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夏の涼しい高野山~お遍路番外編

Standfmで、毎週水曜日四国お遍路記録をおおくりしていますが
この回は特別編 土曜日の花園ラグビー場での観戦から
翌日の日曜日(2023.07.30)に高野山へまいりましたので
弘法大師つながりでこの時のお話をいたしました。
こちらでもそのお話です。
よかったらおつきあいください。


四国お遍路をまわり終えた結願後に
殆どの方は高野山までお参りに行かれます。
私の場合は、今お話している八十八カ所参拝の後、
途中一緒に回った友人が全部回り終えるのをまって
秋に一緒にでかけました。

よく考えると、今回は、実にその時以来でした。
コロナ禍があったとはいえ、もうびっくりしました。

それ以前は毎年とまでは言いませんが、
わりと頻繁に出かけておりました。
つい先日だと思ったことに、
月日が経つのが早いと感じるこの頃です。

今記録している四国遍路遍の最後に、
この時の高野山のお話をさせていただきますが、
この時はわりとお山の下の方から歩いて大門まで登りました。
せっかく遍路で歩いているし、
一部は熊野古道とも重なっているので、
世界遺産を歩きたい思いもありました。

ただ今回は、ごく普通に鉄道とケーブルカー、
そしてバスをつかてってお参りしました。
ですからもし、まだ行ったことないという方いらっしゃたら
アクセスなどご参考になれば嬉しいです。

音声での配信はこちら

まずは南海電鉄なんば~橋本へ

前日、ラグビーの試合が7時30分のkick offでしたから
ゆっくりスタジアムを出ましたが、
ホテルにもどったのが11時近くでした。
ですから翌朝もゆっくり出発した7月30日でした。

ちなみにこちらが前日のラグビー観戦記です

さて、そんなかんじで
南海なんば駅に10時30分より少し前につきまして
駅の窓口でまず「高野山・世界遺産きっぷ」3080円を購入しました。

電車割引往復乗車券 なんば⇔高野山駅
高野山内南海りんかんバス2日フリー乗車券
 
これは宿坊にとまっても翌日も使えます。
他には拝観施設割引サービス券 
こちらは 金剛峯寺、金堂、根本大塔、霊宝館 これが2割引き
特典として3店舗のお土産1割引サービス券がついています

ちなみにデジタル版のこのお得切符もあります。
こちらは南海電鉄のアプリをダウンロードする必要がありますが
同じものが難波からで2510円と570円もお得ではあります。

特急こうやとか天空とかありますから
これに乗りたければ特急券を追加すればいいです。
ただ私が出発した時間だと、急行の方が到着が早い、
そんなタイミングもあります。

一応時間を添えておきますと
なんば駅発10時36分⇒橋本駅11時26分着
そして橋本駅でそのまま同じホームで乗り換えになります。

橋本駅11時37分発⇒極楽橋12時24分着に乗車しました。
なんばから橋本駅まで1時間、
橋本から極楽橋まで47分かかります。
わりと長い時間のりっぱなしになります。

乗換駅です

そして特急でない時、急行などは普通の車輛です。
JRではないので車内にお手洗いもありません。
トイレ休憩はこの橋本駅で、となります。

この橋本駅での乗り換えは、場合によりますが
短くても10分くらいはあります。
そしてお手洗いは、同じホームにありますから、ご安心ください。

進行方向にむかってホームの端までまっすぐ進むと
そこに綺麗なお手洗いが用意してあります。
階段を上って改札あたりまで行くなどという必要はありません。
一応、知っておくと何かと安心です。

そういえば、昔はこの同じホームに売店があり、
お菓子なども買い足したりもできたのですが、今はなくなっていました。
飲み物と、他にちょっとしたお菓子が入った自動販売機がありました。

橋本駅~極楽橋駅は車窓がたのしい

さて、ここからは少しの間
車内ではどこに座るかというお話になります。

乗り換え後の車両は、
普通車輛は通勤などと同じくロングシートの時もありますし、
クロスシートの時もあります。
クロスシートだであれば、より旅気分になります。

ちなみにそして橋本駅からは、どんどん坂をのぼっていきますから
走っていく列車の音も、途中からちょっと苦しそうだったりして、
がんばれっと思ったりします。

そしてその乗り換え時ですが、
わたしは先頭車両に乗ることにしてます。

こんな展望が好きです

これは、極楽橋駅ついたあと、
先頭車両が一番ケーブルカー乗り場に近いから、
つまり極楽橋駅が終着駅なので
乗り換えが早いということがひとつの理由です。

そしてさらに、ここは単線なのですが、
山道はかなりの急勾配、
線路は頻繁にカーブをしながら
いくつものトンネルを抜けてを
緑の木々の下をくぐったりします。
この眺めがとても好きなのです。

ちなみに今回も先頭車両、
運転席とは逆側の一番前のシートに座っていました。
まるで展望席、飽きないのです。

ここからは今回の思い出ですが、
しばらくすると、隣の車輛から、
外国人男性がカメラをもってやってきました。
私も時々写真をとっていたのですが、
彼も同じように撮り始めました。

わたしはまたいつでも来れるから、
場所を譲ろうかと思ったのですが、
でも彼が撮っている側からの方が
彼の立派な一眼レフ、そして望遠レンズであれば、
更に彼は背も高いから、綺麗に撮れているかもしれない、
などとあれこれ思いながらじっとしておりました。
しばらくしたら彼は隣の車輛にもどっていきました。

と、こんなことをしていると、
わりとあっという間につくのです。

ちなみにこの時も1両目は、がらがらでした。
多分、到着後に、極楽橋で降りてきた人数をみれば、
2両目以降にたくさんの人が乗っていたことになりますが、
私の他に2人だけでしたから、やはりおすすめです。

途中の名所

それから、すこしここでご紹介しておきますと、
高野山までの途中には九度山と言う駅があります。
ここは真田丸で有名になりましたが真田庵があるところです。
高野山に蟄居を命じられ、
九度山での生活をしていた真田幸村がいた所、
そして真田庵に続く伝説の抜け穴?がみられるのです。

少し前に、大河ドラマの前後は、
駅から道からずっと真田の六文銭と赤揃え、
そして真田十勇士のキャラクターでいっぱいの街中でした。

真田十勇士

また、それよりも知られているのは慈尊院でしょう。
高野山に登る初めの地点でもある
慈尊院(女人高野・結縁寺)は
この九度山駅から歩いて少しの場所にあります。
こちらも世界遺産ですが、
弘法大師のお母様が、「息子が開いた山を見たい」と、
香川から来られたけれど女人禁制だから叶わない、
そこでここにお寺をつくって
弘法大師の方が通ってこられたそうです。

以前訪れた時の写真ですが…慈尊院

月に九度(9回)、高野山からお母様に会いに来られたから
この地は九度山と名付けられたという説があります。
ここから高野山へは約21キロありますが、
その道のりの中に一丁(109m)ごとに、
卒塔婆石(石柱)
が残っています。
ずっと大昔からの変わらぬ表参道で、大門につづくのですが
その入り口となる石がこの慈尊院にあります。

こちらは奥之院の丁石

これについてはお遍路をまわり終わった時の高野山の話に譲るとして
今日は鉄道でのんびり景色を楽しんで
極楽橋につきまして、そこから連絡しているケーブルカーに乗り換えます。

ケーブルカーからバスへ~国際交流

さて、ケーブルカーですが、ここでは私は行きも帰りも
一番後方のガラス前にのります。
進行方向にのっても、登り坂の壁が見えるだけなので、逆の方が好きです。

急な坂です

両脇の森には、時々何か動物が見えることもあるらしいです。
「行きの運転手さんがおしえてくれた」と、
帰りに会った子どもが話していました。
このお子さんとの時間はまた別の機会にでお話したい、
嬉しいかわいいひとときでした。

こんなに綺麗になっていたケーブルカー

ともあれケーブルカーは、5分ほどで山頂駅につきます。
そこからは、普通の車輛は進入禁止、
南海高野山りんかんバスか、南海のタクシーのみが走れる道になります。

駅を出ると向かって左側にバス停があります。
そういえば、駅舎が随分綺麗になっていて驚きました。
2階に展望台がつくられていました。

さて、バスですが、案内の方がいるので
多分間違うことはないでしょうが、
山内のものは2路線あります。

わたしが購入したフリーパスも、デジタルパスも、
降りる時に運転手さんに見せればいいのです。

ただ、ひとりの外国人女性が「どうするの」と
何度もちょっとイライラしながら乗り込んできました。
運転席にまっしぐら、聞きに行ったのでしょうが
運転手さんはまだ座っていませんでした。
手元を見ると、わたしと同じフリーチケットでした。
ですから私は自分ものと同じなら
降りる時に運転手さんに見せればいいよと声を掛けました。

すると、さっき電車の中で写真を撮っていた
外国人の彼がやってきました。
この女性のお連れさんだったようです。
ふたりとも巨大な、背の高いリュックサックを背負っていました。
いつも外国人の方のこの旅スタイルは正しい、とおもってしまいます。
わたしも極力リュックで背負っていきます。
何かあっても体一つですっと動けるようにしておく、
これは大切だと思っています。

それはともかく、このフリーパスですが、
実は2日間有効と英語で書いてあるのですが
英語ではどうやって乗るかが書いてないのです。
知らない土地では、ちょっとしたことで不安になったりするものです。
わたしがその旨を伝えたら、随分ほっとしたような表情で
とても感謝をされました。
有効期間の月日は数字でも書いてあるのだから2日間と書くよりは、
どうやって使うかをはっきり英語表記したらいのに、と思いました。
実際この日も、以前ほどではないと思いましたが、
それでも外国人の方がたくさんいらっしゃいましたから。

そしてこれは以前から変わりませんが、
外国の方が困っていたら、片言でも誰か日本人おしえてあげていたり、
そしてまた逆に、今回はベビーカーをおしていた日本人女性が
段差の前で躊躇したいたら、近くにいた外国人男性がにこやかに
さっと手を貸して運んでくれたり、皆さんお互い様の交流や
優しい人たちをよく見ます。
毎回いろいろな場面に遭遇しますが、
こういう所はとてもいい所、大好きです。

どこからめぐるか

さて、先ほども少し触れましたが山内の路線は、
大門行と奥の院行の2つの行先があり、
1番乗り場2番のりばとわかれています。
ただ途中の千手院橋までは、同じ道です。
ここから東と西、左と右に別れる、T字路にぶつかる形です。

こうやくんラッピングバスと駅前のバス停

はじめての方は、大門までのって、そこから中にはいって
壇上伽藍、金堂や金剛峯寺など、歩いて辿るとよいかと思います。
金堂は入れない所もあるかもしれませんが
大塔の中の色鮮やかな柱の絵や仏さまを拝めますし、
金剛峯寺は中でお茶をいただけたと思います。

そして前も話しましたが金剛峯寺では阿字観(瞑想)もできます。
他には、大塔と金剛峯寺の間あたりに大師教会という建物があります。
ここではお写経やお授戒なども行われています。
いろいろな体験をしてみるのも良いかと思います。

そして金剛峯寺では、今はどうかちょっとわかりませんが
オリジナルの納経帳も販売しています。
(今回寄っていないので未確認です)

個性派御朱印帳

かなり前ですが曼荼羅が表紙になったものや
高野槙そのものを表紙にしたものをもっています。

他に宝物館などもありますが、そこはお好みで立ち寄って
このエリアがおわったら
バスにのって奥の院に向かうと良いかと思います。

この場合、一の橋口で降りた方が、たっぷり歩けます。
バス停はそこをすぎると奥の院口、奥の院前とそれぞれありますが
これは奥の院のお墓がいっぱいある参道の
隣を並行して走る舗装道路にあります。

ここからはじまります

もし奥の院前で降りたなら、大師御廟にはすぐです。
でも、もし歩いても平気で、いろんな方のお墓なども観たいなという方は
ゆっくり一の橋から御廟までの約2キロ、
樹齢数百年の杉木立の中に、
およそ20万基の苔むした墓碑が並ぶ奥之院参道を進むのは
とても楽しいですよ。

短い動画でも奥之院の雰囲気を良かったらどうぞ👇

奥の院

さて、奥の院ですが、いわずと知れた
弘法大師がご入定されている聖地。
まさに弘法大師信仰の中心です。

ちなみに一の橋とこの御廟橋の中間点には
奥之院参道にある2番目の橋、二ノ橋があります。
ここには、汗かき地蔵というお堂があり、
顔が見えると…という井戸もあります。

汗かき地蔵さん
覗いてみてください

3つ目の橋が、弘法大師御廟へと向かう参道の最後の橋、
御廟の橋となります。ここから先は脱帽、写真撮影も禁止です。

気持ちは逸りますが、ここに入る前に、
御廟でゆっくりすごし、体感するために整えてから
お参りすることをお勧めしたいと思います。

わたしはいつも、すぐその手前にある休憩所で
お手洗いもありますし、ひといきついていきます。
以前は建物の中にお茶とお湯呑みがあって
「ご自由にどうぞ」となっていましたが、
今は更に奥の建物にコップとお茶がはいった茶釜があり、
そこから柄杓で汲んでくださいとあります。
昔の竈、茶釜がなんとも珍しいと思います。
中味はかなり熱いほうじ茶ですが
ちょっといただいてみるのもいいかと思います。

茶釜です
こやくんもお出迎え

その後、参道に戻ると、不動明王の護摩堂などにもお参りして
ようやく橋をわたりますが、先に記しましたが
脱帽の上、手を合わせて、橋の手前、端の方でお辞儀をしてわたります。

そして建物の中でお参りをして
向かって左に回り込み、御廟直接の所にでます。

50円で蝋燭とお線香が用意されていますから、
持参ではない方も捧げることができます。
お供えする蝋燭に着火するための炎も容易されていますから
以前も話した通り、灯したら蝋燭たての奥の方からさします。
お線香は、自分のその蝋燭で火をつけたら
お線香立てでは、できるだけ中心からさす、
いずれも後から来た時の方が
起きやすいようにといわれています

それから手をあわせますが、
般若心経を唱える方が多いですが、覚えていないしというかたは
南大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
3回、または7回、お唱えするといいと思います。
弘法大師さんへのお祈りの言葉です。
空海さんお参りにきました、こんにちは、と
いつもウキウキした気持ちで唱えます。

また、御廟ぬ向かって、建物沿いには
腰掛けられる場所がずっと続いています。

ただここは、別に休憩所ではないので
そんなつもりで長居はしない方がよいのではないかと思います。
空いていれば、いたいだけそこにいらしても構わないと思います。
ただ先日もそこで足を組んでスマートフォンをずっといじっている方が
結構な人数いらっしゃって、これは如何な物かなと思いました。
そんなことに口やかましく言うお大師さまではないかもしれないとも
思いますが、マナーとしては心掛けたいと思うのです。

わたしは今回は日帰りでしたから、この時間しかないので
はじめ30分くらい座っていました。

それから一度、そのまま順路通りに、建物沿いに進み
曲がってすぐの地下におりる階段を降ります。

空海さんは、今もそこで生きているといわれるますが
そこは岩窟だそうです。
先ほどまで私が座っていたそこは、その岩窟の上に建てられた廟、
本当の岩窟は地下なのだそうです。
そして、この建物の地下の正面が霊窟といわれそこに一番近い所が、
階段下の灯篭が並ぶ灯篭堂です。

さらにその正面に大きな五鈷杵とお数珠がならんでいます。
これはさわってよいものです。
今回もそっと手を乗せると
もう、じんじんじわっといろいろ伝わってきます。

今回は並んでいる方は少なかったので、
一度ふれてから、並んでいる皆さんがいなくなるのを待って、
最後にもう一度ふれさせてもらって、
さらに、また地上でしばし座り、
今日もありがとうという気持ちでいっぱいになって
帰路につきました。

帰りも奥の院歩いて帰るならもう一筋
バス通りに近い方にも道があるので
行きとは違うルートを所を歩く手もあります。
ロケットの形のお墓とか、まだまだいろいろあって
眺めてみるのもおもしろいかもしれません。

👇は、ラグビー好きなら気づく、というか
今回初めて気づいたのですが2023年のRugbyleagueone決勝カードの
2チームの母体企業がお向かいに…

あるいは、すぐ横のバス通りに出て
バスを待つというて手もあります。
土日などはダイヤ関係なく臨時がくるので
わりと移動は楽だと思います。

そんな風にして帰りは例えば遅くても
ケーブルカーに16時半すぎにのっても
難波には19時につきますから、
あまり急がなくてもよいかもしれません。

午後3時を過ぎると団体さんもほとんどいませんし、
静かな高野山の山内が帰ってくる気がします。

ということで今日はちょっとだけ
高野山案内でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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