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美術鑑賞の方法

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最低限のルールさえ守れば本来方法なんて無いんですが… 「こんな方法もあるよ」ということで、何らか参考にしたり取り入れていただけるようなら幸いです。
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#美術館

コートと美術鑑賞

コートと美術鑑賞

 美術館の展示室内というのは作品保護の観点から、概ね20-22℃ぐらいに設定されている。これは夏としては寒く、冬としては少し暑い。美術館側もそういう鑑賞環境については当然認識しており、特に夏は必要に応じ、ブランケットやストールを貸してくれる美術館もある。

 私は元々暑がりなうえ、冬でも背中や顔にじんわりと汗をかくことがある。展示室にメモ帳・筆記用具を持ち込むこともあり、それ以上に余計な荷物を持ち

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メモの取り方について、少し気になったこと。

メモの取り方について、少し気になったこと。

 先日、美術館に行ってきたところ、スマートフォンでメモを取っている人がいた。

 その会場で禁止されている写真撮影をしているわけではないし、スマートフォンを使うこと自体は大きな問題はない。ただ、ある時間の展覧会に4人、同様にスマートフォンでメモを取っている方がいて、時代の変化を感じたという次第だった。そういえば美術手帖の有料記事でもスマートフォンのメモが当たり前であるかのような記述をしていたし、他

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美術展の滞在時間について考える。

 美術館訪問に関してスケジュールを組むとき、その日訪れるのが1館だけなら、滞在時間の見積もりはそれほど重要ではない。しかし2館3館とハシゴをする場合、特に2件目以降を事前予約をしている場合は、予めおおよその時間を見積もっておく必要がある。

 私の場合、

①コマーシャルギャラリー → 15分
②比較的小さめの美術館 → 45分
※東京だとパナソニック汐留美術館、Bunkamuraザ・ミュージアム

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「逆走禁止」

「逆走禁止」

 京都・平安神宮近くにある細見美術館で「逆走禁止」の但し書きを見つけた。
 細見美術館の展示室は地上1階から地下1階、地下2階へと下りていくタイプで、その間はすべて屋外にある階段で移動することとなる。そもそもそこまで大きくない美術館である一方、観光地の性質上、混雑する時期・時間帯もあるものと思われる。その中での「逆走」はお客さん同士のトラブルに発展したり、最悪階段からの転倒事故に発展する可能性も、

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