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播磨陰陽師の独り言・第三百八十三話「鉄道模型のこと」

 中学生くらいのことだったかなぁ、鉄道模型で遊んでいました。自室に小さな線路を引いて、Nゲージと呼ばれる模型を楽しんでいました。Nゲージとは線路幅9ミリ規格の鉄道模型です。基本セットにはコッペルと呼ばれる蒸気機関車と線路、コントローラなどが入っていました。コントローラには、なぜか〈OBATA〉と、設計者の苗字が入っていました。このセットを基本として、模型の家など配置して風景を作る訳です。
 北海道では、かなり遅い頃まで蒸気機関車が走っていました。場合によっては三台の蒸気機関車が連なって、山間を走っていました。今では懐かしい思い出のひとつになりました。その時の風景は、今でも鮮明に覚えています。
 大人になってから見た蒸気機関車は、なぜか神社に飾られているものばかりでした。宇佐神宮の参道にも蒸気機関車がありました。
 機関車に限らず、電車は好きです。幸いにして、今、住んでいる門司港には〈鉄道博物館〉があります。実物大の車両があったり、建物の中に鉄道模型が走ったりしています。
 たまに鉄道模型を眺めに行きますが、自分で作るよりも大きなサイズの中を走る列車は、なかなか迫力があります。
 鉄道模型の車両は小さいものですが、虫メガネで見ても細かなところまで作られていて、自分で作れるようなものではありません。作る人もいますが、私はそんなに器用ではありませんしね。
 鉄道模型を眺めていると、いつも、どこかへ旅したくなります。飛行機で旅するのは好きではありません。出来れば、バスや電車などの地面を走る公共機関か、さもなくば船が良いです。以前、大阪から門司港への移動に青春18キップを使って、何度か移動したこともあります。時刻表を見ながらルートを考えて、途中下車しの計画も立てました。途中で赤穂で降りて、赤穂城を観光したこともあります。当時は少し早く着いたので、赤穂駅から赤穂城までの道を観光しながら歩きました。
 どこだか忘れましたが、途中下車してカブトガニを見に行ったこともあります。
 途中下車ではありませんが、下関から門司へ向かう関門海峡トンネルの中央あたりで、電車が真っ暗になります。はじめて体験したのは、青春18キップで門司港に向かっている時でした。他の乗客はしらっとしていたので、いつものことなのでしょう。あの時は、とても驚きました。

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