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太陽星座別傾向と二十四節気の類似点

今回は占星術と二十四節気のお話です。
わたしは毎月太陽が星座を移動する時、例えば先月なら
「12月22日冬至、そしてここから太陽は山羊座にはいります」と
おつたえしています。
これについて「星座のはじまりは、いつも二十四節気と同じですか?」
とご質問をいただきました。

今日はこちらへのお答えと、
24節気と太陽の暦のお話を、自分の整理も含めてお送りします。
良かったらおつきあいください。


暦の種類

前回の記事でかきましたが、現在わたしたちがつかっているのは太陽の運行で日にちをカウントするグレゴリオ暦です。
(それについてはこちら👇をご参照ください)

この他には、月の満ち欠けと運行で日数を数える太陰暦があります。
そしてさらにはこの太陰暦と太陽暦を合わせた太陰太陽暦という
暦があります。どれも、季節や時期を知るために大切な暦、
特に、農耕をする上では季節が解ることは助けになります。

この季節は簡単にいえば、地球と太陽の位置関係により生まれます。
地球は23.4度傾いた状態で、一日一回自転をして太陽をひとまわりします。
この太陽によるカウントであれば、暦と季節のずれは少なくなります。

ただ、人にとってはもうひとつ身近な天体があります。それが月です。
この月の満ち欠けを数える、空を見上げれば一目瞭然、
新月から新月の間が29日~30日となるので数えやすいものです。
こうしてうまれたのが太陰暦です。

ただ、このように月の満ち欠けで数えていくと、
一年は354日になってしまうそうです。
現在一年は365日ですから、この数え方になると一年で11日足りません。
こうなると、3年たてばひと月違ってくる、つまり暦と実際の季節が
3年で一ヶ月分ずれることになります。
そこで、太陰太陽暦というものができました。
太陰暦に閏月をおいて、1年が13カ月の年をつくりました。

季節と暦のずれを調節するために、太陽暦もあわせた暦、
つまり太陰暦に基づく暦ですが、太陽暦の要素も取り入れてつくられた暦が太陰太陽暦です。

そしてこの季節の調整時目安として、二十四節気がうまれました
1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められたポイントです。

二十四節気のはじまり~太陽と暦

ここで少し理科のおさらい。
地球は太陽の周りを365日かけて公転します。
太陽暦では、このスタートを春分点としています。
春分点とは赤道面と黄道面の交差する点です。

春分の日は、太陽が真東から登って真西に沈みます
真西に一直線につながる日、だからお彼岸、西の極楽浄土と近くなるという
あの由来はこの太陽によるものです。
春分と秋分は両日ともこうなり、そして昼と夜の長さが等しくなる日です。

農耕をする上では、種まきや刈り取りなどをする場合、
季節がはっきりしていた方がたすかります。
ですから、この太陽の運行による暦を作ったとも言われています。
ですから大切な太陽の位置や角度は、古代から各地で観測されています。

音声での配信はこちらから 是非

呼び方などはそれぞれ違いますが、各地にこの目安はあります。
今回は、二十四節気についてのお話ですが、この呼び方や区分は、
これは紀元前4世紀ごろ中国でまとまったそうです。
若干、日本の季節とずれがあるケースがあるのは、
わずかながらも立地が違うからだとも言われています。う。

けれど、ともあれ、観測上では
昼と夜が同じ長さになる春分と秋分、これは同じです。
二十四節気は、この春分秋分
昼の時間が一番長い夏至、そして昼の時間が一番短い冬至
まずはこれを基準にしました。
これを二至二分(にしにぶん)といいます。
まずは360度をこの4つに分けました。

そして、その4等分の中心に立春、立夏、立秋、立冬の四立(しりゅう)
がおかれます。これで八等分になり、八節とよばれます。
そこからさらに、この間を更に三等分して二十四節気になりました。

春分点が0ですからここが太陽黄経0度です。
そしてこの日が昼と夜が等しい長さという所が重要でした。

占星術の基礎ができたころには、春分の日がスタートであり、
また、実際の太陽が、天空上の牡羊座のはじまりに位置していたので
これを黄道12星座のはじまりの星座
としました。
ですから、今も春分点から牡羊座がはじまります。

ただ現在は、歳差運動によって、春分点の位置は移動しています。
これにより既に牡羊座から魚座に移動しており、
現在、春分点は牡羊座の0度から更に25度以上移動した魚座5度付近にあるといわれています。(このずれをどうとらえるかについては、後述します。)

占星術上での実際の星座とのずれ

さて前記のように実際の天空と占星術の星座のずれですが
元々、「太陽が何座に入りました」と言う時の星座は、
便宜上360度を12に分けてわかりやすくしている目印です。

そもそも本来の天空の星をきれいに30度ずつにまとめて区切ることは難しいことです。解りやすいように形から物語を作り、区分けをしても、いろいろな形があるので等分にはなりません。

ですから、こちらも30度ずつにしているので、占星術上で
「太陽が何座に移動した」というその日と、
太陽を観測して基準にしている太陽黄経からきめた節は
同じになっていています。

というより、太陽黄経に合わせているから、
いつも同じはじまりになると言ってもいいのだろうと思います。

ただ、二十四節気とは、その名の通り24ありますが、
占星術で用いる黄道12星座も、その名の通り12です。
つまり二十四節気の半分、ひとつ飛ばしにすると、
太陽星座のはじまりになります。

15日毎にやってくる二十四節気ですが、スタートは4月20日頃ですから、
月初めにある二十四節気は、星座の移動とは一致しません。

つまり、牡羊座春分点は太陽黄経0度、次の二十四節気は清明、
4月4日頃ですが、この日の太陽黄経は15度なので該当せず、
2024年なら4月19日の穀雨、ここが太陽黄経30度なので、
牡牛座に太陽が移動する日と同じになります。

また、春分・秋分などは、その年によって日が違う時があります。
天空の動きなので異なるのですが、これは毎年であれば
国立天文台が計算して発表してくれているものを参考になさるのが
良いかと思います。

二十四節気と星座のはじまり

ということで、生まれ星座と節気のはじまりが同じというのはご理解いただいたと思います。では、自分の生まれ星座はどの節気からはじまるのか、ご存知でしょうか。

これを知ることは、例えば生まれた時に天空にある太陽がどんな高さにあったとか、どんな角度でさしていとか、どんな季節だったのか等、そんなことをリアルに感じられるので、面白いものだと個人的に思うのです。

以下、一欄にしますが
区分けとして並べると以下のようになります。

春分 太陽黄経00度 牡羊座のはじまり
穀雨 太陽黄経30度 牡牛座
小満 太陽黄経60度 双子座
夏至 太陽黄経90度 蟹座
大暑 太陽黄経120度 獅子座
処暑 太陽黄経150度 乙女座
秋分 太陽黄経180度 天秤座
霜降 太陽黄経210度 蠍座
小雪 太陽黄経240度 射手座
冬至 太陽黄経270度 山羊座
大寒 太陽黄経300度 水瓶座
雨水 太陽黄経330度 魚座

ちなみに先に少し触れました、現在の占星術の星座の区分けは
リアルな星座とずれていますが、
これは「運命粋」と言う考え方をされます。
今の空がこの星座とずれていても、
そこは本来の星座の性質を宿した領域であると考えられています。

そしてさらに、私は個人的に、生まれた時の太陽が位置する星座の傾向と、生まれた時の節である季節の傾向には、どことなく共通のイメージがあると思っています。

二十四節気と各星座の類似イメージ

例えば春分、「はじまりだ!芽吹きだ!」というのは
太陽黄経0度同様、0から創造したい、まずは自分の存在ありき、
全てはそこからだという牡羊座にも似ている気がします。

つづく穀雨は、田んぼや畑の準備が整う時期。春の雨も降り大地でじっくり物をはぐくむ、しっかり大地に根付かせる頃、これは牡牛座のイメージにもにています。

そして、次の草木などが成長して緑が生い茂って枝葉を広くのばし、所によっては走り梅雨、さっと雨がふる小満は、動きがある広がりがある季節は、双子座の活動や、周囲への馴染み具合にもフィットしているきがします。

そして次が夏至、1年中で一番昼が長い日ですが、ということは、ここからは日が短くなります、そして日本ではほとんどの地域が梅雨に入る頃なので、お家にいることが多くなる、でも雨のおかげで夏の元気な植物野菜なども育つ、家庭や情愛の雨が蟹座のイメージです。

つづく本格的な夏が幕を開ける大暑は、獅子座のはじまり
ヒーローとして君臨したい、太陽王だ!と熱く輝こうとする活発な季節は獅子座のイメージと重なります。

処暑乙女座のはじまり。まだこの頃は暑いですが、一応、暑さがやむ日。朝夕は過ごしやすくなる頃なので、頭もすっきり思考もクリアになり、収穫したものなどを整理したり食べられるようにする、丁寧な乙女座の知性とも一致します。

そして秋分、また昼と夜の長さが同じになり季節が分かれるバランスしている天秤座のはじまり。

次の霜降は、暦の上では冬にはいり文字通り、霜が降りるようになる、蠍座のはじまりです。蠍座は水の星座ですが、蟹座は水、蠍座は氷、魚座は水蒸気、と言われます。水が霜になる、独特の方法で凝縮して違う形にするというのも蠍座のイメージ。

そして小雪、冷え込みはじめ、日差しも弱まる頃です。木の葉も散り、平野部にも雪がちらつき、活動が少し制限されそうですが、その分、じっくり考えたり、枯れたり終わるという所から深い哲学的な洞察を得ることもあるような射手座

そして冬至、お昼間が一番短いとされますが、言い換えればここからは長くなる太陽が生まれ変わる日が山羊座のはじまり。意外と多い開拓者や、トップに登ろうとする向上心や野心の山羊座、ここから強く輝くイメージ。

そして大寒になりますが、ここは一年で一番寒い時と言われます。けれどこれもいいかえれば、ここからは暖かくなりはじめる時。更にはその後に、
節分、立春と新しい動きがまっています。たくさんの可能性がある季節は、個性派の水瓶座の時。

最後に雨水、雪が雨にへ変わり、雪解け水が里山におりて田畑を潤し、凍っていた大地もゆるむ季節のはじまり。これが魚座が周りの気持ちをとかしたり、感情の豊かさや暖かさに似ているようなイメージ。

ということで、最後は何となく、わたしが感じるイメージからのお話でしたが、この世に肉体として生まれ出たその季節がいつ頃、どんな状態だったかとか、外的な要因というのも人の体質や感覚、成長にも影響することもあると思います。いろんなところから人を考えていくのも楽しいものです。

ということで今日は二十四節気についてのお答えから個人的な見解でした。

ご質問ありがとうございました。
またお気軽にお寄せいただければうれしいです。

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