【小説】神社の娘(第34話 毎年恒例タケノコ大発掘会)
役場の裏の竹林を会場に、毎年春になると「タケノコ大発掘会」が開催されることは既出の通り。
今年もその時期が到来し、本日、美味しいタケノコを食べたい職員たちが、よいしょよいしょと大奮闘している。
しかし、今年の環境部野生動物対策課の面々にそんな暇はない。
昨年までなら午前中から全員が参加できるほど余裕があったというのに、今年の午前の部は課長しか参加できなかった。
最近では、葵はほとんどの仕事で樹とペアを組まされ行動している。
唐揚げが「ああ、これヤバいかも」