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シュンガイトとカレリア共和国

"シュンガイト"と"カレリア共和国"
今日また、私の関係妄想の相手が増えた。
今日の今日まで、その響きすら聞いたことのなかったこの2つを相手に、これからしばらく、私は妄想を深めていくだろう。

"シュンガイト"と"カレリア共和国"の説明は下部に貼り付けるので、気になる方は後ほどそちらを参考にしてもらうとして、話を進める。

今日、私はフリーメイソンホールを訪れた。以前から気になっていた場所ではあったけれど、本当は今日は別の美術館へ行こうと思っていた。しかし、既に予約が埋まってしまっていたため(現在、イギリスのほぼ全ての美術館は事前予約制)、どうしようかと思いGoogleマップを眺めていたら、フリーメイソンホールが目に付いた。サイトを見てみると、前日にも関わらず、すんなり予約が取れる。これは、行ってこいという思し召しだろうと考え(これも関係妄想)、それに従って行くことにした。
正直なところ、フリーメイソンホールは、私にとって大しておもしろい場所ではなかった。秘密結社の総本山的な場所には、特別な何かがあるのかも?!という小学生男子レベルの期待を胸に訪れたけれど、特別なものは何も無かった。なんの秘密も暴けなかった。
当たり前である。今や誰もが知っている"フリーメイソン"という存在。そして、無料で一般に公開されているホール。そんなところに、世界を脅かす秘密なんて、ある訳が無いではないか。そんなこと、小学生男子でもわかるやろ、という話。

ひと通り館内を見学してからホールを出て、さぁどこへ行こうかと考えた。そういえば、オシャレストリートが近くにあったはず、と思い出し、Googleマップを見ながらそちらへ歩き始めた。
オシャレストリートは、期待通りオシャレだった。ふらっと入ったお店の店員さんもみんな感じの良い人ばかりだった。私の住んでいる町の雰囲気とは全然違うよな〜と思いながら、おのぼりさんの私は歩き続けた。
どのお店もオシャレで素敵だけれど、これと言って欲しいものがあるわけでもなく、なんとなく眺めるだけ。ま、こんなもんだよな、と見切りをつけ、そろそろお腹が空いてきたから、少し歩いた場所にある中華街へ行こうと歩き出したら、1軒のお店が視界に入った。

"THE ASTROLOGY SHOP"紺地に黄色の文字で書かれたそれに、私のセンサーがピピっとなった。青と黄色、紺と黄色、私の大好きな色の組み合わせなのだ。引き寄せられるように店内へ。
お世辞にもきれいとは言えない店の中には、世界各国の占星術に関する書籍やタロットカード、様々な色の石、アクセサリー、お香、お守りのようなものなどが、乱雑に並べられていた。それでも、不快な感じがしなかったのはなぜだろう。ショーケースにも床にも、たくさんのパワーストーンが並べられており、それらを何気なく眺めていたら、あるものに、とても惹き付けられた。それは、黒く光る不均斉な形の石のようなものだった。その横に"noble shungite"と書かれた小さな紙があった。なんだろうと思って調べようとしたけれど、店内は電波状況が良くなく、検索出来なかった。何かよくわからないものは、最近はあまり買わないようにしているので、調べられないし、まぁいいか、と一度は思ったものの、それがどうしても気になった。値段は10ポンド、日本円で1600円ほど。買えない値段ではないけれど、小指の先ほどの大きさの何かよくわからないもの、しかも、何の役にも立たなさそうなものに払うにしては、少し高い。それでも、私の中の何かが、私に、"それを手にするんだ"と言っていた。そして、その声に従い、その"黒く光る石のようなもの"を、私は購入し、店を出た。

店内に居たときにはすっかり忘れていたけれど、そういえば、私はお腹が空いていたんだったということを思い出し、中華街へ向かってまた歩き始めた。お昼時の中華街はどこも混んでいたけれど、私は人の少ない小さなお店を見つけ、そこで餃子を食べることにした。餃子を注文し、運ばれてくるのを待つ間に、さっき購入した"黒く光る石のようなもの"が何なのかを調べ始めた。今度は電波状況は悪くない。
どうやら"shungite"は、"シュンガイト"と読み、カレリア共和国という国でのみ産出される希少な天然石らしい。"黒く光る石のようなもの"の正体がようやくわかったのである。
しかし、またよくわからないものが出てきた。"カレリア共和国"。そんな名前の国を37年間生きてきて、一度も聞いたことがなかった。そして今度は、その"カレリア共和国"について調べた。ロシアに属する共和国のひとつで、フィンランドとの境に位置するらしい。へー、まだまだ知らない場所があるもんだ、なんて思っていたら、餃子が運ばれてきた。熱いものは熱いうちに、いただきます。

こうして、今までの私の人生において、一度も聞いたことも見たこともなかった"シュンガイト"と"カレリア共和国"は、私と関係がある(はずの)相手になったのだ。
この2つ、調べれば調べるほど、気になる存在だし、このタイミングで出会ったことに(存在を知ったことに)、意味がある気がしてならない。なぜなら"シュンガイト"が持つキーワードに、浄化、解放、グラウンディングなど、今の私に必要な要素があること。それについての作用を持つ石を、今、手にしたことは、何かの暗示なのだと思わずにはいられない。
そして"カレリア共和国"はフィンランドとロシアの境にある国。日本からだととても遠い場所。しかし、私は今、イギリスにいる。もちろん、イギリスからもアクセスしやすい場所ではないが、日本からの距離と比べれば、格段に近い。頑張れば行けないことはない。そして、隣人家族は、ロンドンに来る前はモスクワにいた方々。もしかすると、カレリア共和国について何か知っているかもしれない。もちろん、知らないかもしれないが、日本にいる友達と比べれば、格段に知っている可能性が高い。聞いてみる価値はある。
ほら、そんなことをあれやこれやと妄想していたら、私と"シュンガイト"と"カレリア共和国"の関係は、どんどん近づいていくのだ。
この妄想は、ここから先、どんな風に広がっていくのだろうか。

フリーメイソンホールでの収穫はなかったけれど、そこへ出向いたことで生まれた新たな出会い。ということは、やはりフリーメイソンとも、全く関係がない訳ではないかもしれない、と、また最初の妄想に戻るのである。


シュンガイト
ロシアのカレリア共和国でのみ産出される希少な「シュンガイト」は、20億年前に形成された炭素鉱物です。生物が陸に上がりはじめたのが4億年前なので、想像もできないくらい途方もない時間を地球の中で過ごした石だと言えます。カレリア共和国のシュンガという地名にちなんで名付けられました。
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カレリア共和国https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD