダーと違って、
相手の許可なく好きに画像を送りつけることができる。
つまり、
挨拶がわりに下半身の写真が送られてきたりすることがめちゃくちゃある。
ヤリ目の人がヤリ目であることを包み隠さず、ヤリまくるのがグラインダー。
グラインダーはヤリ目。というイメージだった。

ただ、彼とは意外なことにグラインダーで出会った。

仕事中に彼からプロフィールをいいねされて、
それに対してメッセージで返すかな、なんか気恥ずかしいな、とか思いながらいいね返しをした。
そしたらすぐにメッセージが飛んできた。
その日と次の日ちょっと話して、
「じゃあ今夜仕事の後に会う?」と誘われた。
「嬉しい〜」と思いつつも、「あ〜これはヤリ目」と、思ったのが正直なところ。

少し仕事が早く終わったので、一人では買い物に。
試着室で違う服を試しながら、
彼にメッセージで「これ似合う?」「こっちどどっちがいいかな?」
なんてまだ会ったこともないくせにクソ面倒臭い彼女みたいな写真を送ってしまった。
ここで見限られなかったのはだいぶラッキーである。

その後、うちの近所のアメリカ料理屋さんで待ち合わせた。
現れたのは、プロフィール画像よりもだいぶ真面目そうなアメリカンだった。

入店して席に着いた時、
(彼がヴィーガンだったらどうしよう・・・ヴィーガンと付き合うとご飯屋さん選ぶの大変だから嫌だな・・・おれ焼肉食いたいしな・・・。)というのを冷静に考えたのをなぜか鮮明に覚えている。
しょうもないけど、食の趣味が合うかどうかは重要。
でも彼はヴィーガンじゃなかった。
第一関門を突破した。
どうでもいい情報ですよね。でも最近こっちのゲイはヴィーガンめちゃんこ多いからね・・・。

終始レストランの音楽がうるさくて、彼の言ったことを聞き返したり、聞こえたふりをして笑っていたりした。にこにこしてれば多分大丈夫だろう・・・だなんて思っていた。
食事はまあまあで、でもなんだか話し足りない気がしたから(聞こえてないから)、近所を散歩することにした。

なぜか近所にウェディングドレスのお店が多くて、1店舗目のショーケースを通り過ぎながら、
「このドレスくそ可愛くないね」なんて話したり。
2店舗目を通り過ぎる時には、
「ドレス屋さん多すぎない?」なんて。
3店舗目を通り過ぎるころには、
「これだけあるってことは結婚しろってことかもしれん。」って冗談をかましてしまった。
(あ、これは言い過ぎ。先走り過ぎ重すぎのやべーやつだって思われる。)と咄嗟に思ったけど、笑ってくれた。
大丈夫かな、と不安にも思ったけど、その後ベッドのお店の前を通るときに、
「ベッドも選ばなきゃね」なんて同じ過ちを繰り返してしまった。
学ばない子。

途中、
「レストランであまり僕の話聞こえてなかったでしょ?」と彼の衝撃発言。
バレていた。どう誤魔化すか。
「・・・だから外で話せてよかった。」
仏か〜。

それ以外にも、転職したい、なんて話をしながら
「転職して引っ越すなら、どこに行く?」
「ハワイにして、おれも連れてってよ。」
「ハワイに住みたいなら、僕じゃないお金持ちのおじさんを探した方がいいよ。」
「じゃあ二人でホームレスしよっか。ハワイなら暖かいし死なないよ。」
なんてアホみたいな話をしながら
気づけば3時間も歩いていた。

彼の家の近くまで歩いてきてしまったので、
私は「家まで送るよ」の紳士カードを切り、家の方向に歩き始めた。

家の前に着いたら、「うちに猫がいるんだ、会う?」とお呼ばれした。
でも自分は重度の猫アレルギー。長居はできない。
長居をすれば、くしゃみが止まらなくなり、身体中が痒くなり、目が充血する。可愛くない。
いきなり可愛くない自分を晒すわけにはいかない。
だから、「猫アレルギーで死ぬかもしれんから、少しだけね。」と断りを入れてお邪魔した。
本当に少し猫に挨拶だけをして、帰りのタクシーを呼んだ。

別れ際、
ハグをしたのは覚えている。
キスしたっけ?
ごめん、覚えてない。したかも。
え、そこがこの話しのクライマックスのはずだったのだが?チューしたかどうかが重要なんだが??
覚えてないんだな。これが。

でもその次の日も、
その次の日も、
3日連続で会って遊んだ。

初めて会った時から3週間くらい経って、
「正式に付き合おっか。」と言われた。
正直、
まだかな・・・
まだ言われないかな・・・
自分から言おうかな・・・なんて思ってたところだった。

即快諾。

そんな感じ。

「は、こいつ確実にヤリ目やん。」
なんて思ってごめん。

あと変なやつでごめん。
けど、おまえも物好きなやつだな。


今読み直して観たけど、だいぶ恥ずかしい。勢いってこわ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?