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【記事無料化しました】 中途面接でなぜ苦労話を聞くのか 【採用担当の経験談】

※この記事は5分で読めます

「今までで一番苦労した経験はなんですか?」
「その時、どのように乗り越えましたか?」

そういった質問を中途採用の面接で聞かれることがあります。

転職活動をしていたときは、

「嫌な質問だなぁ、なんでわざわざ辛かったことを聞くんだろう…」

と思っておりました🤔


その後、私は新卒・中途の採用面接の経験を数多くさせてもらいました。(新卒面接は100人以上|中途面接は40人以上)

その結果

「ああ、だからこういった質問をする必要があるんだな…」

と、ようやく答え合わせができました💡

本日は、これまで<中途採用の候補者>と<中途採用の面接官>という二つの経験をさせてもらった立場から、

採用面接においてなぜ苦労話を聞くのかをご紹介できればと思っております💪


本記事の目的

採用基準はあくまで各社によりますので、中途採用の面接は「○○をすれば内定がもらえる」という絶対的な解法は残念ながら存在しません💦

ただし、

・転職活動において一般的に聞かれる質問の「その意図」
・実は面接官が置かれている「状況」

については汎用的にお役に立つのではないかと思ってご紹介いたします✨


どんな人向け

・転職活動は未経験で、これから将来検討されている方
・転職活動中で、面接のことをもっと理解したいと思われている方


以前の記事で、転職活動における面接の目的をご紹介いたしましたので、ご興味があればぜひご参照ください⬇️


面接官にとってのリスク

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苦労話の前にまず面接官の事情を説明いたします🙋‍♂️

会社のマネージャーの責任のひとつは、必要な人員を確保することです。

人員調達の手段は、大きく下記の3つがあります⬇️

✅【異動】
✅【育成】
✅【外部調達】・・・業務委託・中途採用など

今回の中途採用は【外部調達】に該当します👆

この時、面接官(特に採用する部署のマネージャー)が気にするリスクは主に2つです。

① 候補者が期待するスキルを有しているか
② 候補者がこちらの組織のコンピテンシーとマッチしているか

中途採用の場合、この2つを職務経歴書や面接から確認します。

重要なのは、面接官はこれを正しく確認しないと、採用した方もされた方も非常に苦労をします😰

転職は少なからず人生を左右します。

そのため、中には怖い顔で面接をしてくる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけ間違えないように真剣であると思ってください😅

悪気はないはずですw


次にこの①②についてそれぞれ説明します🙋

①スキルについて

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①のスキルについては、職務経歴書に記載されている業務経験をもとに、具体的な設問を通して確認していきます。

主に事実確認が中心です。

でも、スキルのありなしなんて面接だと確認できないんじゃない?🤔

と思われるかと思います。

なので詳細な経験談を伺って、どこまで具体性をもって説明できるかを判断の基準としながら、いくつかのエピソードを伺います。

例えば、

✅ 「マーケティング」とはどこまでの範囲の業務を指していますか?
✅ 「戦略立案」とはどういった業務から成り立っていますか?
✅ 「方針をきめた」とは、どういった場で誰によって承諾されるのですか?
✅ そのときにどういう役割で方針にかかわりましたか?

このような感じです👆


②コンピテンシーについて

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②のコンピテンシーとは、ざっくりいうと「行動特性」です。

「普段どのようなことを意識しているのか」「どういう理由で、どのような行動をしているのか」こういったことを確認します。

例えば⬇️

・リスクをとってもスピード重視で大胆に行動する
・慎重にリスクを見極めてから着実に実行する

上記の行動原理はそれぞれ相反してみえますが、どちらかが正しい、間違っているというものではありません。

この質問で確認したいのは、会社の価値観と合っているかどうかです✨


上の例で考えると、

会社が「着実に事故なく業務を進めること」を重んじている場合、「とにかく動きながら考えてスピード優先です😤」という候補者は、ちょっと進めづらいですよね💦


これら①②が面接官側が確認しておきたいリスクチェックです。

苦労話についての真意

①のスキルについては、比較的イメージしやすいのですが、②のコンピテンシーについては、直接確認するのが難しいと言われています。

では、面接官はどうしたらよいでしょうか?🤔


それは「通常の仕事の範囲では片付かない判断が求められるとき」と言われています。

・決まってないことが多い状況におかれた時
・相手と利害が一致しない時
・自分だけではどうしようもなくなった時

こう言ったと言われています。

この時に、どういう行動原理で乗り切ったかを回答してもらうことで、会社とのコンピテンシーのマッチングを確認します。

こういった状況を総じて「苦労した話」として代表して聞くことが多いわけです💡

前置きが長くなりましたが、タイトルの苦労話はこのような理由から質問しています👆


本日のまとめ

ここまでをまとめると…

✅ 面接官は①スキルと②コンピテンシーを確認したい
✅ ①と②は過去の事例や苦労話などのエピソードトークによって確認できる
✅ ゆえに面接はエピソードトークが中心となる

したがって、このような面接官の事情をふまえて、

自分のエピソードを<スキルエピソード>なのか、<コンピテンシーエピソード>なのかを意識しながら、棚卸ししておけると、面接官はとても聞きやすくなります😊

棚卸しのときに、参照しておくべき情報は下記の通りです。

✅ スキル:募集要項の採用条件(スキル・経験など)
✅ コンピテンシー:募集要項の会社が重んじている価値観や、人材像

私が候補者だった時は見落としがちだったのですが、実は会社にとってはかなり肝いりだったりします💦

よく確認しておくことをオススメします👆


最後に

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最後に注意していただきたいのは、面接官の正解に合わせにいく必要はないということです💡

せっかく思い立って転職活動をしているため、なるべく自分の良い面を見せたい気持ちは大いにわかります😅

ただ、仮にちょっと違和感があっても、自分の価値観を偽って入社してしまうことの方が大変苦労します😂

面接は、一方的に会社から選ばれる場ではなく、会社と候補者のお互いが理解し合う機会として活用していただくのをオススメいたします✨


最後まで読んでいただきありがとうございます🙇‍♂️
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